らくだの日記

読んだ本の感想や、書いている小説についてのあれこれを語ります。

先月読んだ本。

 読んだような読んでないような。活字はいつもと比べてちょっとましですね。

 

2月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:1709
ナイス数:49

双子の遺伝子――「エピジェネティクス」が2人の運命を分ける双子の遺伝子――「エピジェネティクス」が2人の運命を分ける感想
面白そうな項目だけ読んだ。序章、幸福遺伝子、才能遺伝子、悪の遺伝子、癌/自閉症遺伝子、同性愛遺伝子。本の扉裏の情報によると2012年にイギリスで出版された本のようで、この間読んだ「天才を考察する」より2年あとの本のようだ。才能遺伝子の項目では「天才を考察する」の内容がほとんど肯定されたがある程度否定され、2年分の進歩か著者が違うからかはわからないが、面白かった。遺伝子が関わるものと関わらないものについて細かく例を示して教えてくれる。悪の遺伝子の項目はおぞましい事例が多かったが人間の悪への克服方法が示されて
読了日:02月02日 著者:ティム・スペクター
怪物はささやく怪物はささやく感想
鼻水ティッシュが山盛りになってしまった…。主人公コナーは13歳の少年。ある晩から奇妙な怪物に夜中に話しかけられるようになった。怪物は家の近くの墓地にある大きなイチイの木。怪物は三つの物語を語るけれど、最後にコナーに一つ、物語を語るように言う。それは真実でならなくてはならない。この本は毒にも薬にもなりそうな正真正銘の物語の本だ。ダークだが、読み手の子供たちを支えることも、深くえぐってしまいそうな恐ろしさもある。周りの人々がコナーのことを真に思いやっているのも、コナーがそれを受けとれずにいるのも、切ない。
読了日:02月09日 著者:パトリック・ネス
新訳 ハムレット (角川文庫)新訳 ハムレット (角川文庫)感想
ふと読みたくなり、初シェイクスピア。戯曲はたまに読むけれど、これは面白い。まさに悲劇。罪人もそうでない人も皆死んでしまう。ハムレットがこんなに回りくどいやり方(狂ったふりをする)をしなければこんな結末にならなかったとは思うし、とにかくオフィーリアに人権がない。オフィーリアの葬儀の前の墓掘りの台詞にはゾッとした。そこだけ時間がねじれているような。墓掘りはなにげに大役だろうな。とりとめもなく感想を書いたけれど、これは舞台で見たら面白いといい戯曲だと思う。
読了日:02月16日 著者:シェイクスピア,河合 祥一郎
小鳥たち小鳥たち感想
歌集「角砂糖の日」から読み始めるべきだった(持ってるけど挟めてある冊子に最初の「小鳥たち」が書かれているらしい)。とてもよかった。山尾悠子の短い小説に応えて、中川多理の球体関節人形の写真が続く。少女(作中の侍女)の人形がほとんどだが、老大公妃の人形がとてもよかった。角度によって顔をしかめているような、穏やかなような。山尾悠子の作品はSF的な未来とおとぎ話のようなメインストーリーが混ざり合う奇妙な世界が描かれており、今までとは違うようないつもの山尾悠子のような不思議な話だった。小鳥と少女の姿を行き来する侍女
読了日:02月21日 著者:山尾悠子
五月金曜日五月金曜日感想
ずいぶん昔に買って積んでいた歌人の随想集。短歌と随想と詩を行ったり来たりのような不思議な本。詩歌を書く人のエッセイ等が好きで、彼らはみな日常の切り取り方が鮮明でくっきりしている。この本もそうで、完全犯罪を昔から温めている父のやりたいことが叶うといいなとか、よそ見をしていた猫とぶつかって志村けんのように二度見して逃げていったとか、日常がとても面白い。あるあると共感ができるんだけどわたし自身は同じ感想を抱かないだろうなとかそういう日常。エッセイや随想、随筆は面白いなあ。
読了日:02月23日 著者:盛田 志保子
ほしとんで01 (ジーンLINEコミックス)ほしとんで01 (ジーンLINEコミックス)感想
Twitterで試し読みを見かけて。面白い。大学の芸術学部に入った主人公流星が俳句ゼミに入れられて少しずつ俳句に触れていく漫画。テンポいいし気の抜けた個性豊かな登場人物が好き。俳句のことも勉強になるし。創作を教わるのって楽しそうだと思った。猫にやたらなつかれる幼馴染や生まれつき多弁(謎…)のテンション高い人や根っからの文芸好きの薺さんという女の子などどの人も好きだ。続き買ったから明日読む。
読了日:02月28日 著者:本田
ほしとんで02 (ジーンLINEコミックス)ほしとんで02 (ジーンLINEコミックス)感想
おもしろかった!前期試験は鎌倉への吟行。二句ずつ作って名前を隠して全員で評価。俳句ゼミの面々の句がよくなっててなかなか素晴らしい。冷静なレンカさんの照れがとてもよい。主人公の幼馴染の俳優の人と新しく友達になった多弁なオタクの人が仲良くなるのもよい。芸術学部って特殊だなー。しかし一年に一度しか出ないのか続きは…。
読了日:02月29日 著者:本田
あおのたつき (2)あおのたつき (2)感想
おもしろかった!金の亡者となり下がった楼主に裏切られた花魁、夫によって郭に売り飛ばされた遊女の話が続く。昔吉原遊郭についての研究書を読んだことがあるけど(記憶はおぼろだけど)、遊郭は本当に酷い搾取で成り立っているから現代人は唖然とすると思う。新キャラ鬼助と共に冥土の吉原の街を散策するシーン、賑やかで何故か色まで感じてとてもよかった。吉原で和風ファンタジーで珍しいし、絵がキレイだし吉原遊郭ものは人気だから、紙の本にしたら売れそうだけどなあ。今の時代の本のあり方なんだろうな。
読了日:02月29日 著者:安達智

読書メーター

 

 「怪物はささやく」は泣きすぎて鼻水ティッシュ山盛りになって蓄膿症治る勢いでした。お母さんが癌で、まだ幼い少年はそれを受け入れなければならない。とうぜんそんなことは簡単にはできなくて、暴れたりいじめられることを願ったりしてしまう。毒にも薬にもなりそうな強烈なヤングアダルトでした。

 

 「新訳 ハムレット」は初シェイクスピアでした。面白いですね。暗いんだけど楽しく軽快に読める。喜劇なんかも面白そうだと思いました。

 

 「小鳥たち」は印象的なイメージがたくさんある掌編集でした。小鳥と少女の姿を行き来する侍女たち、過去と未来が混ざり合う空間、蘇る大公妃……。こういうの書いてみたいな。豊潤なイメージが頭の中を幻想で満たしてくれる本でした。

 

 「ほしとんで」面白かったです。芸術大学に入った若者たちが初めて俳句に触れていいものを詠めるようになる漫画。わたしも創作系の授業やってみたかったな。

 

 「あおのたつき」も面白かった。紙の本が存在しないの、納得いかない。絵はきれいで女性たちは美しく、主人公たちも明るく、世界観も奇妙で豊かで。吉原遊郭の冥界ものです。妖怪みたいなのや幽霊が活躍しまくる作品。

 

 

     ***

 

 

 この間セールしてたので、kindle買いまくってしまいました。ハヤカワがやってる最大半額のセールです。「三体」とかいろいろ買ってしまった。

三体

三体

 

 

 セールじゃないけど気になってるkindle

なめらかな世界と、その敵

なめらかな世界と、その敵

 

 

 紙の本で買おうと思ってる本。

ピエタとトランジ <完全版>

ピエタとトランジ <完全版>

  • 作者:藤野 可織
  • 発売日: 2020/03/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 脳みそも目もひとセットしかないし時間もないけど、読みたいと思っております。