らくだの日記

読んだ本の感想や、書いている小説についてのあれこれを語ります。

先月読んだ本。

 先月はそんなに読んでないです。インフルエンザのせいもあるかな。新刊の漫画が出なかったこともあるでしょう。

 

1月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1066
ナイス数:37

BEASTARS(17) (少年チャンピオン・コミックス)BEASTARS(17) (少年チャンピオン・コミックス)感想
うわ、うわあっ!すごく面白い…!今回はかなりジェットコースター的スピーディーな展開で飽きさせることもなく進んだ。ルイ先輩はおゲロまで美しいのか(擬音まで)とか、ハルちゃんの顔芸が芸術の域に達している(これはアニメでは見られないよね)とか、それぞれが興味深く、それすらも乗り越えるレゴシとハルちゃんの一夜とかレゴシの後悔の涙とかキスとか興奮状態でのメロン確保とか、メロンまでハルちゃんに執着するのかとか、ハルちゃんはご褒美みたいな女の子だけど芯が通っててかっこいいなとか…。ぐちゃぐちゃに考えてしまう巻だった。
読了日:01月10日 著者:板垣巴留
母の記憶に (ケン・リュウ短篇傑作集3)母の記憶に (ケン・リュウ短篇傑作集3)感想
途中で長いこと読むのを休んだが、段々また面白くなってきて、最後の「レギュラー」は久しぶりに夢中で読んだ。今までのケン・リュウ作品に比べ、SF色が濃い作品集。「ループの中で」「残されし者」などピンと来る作品もあったが、やはり「レギュラー」がよかった。中編程度のSFミステリー。緊張感がたまらず、サスペンスが強く、娘を事件で喪った母親の理由を説明できない執心で終わりに向かう物語がとても切なく悲しくでも作品として面白い。映画一本できそう。ケン・リュウはまだ未読の作品があるのでそれが楽しみ。
読了日:01月19日 著者:ケン リュウ
天才を考察する―「生まれか育ちか」論の嘘と本当天才を考察する―「生まれか育ちか」論の嘘と本当感想
「知能とはプロセスである」「才能とは遺伝子×環境であって遺伝子+環境ではない」という立場から、科学的根拠を元に平凡な人たちを励ます本、という印象。確かにこれは謎の発奮がある。だって「平凡なあなたも正しい努力をしてライバル等を得れば天才になれるかもしれない」と言ってあるのですよ。本国では2010年に出版されたらしいが、十年経った今はまた研究に変化や進歩があるのだろう。それも知りたいし、別の立場からのきちんとした本も読みたいと思った。また、統計はやりようによって色んなものを誤らせると知った。
読了日:01月20日 著者:デイヴィッド シェンク
自生の夢 (河出文庫)自生の夢 (河出文庫)感想
単行本を読んでそんなに経ってないのにめっちゃくちゃに面白い。言葉や文字によって人を狂わせたり殺したりする「自生の夢」は、自殺した過去の作家を三十年後に蘇らせる驚異の作品。彼を電脳空間(貧弱な語彙ではこれしかない)に蘇らせたのが誰なのかを知ると、脳みそに快楽物質が行き渡る感じがする(そしてそれは数段階に分かれて明かされていく)。「海の指」もなんとも気持ち悪くて惹きつけられる作品。昭和風の世界、新婚の男女、女に暴力を振るっていた元の夫は死んだ…そんな世界が人が最小単位まで分解されるSF世界だというのは、
読了日:01月27日 著者:飛浩隆

読書メーター

 

 どれも面白かったです。

 

 「BEASTARS」最新刊は衝撃的だったので、まだまだ勢いが衰えないなと感動しました。

 

 「母の記憶に」は今までのエモーショナルで中国っぽさを押し出していたケン・リュウの作品とは違い、SF感満載のクールで未来感抜群の作品ばかりでした(近未来ものが多いですけどね)。わたしはエモーショナル側のケン・リュウが好みかなーとは思うのですが、これもまた面白し。途中飽きて読まなくなった時期もありましたが、「レギュラー」という最後の作品でガーンと殴られたような面白さでした。

 

 「天才を考察する」は十年近く昔の本なので最新の情報扱いしてはだめですね。凡人をひたすら励ましてくれるので元気は出るのですが。とても興味深い本でした。

 

 「自生の夢」は単行本も持っているけれど好きなんで買っちゃいました。「海の指」の気持ち悪さが何とも癖になって。あと単行本で読んだときはそんなでもなかった「自生の夢」(表題作)はすんごい面白いですね。やっぱり再読は大事ですよ。読むたびに作品は顔を変える。優れた作品ならより一層変わる。

 

 というわけで活字がわりと多かったかな。そんなに読めてない感覚はないんですよ。活字読めたから。休日だけじゃなく平日も疲れなくなって、たくさん本を読みたし。

 

     ***

 

 今はこれ読んでます。

あまりにも騒がしい孤独 (東欧の想像力 2)

あまりにも騒がしい孤独 (東欧の想像力 2)

 

 この本、しばらくお休み中です。濃いんですもん。読むの疲れる。でも作者が地下出版してでも出した意義は感じますよ。社会主義体制下のチェコで書かれた作品。

 東欧の作品は他にこの二つを読んでます。

もうひとつの街

もうひとつの街

 
夢宮殿 (創元ライブラリ)

夢宮殿 (創元ライブラリ)

 

 東欧の作品って独特の空気感ありますね。暗いしねっとりしているけれど幻想味があって美しい。わたしはシュルレアリスム好きなので「もうひとつの街」好みでした。

 

 最近はBEASTARSkindleでの買い直しが進んでいます。9巻まで買いました。これで夜中もベッドから出ずに突然読めるぞ。

BEASTARS 1 (少年チャンピオン・コミックス)

BEASTARS 1 (少年チャンピオン・コミックス)

 
BEASTARS 9 (少年チャンピオン・コミックス)

BEASTARS 9 (少年チャンピオン・コミックス)

 

 あと突如として「カンビュセスの籤」が読みたい。最近まで存在を忘れていたけど、これは「ミノタウロスの皿」に匹敵するか上回るくらいの傑作ですよねー。

 今月はわりと読めているような読めていないような……。読みます!