らくだの日記

読んだ本の感想や、書いている小説についてのあれこれを語ります。

先月読んだ本。

 先月読んだのは10冊くらいかな? 最近わりと読む。

 

7月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:1170
ナイス数:28

町田くんの世界 7 (マーガレットコミックスDIGITAL)町田くんの世界 7 (マーガレットコミックスDIGITAL)感想
町田くんの人助けの集大成みたいな最終話。猪原さんの過去も本当の過去となって、人間関係が進む。静かなんだけど心温まるいい漫画だった。
読了日:07月01日 著者:安藤ゆき
小さなお茶会 完全版 第5集 (クイーンズセレクション)小さなお茶会 完全版 第5集 (クイーンズセレクション)感想
なんっていい漫画なんだ!出会いやちょっとした悲しみや優しさが描かれているだけなのに、心が癒される。猫の夫婦の物語。外国に旅行に行ったり、妻のぷりんが夫もっぷが書いた本を楽しみにしたり、友達に会ったり。最後の短編もよかったな。自分が作った作品を、わかってくれるひとに初めて見せる喜びを描いている。続きも楽しみ。
読了日:07月03日 著者:猫十字社
メタモルフォーゼの縁側(1) (カドカワデジタルコミックス)メタモルフォーゼの縁側(1) (カドカワデジタルコミックス)感想
Web連載のマンガ。いいところで終わったなー!続き気になる。友達のいないBL好きの女の子が、たまたまBLマンガを買ったおばあさんと交流を深め、友達として出かけたりするようになる話。おばあさん側の年齢のリアリティーや、女の子側の家庭や人間関係の事情、色んなことがリアル。おばあさんと友達になる話なだけあって、落ち着いた優しい話。何となく寂しさも感じて、それはおばあさんの年齢的なものなんだろうなあ。
読了日:07月06日 著者:鶴谷 香央理
メタモルフォーゼの縁側(2) (カドカワデジタルコミックス)メタモルフォーゼの縁側(2) (カドカワデジタルコミックス)感想
BLファンの女子高生とおばあさん(二人は友達)、初めて同人誌即売会に行くの巻。BLはあんまり読まないんだけど、自分が好きなものを語り合える相手がいるってとても楽しいことだと思う。女子高生のほうのうららさんと、幼馴染みの男の子つむっちとの関係もとても気になる。
読了日:07月06日 著者:鶴谷 香央理
メタモルフォーゼの縁側(3) (カドカワデジタルコミックス)メタモルフォーゼの縁側(3) (カドカワデジタルコミックス)感想
おばあさん(雪さん)が明るく引っ張っていくことで、内気なうららさん(高校生)もどんどん活動的になっていく。でも雪さんはそこここで年齢を感じさせるところを見せるので、うららさんも遠慮したりする。でも雪さんは人生をどんどん楽しんでいるので、うららさんもおずおずとながら足を踏み出せるようになってきている…という三巻。読みながら笑ったり泣いたりするような作品ではないのだけど、目が離せないマンガ。
読了日:07月06日 著者:鶴谷 香央理
ストレッチ・発声篇 (高校生のための実践演劇講座)ストレッチ・発声篇 (高校生のための実践演劇講座)感想
創作の資料本として読んだ。なかなか面白い。演劇をするためのストレッチ、発声に加え、劇評教室まである。演劇を(俳優として)やるには自分を大きく開いて出さねばならないのだなあ。変な動きをしながら変な声を出す発声練習のページを見ながら感心してしまった。だからベテランの役者さんはどっしりと構えている感じもするのかな。年を取っても体を痛めずにやれるストレッチなど、ふつうの読者にも参考になった。劇評教室が面白かった。自分の理想とする劇を持っていて、それを塗り替えるような作品に出会ったら素直に理想を変える、など。
読了日:07月07日 著者:北島 義明,扇田 昭彦,荒井 正人,岡野 宏文
恋と嘘(9) (マンガボックスコミックス)恋と嘘(9) (マンガボックスコミックス)感想
仁坂の恋のきっかけと結末の巻。ネジとの関係が丁寧に描かれ、その後のネジのことも丁寧に変化させていく。同性を好きになるって、相手は異性愛者のパターンが多いから、苦しいことが多いんだろうな。仁坂の表情に力が入っていて、見ごたえのある巻だった。
読了日:07月09日 著者:ムサヲ
BEASTARS(14) (少年チャンピオン・コミックス)BEASTARS(14) (少年チャンピオン・コミックス)感想
熱い展開〜!!BEASTARであるヤフヤとの出会いも無茶苦茶だけど、ハルとの関係や最後の新しい敵みたいなのもよい。イヌ科部屋メンバーと再開したときの賑やかさや、おまけ漫画のハルの足を踏んでしまったレゴシの「世界が終わってしまった」と言わんばかりの反応もとてもよかった(ハルの反応も年上の彼女っぽくて好き)。好きだなー、この漫画。レゴシと似たような出自で将来のレゴシとハルの子供がそうなってしまうのではないかと不安を抱かせる敵の存在、いいところを突いてくるなーと思う。カバー下漫画もよかった。
読了日:07月13日 著者:板垣巴留
うつくしい繭うつくしい繭感想
4つの短編が収められているが、どれも緩やかに場所や人や先祖で繋がっている。海外を舞台にした作品が主で、東ティモールラオス、インド、日本の西南諸島とバラバラだが、どれも繋がりを感じさせる。「苦い花と甘い花」の苦いラストのせいでしばらく続きを読めなかったり、「うつくしい繭」のラストに人生を深読みしたり前向きに見たりする楽しさや明るさを得た気がした。ラストの「夏光結晶」は少しコミカルだが、それでも人の繋がりや歴史を想像させる魅力があった。これでデビューって、化け物か。信頼がおける落ち着いた書きぶりでよかった。
読了日:07月14日 著者:櫻木 みわ
舞台美術・照明・音響効果篇 (高校生のための実践演劇講座)舞台美術・照明・音響効果篇 (高校生のための実践演劇講座)感想
小説の資料本。演劇の裏方のやり方を書いてある。舞台美術、照明、音響効果の三項目。とても参考になった。やはり戯曲に寄り添って、観客のことを考えるのが大事であるらしい。実践することも大事。読み物としてもふつうに面白い。
読了日:07月21日 著者:石井 強司,山本 能久,山口 暁

読書メーター

 

 「町田くんの世界」最終巻はよかったです。やさしいお話だ。孤独や他人との断絶だけでなく、こういう、人を受け入れることを描いた話がもっと増えれば、世界は平和になるんじゃないかと思ったり思わなかったり。

 

 「小さなお茶会」もよかったですね。夫の小説を妻が読み、それがとても面白くて夫への尊敬の念が湧く、みたいな妻・ぷりんのかわいさ気ままさがよかった。わたしも小説を書くので夫・もっぷの気持ちもわかる。嬉しいよね。

 

 「メタモルフォーゼの縁側」は、孤独な女子高生(BL好き)がおばあさんと出会い、二人でBL愛をはぐくむうちに、段々行動的になってくるという内容の漫画。ほんのり切なさがあり、淡々と進んでいくストーリーのアクセントになって読めてしまいます。

 

 「高校生のための実践演劇講座」シリーズはあと3巻を残して全部読みました。これはためになる。まあわたしは演劇のシーンを小説に描くために読んでるだけなんですけどね。

 

 「恋と嘘」はとてもよかったです。仁坂という男の子と、主人公の男の子の関係を丁寧に描いた巻。当事者に対しても、キャラクターに対しても、作者の誠実さを感じました。わたしは仁坂が一番好きです。

 

 「BEASTARS」は隅々まで楽しめました。段々ヒューマンドラマではないような気がしてますが(バトル漫画とかとも違うなあ。青春ファンタジー?)、面白いです。ハルのあのハキハキした感じ、段々癖になってきますね。肉食獣の彼氏との関係に、覚悟を決めて踏み込もうとしてるのも好感持てます。しかしレゴシの歯はどうなるのか。

 

 唯一の小説、「うつくしい繭」。そうか。小説は1冊しか読んでなかったか。これはとてもいいSF作品集です。舞台は様々な国で、シリアスからコミカルな話もあります。表題作がとても印象的でしたね。何よりも文章に質感があり、わたしこの作者さん追っかけます。アンソロジーで別の作家さんとSFを書いていたので、それも読みましたがそれもよかったですね。

 

     ***

 

 というわけで、たくさん読みました。今月は小説をもう少し読んでるけど、全体の冊数が少ないかな。八月初めが夏バテなのか全然フィクションの気分じゃなくて。ただ2冊は読み終わりました。

百島王国物語 滅びの王と魔術歌使い (星海社FICTIONS)

百島王国物語 滅びの王と魔術歌使い (星海社FICTIONS)

 

 「百島王国物語 滅びの王と魔術歌使い」は、ネット小説でずっと追いかけていた作者さんの商業デビュー作です。自分の応援が100万分の1くらいは貢献したような気がして嬉しいです。気のせいですが。

 魔術歌という音楽を用いた魔術が国によって規定されている世界で、運命の出会いを果たす孤独な男女の物語とでも言えばいいのでしょうか。胸が絞めつけられるような孤独と喜びの描写がとてもいいです。わたしが滅多に読まない本格ファンタジーです。

 

 「アステリズムに花束を」は百合SFアンソロジーkindleで読みました。色んな作者さんがいますが、それぞれカラーが違って、百合の解釈やSFの種類も個性が出てて面白かったです。百合を限りなくリアルな女性同士の同性愛に近づけるか、ファンタジー的に描くか、濃い友情として、憧れとして描くかなど、色々あって面白かったです。

 それぞれの読書歴も反映されていそうな感じもしましたね。伴名練の「彼岸花」は昔わたしがハマった吉屋信子の「花物語」をしっかり読んだんだろうなと思いました。あの出だし! 「彼岸花」は濃厚で面白かったです。文章の手触りもよかった。ねっとり。

 

 今はこれ読んでます。

歪み真珠 (ちくま文庫)

歪み真珠 (ちくま文庫)

 

 何だかピンとこなかったので(昔単行本を夢中で読んだのに!)、気分を変えてまた続きを読もうと思ってます。この間何となく読んだら気分が乗りました。夏バテだったのかな? 何だかわかりませんが山尾悠子には絶対に飽きたくない。

 

     ***

 

 先月は同人誌ができて届いた月でもありました。ちょーっと失敗しています。表紙も中身も。やっぱりせっかちにデザインは向いてねえな! かわいくはできたとは思うのですが。

 通販も検討中。でもわりとめんどくさいので、まだわかんないです。

 というわけで、再来月の文学フリマ福岡、楽しみです。