らくだの日記

読んだ本の感想や、書いている小説についてのあれこれを語ります。

先月読んだ本。

 久々の更新。先月は漫画(しかもKindle)ばかり読みました。

 

5月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:2118
ナイス数:55

多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。感想
猫の漫画と文章で「人間関係に疲れやすい人」のためにアドバイスを与えてくれる本。これだ!と思って読んでみたけどすごくピンと来るわけではなく(特にページを割いてあるSNSの章は、普段タイムラインが荒れないように気をつけているからかピンと来なかった)、たまに「ほう!」と納得するトピックがある感じだった。多分わたしはそこまで人間関係に疲れてないのかな。うっすら当てはまるけど今の環境はまあまあいいようだ。解説の「無意識には主語がなく、他人に悪口を言ったつもりが自分の人格が荒んでくる」という科学的な話が面白かった。
読了日:05月01日 著者:Jam
小さなお茶会 完全版 第1集 (クイーンズセレクション)小さなお茶会 完全版 第1集 (クイーンズセレクション)感想
よかった。宝島社の大判の紙の本でも2巻まで持っているので新鮮味はないのだけれど、猫のもっぷ・ぷりん夫婦の日常がメルヘンに切なく優しく過ぎていくのは精神衛生によい。そうかあ、もっぷは詩人だったか。だから優しいのかな?もっぷはとても優しく思いやりのある夫。ぷりんは無邪気なところのあるかわいい妻。二人が寄り添い、一軒家でゆったりと過ごす様子は何かちょっと泣ける。巻末のなれそめ漫画もよかった。紙の本は古本でしか最後まで読めないみたいだけど、このKindle版は読めるみたいなので楽しみ。
読了日:05月03日 著者:猫十字社
小さなお茶会 完全版 第2集 (クイーンズセレクション)小さなお茶会 完全版 第2集 (クイーンズセレクション)感想
すばらしい。柔らかく甘く優しく切なく、時に哲学的な猫の少女漫画。猫の夫婦が主人公だというところがひと味違うけど、まさしく少女漫画だ。巻末の美人の友人とぷりんの関係を描いた話もとてもよかったけれど、夫もっぷの好きな美しい女優のブロマイドを見つけた妻ぷりんが少女に戻ったように悲しむ話や、姪っ子のみとんがやって来ての一挙一動もよかった。大人と子供を対比したみとん目線のストーリーは、鋭くてたまにどきっとする。この作品、永遠に読んでいたいなあ。
読了日:05月04日 著者:猫十字社
小さなお茶会 完全版 第3集 (クイーンズセレクション)小さなお茶会 完全版 第3集 (クイーンズセレクション)感想
優しいファンタジーだ。理想の詰まったファンタジー。ちょっと合わない相手や気難しい相手がいても、もっぷやぷりんは「まあまあ」と互いを慰めてやり過ごす。子供に手作りのミトンを配る話、もっぷが詩の会でぷりんのために書いた詩を朗読して、ぷりんがコンプレックスに思っている女優びおら・ぱおらの称賛を受ける話がよかった。登場するのが猫だからいやみなく読めるのだと思う。人間だったら非現実的で入り込めない。四巻を読みたいけど来月頭に配信だ。
読了日:05月05日 著者:猫十字社
I【アイ】(1) (IKKI COMIX)I【アイ】(1) (IKKI COMIX)感想
神様を探す浮浪児イサオと、自分が何なのかわからない裕福な家の子雅彦の二人旅。「見ればそうなる」がけっこうぞっとするなー。新しい場面を見るたびにぞわっとした。最初は謎のやり方で死にたい人を次々死なせていたイサオだったけど、途中からその能力で新興宗教の始まりみたいな展開になるのが面白い。不気味なんだけど、何故か惹きつけられる。紙の本で読んだときは不気味すぎて手放したけど、これは続きが気になる。ただし気力がいる。
読了日:05月06日 著者:いがらしみきお
I【アイ】(2) (IKKI COMIX)I【アイ】(2) (IKKI COMIX)感想
和尚殺しでイサオが捕まり、雅彦は自分の取り調べをしていた刑事の紹介で「人間農場」に入団する。いやー、気持ち悪かった。団長の洗脳の手法も気持ち悪いし、それが団長の親世代以上から続いているらしいことが不気味。雅彦は初めて愛を知るが、みなちゃんがワケがわからない子なので単なる肉欲や執着のような気もする。そして現れるイサオ。トモイと神様の真実は意外だったけど、事態は次の展開へ。ふつうに続きが気になる。
読了日:05月08日 著者:いがらしみきお
I【アイ】(3) (IKKI COMIX)I【アイ】(3) (IKKI COMIX)感想
神様とは何か。結論が出た。津波のあとのシーンは涙がじわじわ止まらないし、そこで出会う少年健太がそのあとも健やかであってほしいと思う。イサオと雅彦、それぞれ同じ結論に至ったということでいいのかな。いい作品だった。というか雅彦の父が立派。浮浪児のイサオを家に入れて世話をし、雅彦がわけのわからないことになっても決して見捨てない。加代子がとても気の毒だったけど、彼女は彼女で一生懸命生きていた。
読了日:05月08日 著者:いがらしみきお
ダンス・ダンス・ダンスール(13) (ビッグコミックス)ダンス・ダンス・ダンスール(13) (ビッグコミックス)感想
面白すぎるー!「眠りの森の美女」のオーディションに挑む潤平と夏姫。才能ある二人がペアとしてがんばるのだけど、精一杯やって、人を惹きつけ、それでもこの結果。この巻では伏せられた海咲と響のペアはどう踊ったのだろう。まさに自分を卑下してばかりの響が眠りの森の美女のように目覚める回だった。早く響たちの演技が観たいなー。
読了日:05月15日 著者:ジョージ朝倉
群青にサイレン 9 (マーガレットコミックスDIGITAL)群青にサイレン 9 (マーガレットコミックスDIGITAL)感想
再読(一読目は紙の本のほうに登録してしまった)。掲載誌が休刊になって一旦まとまりよく終わってる巻。リトルリーグでいじめに遭っていた孤独な角ヶ谷が出会った、太陽のように明るい少年修二が、中学で出会うと影のある野球嫌いになっていた。とても辛いけど、その暗さや陰鬱さは群青にサイレンらしい。メインの修二と空の確執もほどけかけ、修二のキャッチャーとしての道に焦点が当たっていくのかな。暗くて自己中だけど懸命にがんばる野球少年を見たいなら群青にサイレンを読むべき。
読了日:05月16日 著者:桃栗みかん
しろくまカフェ today's special 3 (マーガレットコミックスDIGITAL)しろくまカフェ today's special 3 (マーガレットコミックスDIGITAL)感想
ひさびさに出た続き。ほのぼのするなあ。新キャラ(というかパンダ君の弟)ディディがいとおしい…。理系の子パンダ。
読了日:05月24日 著者:ヒガアロハ

読書メーター

 

 いがらしみきお「I」は気持ち悪いんだけど人間の根源を見ているようなここちよさがあり、とてもよかったです。ただ何度も読みたいタイプの話ではないなあ。目を焼いた火箸で突くとかいう「ギャー」となるものが描かれるので。ただそんな人の恐怖心をえぐってくる作品なんですが、人を救うのは愛なんだということを実感させてくれる作品です。忘れがちなことですけど。
 
 猫十字社小さなお茶会」は毎月の楽しみとなっています。猫の夫婦が静かに暮らす様子を描く日常漫画なんですが、こちらの心の弱いところを撫でてくるような、優しさがある作品です。昔の作品だけど、今となっても絵柄がかわいいし、少女のような妻と優しい夫の日常、というだけで心休まります。もちろんこんな夫婦は現実にはいないんだろうけども、フィクションの中にいるだけでも嬉しい気がするではありませんか。
 
 ジョージ朝倉ダンス・ダンス・ダンス―ル」は大変よかった。男の子のバレエ漫画なんですが、身体表現っていいなあと思いました。わたしなんかは身体表現がくそ苦手で高校の授業の創作ダンスで同級生に居残りさせられて踊らされたくらいなので絶対にできないんですが、何かしらの身体表現をしてみたいなと思わせてくれますね。演劇とか、朗読とか、そういうのやってみたいなとか。
 内容は、「眠りの森の美女」の主役争いの回です。主人公があんなことになったものの、ライバル海咲たちがとても見事な人間ドラマを演じてくれたので、ぼかぁ満足だよ。
 
 桃栗みかん「群青にサイレン」は再読です。掲載誌休刊で一旦完結している巻。最近雑誌が休刊になりまくってますが、不安になりますね。わたしもずっと単行本派なんですが、特定の漫画ばかり応援しても駄目だなと思わされますね。でもそこまで漫画ファンじゃないし、疲れてるから読んで心地いいおなじみの作品しか読みたくないしってことで、悩みますね。「群青にサイレン」は「ジャンプ+」とかいう集英社のアプリで続きを読めるみたいです。
 わたしはここ数年、青春の苦みを描いた作品が大好きなんです。群青にサイレンの、コンプレックスまみれの主人公や、挫折を味わった先輩のような、明るいところ以外の人たちを描いた作品がとても胸に響くんです。多分わたしはそっち側の人間だと思ってるんだな。最新刊は主人公の友人がいじめに遭っていたころの話を描いていて、どう彼が進んでいくのかが楽しみで、おすすめです。
 
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 今は文学フリマ福岡で出す、新刊を改稿してます。「砂糖細工の船 ―The Despiteful Ghosts―」という、十年以上前からずっと書いてきた「砂糖細工の船」シリーズの完結版です。砂糖細工の船の中で狂気と共に暮らしていた人たちが関わり合い、元の現実世界に戻されて、みたいなストーリーが基本でしたが、今回は見方ががらりと変わりまして、新しい砂糖細工の船はかなり違う意味合いを持っています。まあ読んでのお楽しみです。
 
 あとは読み合いっこの短編をちょっとずつ書いてますね。自分らしくない話のような、やっぱり自分らしいような、そんな伝奇ホラーです。

 他人様の同人誌を読んでみたり。これは結構楽しいです。クオリティーがわかっているものを読んでるので、安心感があるし、皆進歩してるなーって感じの喜びがあります。今は鹿紙路さまの「翼ある日輪の帝国」をちびちび読んで、連作集なんですがあと三篇です。
 
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 今度はこれ読もうと思ってます。
うつくしい繭

うつくしい繭

 
歪み真珠 (ちくま文庫)

歪み真珠 (ちくま文庫)

 
火曜クラブ (クリスティー文庫)

火曜クラブ (クリスティー文庫)

 
 今読んでててこずってるアイルランドの実験小説。 

 って感じですね。