らくだの日記

読んだ本の感想や、書いている小説についてのあれこれを語ります。

先月読んだ本。

 先月はたくさん読んだ気分になったけど、小説とぼのぼのを読んだだけでした。

 

6月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:1098
ナイス数:32

忘れられた花園〈下〉 (創元推理文庫)忘れられた花園〈下〉 (創元推理文庫)感想
面白かったー!オーストラリアの女性が、その祖母の出生の秘密を明かすためのイギリスへの旅。イライザの人生が悲惨だった。でも、過去を咀嚼しおわってこその未来だなと思えたので、カサンドラの未来が明るく続くことに希望を持てた。夢中で読んでいたらこんな時間に。読書は楽しいと久々に思えた作品。
読了日:06月04日 著者:ケイト・モートン
文庫 ぼのぼの 14 (竹書房文庫)文庫 ぼのぼの 14 (竹書房文庫)感想
活字の気分じゃないので買ったまま放置していた分を読んだ。アライグマくんがぼのぼのの父のことが苦手だということにびっくり。ぼのぼのとはうまく行くのに。アライグマ父がネズミを食べたこともびっくり。まあズートピアとは違う原初の動物の世界だから当然だけど、そういう設定が見えるとびっくりする。ぼのぼのの「子供扱いしないで」はかわいかった。ぼのぼのには悪いけど。でもそうしてぷりぷりしていたぼのぼのを静める花鳥風月はすごいなあ。あとぼのぼのの子供っぽさは父親よりスナドリネコさんといるときに発揮される気がする。
読了日:06月24日 著者:いがらしみきお
くじ (ハヤカワ・ミステリ文庫)くじ (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
面白かった。時間はかかったけど。居心地の悪さを感じる短編が多く、最初は休み休み読んだ。この居心地の悪さは何だろう。「ヴィレッジの住人」のような好ましい人生を演じて我に返るパターンはわかる。「どうぞお先に、アルフォンズ殿」の裕福な黒人の少年にこうあるべしと貧しい者に対する振る舞いをするのもわかる。自分のイメージと現実にずれがあるのが気まずく感じるのだろう。共感性羞恥がちょっとあるわたしには辛い作品もある。後半は狂気を扱った作品も多く、すっきりさわやかな読書とは行かない。「くじ」が表題作なのはわかる。
読了日:06月28日 著者:シャーリイ・ジャクスン

読書メーター

 

 「忘れられた花園」も「くじ」もよかったです。「忘れられた花園」は以前の記事で言った気がしますが、ゴシックなんだけど明るい未来の物語でもありますね。たくさんの女性が出てきます。悪役と主人公、過去の主人公と現代の主人公。でもどの女性も魅力的でした。常に気を張っているローズの母の一瞬の力の抜けた気持ちの描写が辛かったですね。100%同情すべきではない人物なのですが、5%は同情してしまいますね。夫ライオスが一番非情なわけですが、彼に関してはもっとやっつけてほしかったような……。まあ、小説に勧善懲悪を求めすぎると安っぽくなるのでこれくらいがいいのかな。

 

 「くじ」は本当に居心地が悪くなる話が多くて、短いのによくぞここまで! という居心地の悪さでしたね。でも段々慣れてきて、もっとやれ! もっと主人公を黒い感情に浸からせろ! となってきます。表題作は本当に印象的。小さなコミュニティーの伝統って怖いものもありますよね。あとその拘束性。何でこんなことをやらなきゃいけないんだか……と思ったら、その伝統に身も心も捧げている人から「だって伝統なのよ」と言われること、多いと思いますね。廃止すべきものは廃止しないと、伝統ってどんどん増えてくので、意味のないものはやめてほしい。

 

 「ぼのぼの」もよかったです。ぼのぼの、最初はある意味不思議な子供だったのですが、今は共感しやすい子供となっています。怒るんですよね。「こどもって言わないで」とくしゃくしゃになって怒るところはとてもかわいいというか、ああぼのぼのは達観しつつも子供なのだなあと思ったり。

 持ってるぼのぼのはあと文庫の15巻のみなのですが、文庫で読みたい派なので次がラストです。次の5冊も楽しみだなあ(ぼのぼのは5冊ずつ文庫になってる気がします)。

 

 今は新作を書きつつ、山尾悠子の「飛ぶ孔雀」を図書館やスタバで読んでます。

飛ぶ孔雀

飛ぶ孔雀

 

 相変わらずわかりにくい作風ですが、何だか惹きつけられるんですよねえ。火がつきにくくなった世界、最初の舞台は日本っぽい、何かの儀式みたいなのがある? まだ50頁くらいしか読んでないのでそんな印象ですが、面白い予感がすごい。第二章がめっちゃ楽しみ。第二章からまた飛翔してくれるんじゃないかなあって気がします。

 

 それにしても、雨は憂鬱ですね。早く止まないかなあ。