らくだの日記

読んだ本の感想や、書いている小説についてのあれこれを語ります。

最近ドはまりしている漫画。

 「BEASTARS」という漫画が面白いです。動物たちの思春期が描かれた青春漫画。今からちょっとネタバレするかもしれないので、読んでる途中の人や、ネタバレが嫌な人は見ないほうがいいかも。

  主人公がハイイロオオカミのレゴシ。ヒロインはドワーフウサギのハル。肉食動物だけど心優しいレゴシは、ハルに対する感情を狩猟本能なのか恋なのかわからないまま悩み苦しみます。

 レゴシは「陰キャラ」と呼ばれています。昔で言うネクラみたいな扱いなのかな。最初はまさに優しいけど不気味な陰キャラなんですが、ハルに恋して、肉食動物のあり方や世界のあり方に信念を持つようになってから大きく変わります。そりゃあもうかっこよくなります。犬科で一番身長もあるし体格も立派なので、それに相応しい中身になるというか。

 ハルは誰とでも寝てしまうタイプの女子なのですが、それも物語が進むと何となく理由がわかります。ハルの本命の恋人はあの人なのですが、その人も言動も理由なんだろうな。

 ハルは明るくさっぱりして肉食だからとレゴシを差別しません。そこもいいところ。誰とでも寝てしまう女の子が嫌いな人や、望みのない恋愛が辛い人は、レゴシにハルじゃなく他の女子(出てきます)を奨めたくなるでしょうが、わたしはハルは素敵だと思います。肉食動物だからとレゴシを差別せず、誇り高く、小型草食動物なりに懸命に生きている彼女以外に、ヒロインに相応しい女の子はいるでしょうか。

 レゴシは彼女をいつも想っているのに、彼女は本命の恋人を想っている。切ないです。

 学校のBEASTARを目指すアカシカのルイもかっこいいですよね。草食動物だから大体が彼の演じる彼や、虚勢によってその威厳は成り立っているのですが、それでも彼に惹きつけられてしまうしかっこいいと思う。彼が虚勢を張る理由はとても悲しいものでもありますが、子供のときから絶対に負けられない彼の姿には胸打たれます。

 この三者をずっと追いかけています。今4巻まで読みました。ブックパスで読んでるのですが、Wi-Fiのあるところでしか読みたくないのであんまり進まない。でも面白い。

 肉食動物と草食動物が共存するからこそのえぐい描写や葛藤もありますし、ディズニーの「ズートピア」とテーマや形は似通いつつも、もっと踏み込んだ部分のある作品となっております。読んでください(切実)。