らくだの日記

読んだ本の感想や、書いている小説についてのあれこれを語ります。

先月読んだ本。

 いやー、桃栗みかん「群青にサイレン」はいい出会いでした。山内マリコの「パリ行ったことないの」も本当によかった。

 

8月の読書メーター
読んだ本の数:14
読んだページ数:1334
ナイス数:87

群青にサイレン 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)群青にサイレン 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)感想
ブックパスでおすすめされて。女の子がかわいいジャンプ漫画を描いていた作家の別名義の野球漫画。マーガレットコミックスなのかな?なのに主役二人が男子高校生とは攻めている。いとこの空に、大好きな野球でのエースの座を奪われた修司。小学校でばらばらになり、二人とも野球をやめていたけど高校で出会って…な話。空が修司のことをすごく大事に思ってるのは伝わってくるけど、修司は嫌っているので、最後の展開は驚きだ。次の巻も読もう。
読了日:08月02日 著者:桃栗みかん
群青にサイレン 2 (マーガレットコミックスDIGITAL)群青にサイレン 2 (マーガレットコミックスDIGITAL)感想
小学生のときのトラウマから抜け出せず、本番になるとうまくボールを投げられない修二。それでもピッチャーになりたいのは何かあるのかなー。こだわる理由らしい父親プロ野球選手とかではなさそうだし。苦しむ描写が胸に迫って、こっちまで辛くなった。大嫌いな空がピッチャーで自分がキャッチャー。そんな未来にはまだ届きそうにない。続き。
読了日:08月02日 著者:桃栗みかん
群青にサイレン 3 (マーガレットコミックスDIGITAL)群青にサイレン 3 (マーガレットコミックスDIGITAL)感想
修二に「修ちゃん」と嬉しそうに駆け寄ってくる空が、他の人には無愛想だなんて。少女漫画だから、女性向けにしてあるのかなんなのかわからないけどけっこう好きです。キャッチャーのポジションに惹かれ始めた修二。キャッチャーになりたかったけど身体能力のためにマネージャーにまでなりたかった玉井先輩とか、何かありそうな友人角ヶ谷とか、自分のことしか考えてない修二の周りには色々なものを抱えた人たちがいる。どうなっていくんでしょうかね。
読了日:08月02日 著者:桃栗みかん
群青にサイレン 4 (マーガレットコミックスDIGITAL)群青にサイレン 4 (マーガレットコミックスDIGITAL)感想
修二は自分勝手で内省ばかりしていて暗くて共感しづらくて、最初主人公に据えるなんて作者は冒険してるなーと思ったけど、この巻になってわかるのは修二は私自身であるということ。周りの気遣いや思いを踏みにじって、自分のことばかり考えてしまう。ちょっと違うのは大嫌いな空に対しても優しさがにじみ出てしまう人のよさかな。空は修二の思いに気づいてしまった。もう無邪気に「大好きな修ちゃん」に駆け寄って行くことはできない。過去の出来事にも別の事実があって、非常にもどがしい。最後まで読みたい作品。
読了日:08月03日 著者:桃栗みかん
群青にサイレン 5 (マーガレットコミックスDIGITAL)群青にサイレン 5 (マーガレットコミックスDIGITAL)感想
やっと全力でぶつかり合った修二と空。もやもやした気持ちを抱えながら、空は追いかけても無視されたり、修二は頑張ってバッテリーの関係をよくしようとしてきたけれど、とうとう初めて本気の喧嘩になる。このあとどう関係が進んでいくんだろう。友人角ヶ谷も修二には何か思ってることがありそうだし、気になる。鈴木先輩の過去や、玉井先輩の気遣いなど、人間は単純に生きられないことを実感させてくれる。ぶつかり合ったあとの空の反応がとってもかわいいので女子受けはいい気がする。男性にも読んでほしい作品。
読了日:08月03日 著者:桃栗みかん
君曜日3 ─鉄道少女漫画4─君曜日3 ─鉄道少女漫画4─感想
何度泣いたかわからない。コマが大きくて少なくて、台詞もそんなにないのに、空気感だけでも泣かせてくる漫画。小平のぐいぐい行く感じや、アコちゃんの控えめかつ強情な感じ、今時の少女漫画だけど手を繋ぐくらいがせいぜいなところ、全部ツボでした。他の中村明日美子作品の濃厚な耽美作品があってこそ際立つ作品だと思うし、薔薇やダリアのような他の作品と比べたら野に咲くすみれのようなこの作品は、愛すべきかわいさがある。元となった短編も取りこぼすことなく登場人物を描写して終わってるし、本当に気持ちよく読めた。よかったです。
読了日:08月03日 著者:中村明日美子
ダンス・ダンス・ダンスール(1) (ビッグコミックス)ダンス・ダンス・ダンスール(1) (ビッグコミックス)感想
読もうと思ってた作品が無料だったので。うわー、かつていじめていた幼馴染みにいじめられる予感ばしばし。一緒にいる女の子の描写とかいじめの描写とか、ジョージ朝倉らしい感じ。二巻まで読むととても面白いらしいけど、一巻の時点で面白いです。バレエをやりたかった少年潤平。意気込んでバレエ教室に入ろうとしたら、友達にからかわれてやめてしまう。おまけに男らしさを望んでいた父が亡くなり、それがきっかけで潤平は格闘技をすることに。バレエにどうしても夢中になってしまう様は好き。でも絶対バレエを始めたらいじめられるだろ…!
読了日:08月03日 著者:ジョージ朝倉
ダンス・ダンス・ダンスール(2) (ビッグコミックス)ダンス・ダンス・ダンスール(2) (ビッグコミックス)感想
いじめられるのがバレエのライバル流鶯というパターン!ここでその展開を覆すのがバレエの魅力だというのがバレエ漫画って感じだ。潤平の「男らしくあるべきだ」という思いすら取り去られる展開、熱くてよかった。抑えていたバレエへの情熱が止まらない潤平も、お馬鹿中学生男子と見せかけて芸術家気質なのかもしれないと思わせる。続きはしっかり買います。無料なのでみんな二巻まで読めばいいよ!
読了日:08月03日 著者:ジョージ朝倉
ダンス・ダンス・ダンスール(3) (ビッグコミックス)ダンス・ダンス・ダンスール(3) (ビッグコミックス)感想
面白い!派手な舞台とか対決とかあって楽しい回。流鶯が強気なのにヘタレという何だか愛すべきキャラクターなのも面白い。潤平とある意味正反対だ。心に闇を抱えた兵ちゃんも潤平のバレエを見て認めてくれたし、いじめられて学校では悲惨な生活という展開にならなくてよかった。潤平は相変わらず情熱的でぐいぐい行くし。潤平と流鶯は同作者の「溺れるナイフ」のメインヒーロー二人に外見など似ているのだけど、また違ったキャラクターで面白い。
読了日:08月03日 著者:ジョージ朝倉
ダンス・ダンス・ダンスール(4) (ビッグコミックス)ダンス・ダンス・ダンスール(4) (ビッグコミックス)感想
あの自信ゆえに、流鶯がめちゃくちゃ気の毒。そして大きな夢を追っているだけあって、潤平の才能は底無しで、いつも涼しい顔のヤリチン仮面先輩(名前忘れた)すら嫉妬してしまう域に達してしまった。潤平は才能を認められ、好きな女の子とはつき合えて幸せの絶頂。相性のいい才能あるバレエ少女たも出会えたし…。さてはここから落ちる…?
読了日:08月03日 著者:ジョージ朝倉
ダンジョン飯 5巻 (ハルタコミックス)ダンジョン飯 5巻 (ハルタコミックス)感想
ここからが本番な感じの物語展開!ファリンがあんなことになって、他のパーティーから見たライオスパーティー、漬け物石になるマルシルなど見所いっぱい。シリアスな部分が増えそうなところだけど、ギャグつたっぷりで相変わらず楽しい。狂乱の魔術師とファリンはどうなるんだろうなあ。
読了日:08月11日 著者:九井 諒子
おはよう楽園くん(仮)おはよう楽園くん(仮)感想
中村明日美子の新刊だー!と購入して、BLじゃねーかズコー!とならないのはきっとBL読者として成長した証拠。楽園くん(仮)の日常を仲良しの何者かの視点で眺めるシリーズなのだけど、途中からその人物が男性だとわかる。楽園くん(仮)が真ん中分け黒髪眼鏡の美少年で、中村明日美子の絵なので本当に色っぽい。本は読んだときに押し入れ行きと本棚行きとに分けるけど、これは確実に本棚行き。かわいいです楽園くん(仮)。
読了日:08月11日 著者:中村明日美子
パリ行ったことないの (集英社文庫)パリ行ったことないの (集英社文庫)感想
面白かったー!山内マリコ、二作続けて当たりだ。人生に臆病な女性たち、今に満足していない女性たちがパリを目指す連作集。最初の作品の主人公あゆこがあまりにも共感できてしまって怖いくらいだった。あゆこは第一章の最後と第二章にも出てくるけど、そこでの彼女はわたしにはまぶしいくらいの女性になっていた。わたしもパリに行くんじゃなくとも冒険しないとな、と思えた本だった。山内マリコ、もっと読もうー。
読了日:08月18日 著者:山内 マリコ
買い物とわたし お伊勢丹より愛をこめて (文春文庫)買い物とわたし お伊勢丹より愛をこめて (文春文庫)感想
若手作家山内マリコによる買い物エッセイ。四頁ずつ、一つの買い物について書いてあって読みやすい。挿し絵もカラーで、目に楽しい。始めのほうはぶっとばして高級ブランドの財布やらバッグやら靴やらのテーマで書かれていたけど、後半はルンバ買ったとか夏は麦わらスリッパを買うとかそういう庶民的な話も読めて親しみやすかった。わたしも本の前半に書かれていたように大人らしくファストファッションは卒業したいけど、いい服はたまにしか買えないので後半のほうが楽しく読めたかな。買い物って楽しいなーと思える本でした。
読了日:08月22日 著者:山内 マリコ

読書メーター

 

 電子書籍として出会った「群青にサイレン」、絵がキレイなので惹かれて買いましたが、とてもヒリヒリして醜く美しい青春物語です。誰しも嫉妬をすることがあると思います。才能や美貌を羨ましく思うこともあると思います。そんな人は当然主人公修二に共感するであろうし、他人に嫉妬することのない恵まれた人でも物語に惹き込まれる魅力がある作品だと思っています。

 子供のころ大好きだった野球で、野球を始めたばかりの従弟にエースの座を奪われた少年が、高校に入って諦めようとしたり苦しんだり新しいものに惹かれたりしながら野球をしてもがく物語です。従弟の空がかわいいので、女性に好かれそう。修二は醜いところ出しまくりですし、共感の対象かなあ。でも、彼がピッチャーを諦めきれないままキャッチャーに指名され、やがて魅力を感じ始めるところはとてもいいです。最新刊のラストは心がぎゅっと引き絞られる感じでした。

 新しい巻(6巻)は10月25日発売との情報。楽しみです。

 あとは「君曜日」よかったですね! 少女漫画らしい少女漫画というか。何がらしいのかはよくわからないまま言ってますが。昔ながらの少女漫画というべきなのか。時間差の言葉の応酬よかったですね。

 「ダンジョン飯」もよかった。ギャグがさえてました。それに今までのは導入篇だったんですね。確かに狂乱の魔術師はラスボスっぽいのにちょいちょいしか出てなかった。どうなるのか楽しみ。

 山内マリコも、これからも何冊か読んでみようと思います。