らくだの日記

読んだ本の感想や、書いている小説についてのあれこれを語ります。

中村明日美子のソフトなBLが面白い話。

中村明日美子って誰ですか?

 こういう、耽美! エロ! グロテスクなまでの人物の描写! な漫画家さんです。読んだ作品で一番気に入ってる耽美なミステリ作品。

ウツボラ(1) (F×COMICS)

ウツボラ(1) (F×COMICS)

 

  美少女がビルから飛び降りてグッシャア! となる場面から始まります。出だしからマックスな感じ。

 以下は描写が過激そうなので怖くて読んでない作品。あらすじだけでも充分面白そうなんですが、心情描写が怖そう。過激なほうのBLみたいだし。

  そもそも性描写ありのBLが苦手で苦手で。中村作品にハマってから新刊を見かけるたびに買ってしまうのですが、「ウッ、無理」となることがしばしば。慣れてないとこんなものでしょう。性描写が主な漫画自体あんまり読まないし。

 なのにソフトなBLが面白いというのはどういうことかというと、気楽な恋愛関係を描いたものも天下一品なんですよ、この方の作品。キスまでとかなら読めるので、楽しめてます。

中村明日美子のソフトなBL

 そんなに読んでないけど、読んでみて面白かった作品を並べていきます。

LE THÉÂTRE DE A ~Aの劇場~

LE THÉÂTRE DE A ~Aの劇場~

 

  これまだ売ってるのかな? 色んなストーリーが混ざり合うショートストーリー集。いじめられっ子の美少年アリステアの現実逃避的な不思議の国の話がとてもいいです。いじめっ子の少年との関係がBLポイントなのですが、絵がとても美しいのであっさりした関係でもとてもなまめかしく感じられます。

 アリステアの物語は「不思議の国のアリス」をモチーフにしたシリーズです。

 

  これは、BL無理だと思っていたわたしが間違えて買い、結構いいかも……と考えを改めるきっかけとなった作品です。上の「Jの総て」のスピンオフ作品で、不良少年から優等生への叶わない恋愛感情が描かれています。不良少年(全寮制のおぼっちゃま学校だけどナイフで喧嘩したり煙草を吸ったりする)が優等生への気持ちを自覚したときの絶望的な感情の描写がとても素晴らしい。これは男性同士、それも少年同士でないと描けない恋愛描写だなと思いました。

 

おはよう楽園くん(仮)

おはよう楽園くん(仮)

 

  これは漫画雑誌「楽園」のイメージキャラクターの日常を描いた軽い漫画。眼鏡の美少年の楽しげで淡々とした日常を、友人の目を通してひたすら描いていくという。これはいいBLです。素直になれない楽園くん(仮)がとてもいい。買ってから「あっ、またBLだった」と思ったのですが、むしろラッキーだったんじゃないでしょうか。

BLってけっこう楽しいよ

 ファンタジーだと思えば何だって楽しいです。虚構だとわかってるんだけど、リアリティーがあって臨場感や共感を以て楽しめるという。まだ性描写強めの作品は読めないのですが、何でも「無理だな」と思わずに視野を広げていきたい所存です。