らくだの日記

読んだ本の感想や、書いている小説についてのあれこれを語ります。

先月読んだ本。

 今月26日から読書メーターガラケー版が閉鎖になるらしいので、参っています。しばらくはスマホにしないけど(ガラケー元気だから)、困ったなー。
 読んだ活字本は九冊です。でもほとんど梶井基次郎の短編。

2016年3月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:1023ページ
ナイス数:90ナイス

冬の蠅冬の蠅感想
冬に生きている蠅の様子を書いただけの作品かと思いきや、気まぐれで遠くに出かけて帰れなくなった出来事から冬の頼りなく生きる蠅についての論考を締めて終わっていて、その締め方が何だかハッとした。冬の蠅が生きていたのは自分が部屋にいて部屋が暖かかったからである。では自分はなぜ生きているのだろう?私自身に重ねて考えてみたりして、思索に耽ることができた。地味ながら好きな作品。
読了日:3月31日 著者:梶井基次郎
Lillian Bassman: WomenLillian Bassman: Women感想
長文感想が何故か消えてしまったので簡潔に書く。女性写真家による女性を被写体としたモノクロ写真集。時代を感じるアンニュイで気高い女性たちばかり写っている。伸びやかな首、腰、手足が印象的。
読了日:3月30日 著者:DeborahSolomon
闇の絵巻闇の絵巻感想
闇をテーマに書かれた作品。作中の田舎の闇は、田舎住まいの私でも体験したことがない。夜中にあそこに行けばこんな闇に遭遇できるだろうか、などと真っ暗闇を体験したくなる作品。
読了日:3月27日 著者:梶井基次郎
交尾交尾感想
小説のような随筆のような作品。猫や河鹿や瑠璃など生き物についての感慨や愛着やちょっとした一場面が描かれている。全体的に静かでありつつ動物たちの生がこちらを圧倒するくらい力強く感じられる。梶井基次郎は昔文庫本で読んだときから自意識過剰な作家のイメージがあったのだが、この作品を読み返すと違う側面もあるなと感じた。十代に好まれそうな梶井基次郎だけど、年齢を重ねても好きでいられそう。
読了日:3月22日 著者:梶井基次郎
桜の樹の下には桜の樹の下には感想
本当に梶井基次郎は妄想族だ。「檸檬」「愛撫」と来て「桜の樹の下には」を読んだけど、語り手が空想ばかりしている。この空想は、「きれいなものは完璧にきれいなわけではない。見えない場所に醜さや汚さがあるからきれいなのだ」ということを語っているようにも思える。あるいは「そう思いたい」という感じもする。短いけど印象的だった。
読了日:3月21日 著者:梶井基次郎
愛撫愛撫感想
こんなに短かったっけか。この間読んだ同作者の「檸檬」ほどに気取りがなくて好き。猫を空想の中で残酷なまでに好き放題にするという内容。自分の空想でも残酷なことをやってるのに、夢に出てくる女の行いにぞっとするのも滑稽な感じがする(そしてそれは自分が見た夢だ)。空想や夢で猫を散々にいじくったあと、現実で猫と(空想とは違った形で)また遊ぶ辺り、猫が大好きな主人公と作者が見えて何だかニヤリと笑えてくる。空想と夢の中の猫いじりも、好奇心と愛着を感じられるので、まあ空想の中なら猫好きも許してくれるんじゃあないだろうか。
読了日:3月21日 著者:梶井基次郎
世界一の美女になるダイエット世界一の美女になるダイエット感想
再々読。何度読んでもためになる。この本のお陰で今回のダイエットも肌がカサカサになったり髪がパサパサになったりやたら飢えたりすることもなく順調に痩せているのだと思う。いい本。
読了日:3月19日 著者:エリカアンギャル
フランケンシュタイン (創元推理文庫 (532‐1))フランケンシュタイン (創元推理文庫 (532‐1))感想
何年も積んだままにしていたけど、ようやく読んだ。すごい作品。色々な考えが浮かんでくる。物語中の人間の醜い生き物(しかも人格を持っている)への差別や無理解について、現代の諸々の出来事に当てはめて考えてしまった。フランケンシュタイン博士が情熱の赴くままに人格ある怪物を生み出したというのも現代に通じる。
読了日:3月17日 著者:メアリ・シェリー
ぼくのおやつ ~おうちにあるもので作れるパンとお菓子56レシピ~ぼくのおやつ ~おうちにあるもので作れるパンとお菓子56レシピ~感想
本屋をうろうろしていたら、ダイエット中なのに買って帰っていた。オーブンがなくても作れる簡単レシピのおやつ本。かわいいキャラクター(マシュマロのアザラシと鈴カステラ)が掛け合いをしながら作り方やコツを教えてくれる。私はスコーンやワッフル、メロンパン風ソフトビスケット、ガトーショコラ、バームクーヘン、レンジでプリン、どら焼き、大学いも、八つ橋がすごくおいしそうだと思った。基本イラストなんだけど、イラストがおいしそう。
読了日:3月14日 著者:ぼく
檸檬檸檬感想
メアリ・シェリー「フランケンシュタイン」の悲しい場面が辛かったので、こちらに切り替えてみた。短い作品だが、はっとする印象的な画がいくつか浮かんでくるので記憶に残る。檸檬の爆弾が丸善を爆発させるというイメージも面白いが、私はびいどろを舐めるイメージが特に好きだった。というか私も舐めたことがある。確かにそういう味わいだった。ホントは製本して読んだのでKindleじゃないけど登録。
読了日:3月14日 著者:梶井基次郎
薔薇と野獣薔薇と野獣感想
童話を基にして現代を舞台に書かれた作品集だが、こういうのにありがちな甘ったるさが全くない。大抵はロサンゼルスが舞台で、思春期の少女たちが主人公。麻薬もやるし継父に強姦されるし、現代ならではの辛さが描かれている。個人的には「赤ずきん」を基にし、おばあちゃんがかっこいい「狼」、「白薔薇紅薔薇」を基にし、活発な姉に頼りっぱなしの少女が精神的変化を遂げる「薔薇」、「雪の女王」を基にし、精神的に幼かった男女がお互いを真に必要とするようになる「氷」が好き。
読了日:3月3日 著者:フランチェスカ・リアブロック

読書メーター

 おもしろい本をたくさん読みました。ほしい本もたくさんあります。本はすばらしい。