らくだの日記

読んだ本の感想や、書いている小説についてのあれこれを語ります。

去年読んだ本。

2015年の読書メーター
読んだ本の数:68冊
読んだページ数:13178ページ
ナイス数:584ナイス

懐かしくて新しい レトロモダン素材集 (京のたくみ )懐かしくて新しい レトロモダン素材集 (京のたくみ )感想
ずっと買おうかどうか悩んでいた素材集。趣味の製本だけのために買うのはもったいないけれど、年賀状のために買うのならアリと思って思い切って買った。大正レトロ風のかわいいイラストがたくさん入っていて嬉しい。バラや果物や鳥の絵がぽてっとした感じに描かれていて魅力的。馬車やヒゲの紳士のような、大正っぽい絵も入っている。他の素材集に比べると模様が多くてパーツが少なめなので、パーツがほしい人には不向きかも。これで頑張って本の表紙と年賀状を作ろうと思う。
読了日:12月20日 著者:成願義夫
魔術師たちの秋 (ポプラ文庫ピュアフル)魔術師たちの秋 (ポプラ文庫ピュアフル)感想
色んな小説を読んだけれど、読み終えた瞬間に涙がぶわっと出てくる小説は初めてだ。よかった。最後の章の透明感が、ますます心を締めつけた。物語の本筋(心霊研究をするオカルト教団の栄枯盛衰)なんてどうでもいいよ!私は都樹子が救われればどうでもいい!とは言え、本筋の夢の研究やそれにまつわる不思議はとても面白かった。ケンジと都樹子の関わりは、見ていてとても愛おしい。千秋は色んな事件に巻き込まれて大変だけど、シリーズの次の話でも頑張ってほしい。続きそうな気がするので期待。
読了日:12月19日 著者:倉数茂
もっと自由に!手で作る本と箱―HANDMADE BOOKMAKINGもっと自由に!手で作る本と箱―HANDMADE BOOKMAKING感想
作りたい本がたくさん。プララポルテ製本、アルバムを作る、バインダーの改装がやりたいなと思った。布の表紙にタイトルを入れる方法は、プリントゴッコがなくなった今は選択肢が減ってしまったなーと思う。
読了日:12月16日 著者:山崎曜
手で作る本手で作る本感想
古本。前の持ち主は随分読み込んだらしい。本のノドの折れや書き込みや付箋にそのような形跡が…。確かにいい本だよねー。様々な手製本のアイディアが詰まった本。一折り綴じ、和本、ハードカバー、封筒を綴じた特殊な本など普通の手製本初心者には思いつきそうにない作品や作り方が載っていてありがたい本。布を製本クロスにする方法は、「いちばんわかる手製本レッスン」とは少し違っていた。こちらは紙は濡らしても布を濡らさないらしい。今度試そう。作り方に写真が少ないので、「いちばんわかる〜」を読んでから読むのがよさそう。
読了日:12月16日 著者:山崎曜
マイナークラブハウスの恋わずらい―minor club house Side-B  (ポプラ文庫ピュアフル)マイナークラブハウスの恋わずらい―minor club house Side-B (ポプラ文庫ピュアフル)感想
相変わらず胃が重くなる作風だ!恋わずらいと書いてあるのにそんなに甘くない。高杢くんの話色々考えることが多そうだし、ぴりかは相変わらず野宿してるし、岩村先輩は何だか重い女の子にロックオンされてるし。かすかに可愛らしさがあるのはぴりかと天野と遠野くんくらいだ。遠野くんの一途さはすごいなぁ。相変わらず面白くて重みがあって、続きが読みたいけど続きが出ていないという。作者のサイトは要チェックだ。
読了日:12月13日 著者:木地雅映子
宝石の国(5) (アフタヌーンKC)宝石の国(5) (アフタヌーンKC)感想
フォスが終わりのない悩みにハマっている。先生の技がわかる、パパラチアが目覚める、ゴースト登場、アレキの月人研究の理由、シンシャの赤面などなど、見所盛り沢山の巻。話はあまり進んでない。謎は深まるばかり…。シンシャは赤面してるのにフォスの記憶がないのが何とも切ない。そしてあのラスト。続きが気になる。
読了日:11月30日 著者:市川春子
ミノタウロスの皿 (小学館文庫―藤子・F・不二雄〈異色短編集〉)ミノタウロスの皿 (小学館文庫―藤子・F・不二雄〈異色短編集〉)感想
再読。昔と違い、リアリティーをより強く感じた。「間引き」なんてリアルすぎ。
読了日:11月30日 著者:藤子・F・不二雄
エスパー魔美 (6) (小学館コロコロ文庫)エスパー魔美 (6) (小学館コロコロ文庫)感想
再読。重いテーマが多いエスパー魔美だけど、毎回マミの明るさで気分よく読み終われた。しかしマミは凶悪犯などを退治しようとしてよく殴られたり殺されそうになったりするけど、それでも正しさや勇気を失わないところに感服する。今回は「リアリズム殺人事件」が印象的。「問題はカニ缶!?」は最近Twitterなどで話題になっている、家族の大事なものを捨てちゃう人の問題とリンクして興味深かった。マミがモテすぎて高畑さんは心配だろうけど、「マミを贈ります」「占いとミステリー」でのマミのために頑張る姿はすてきだった。
読了日:11月26日 著者:藤子・F・不二雄
夢のなかの夢 (岩波文庫)夢のなかの夢 (岩波文庫)感想
面白かった!文学や芸術の偉人たち・歴史に残る有名人たちが見た夢を想像して書いた掌編集。やはりペソアに関する小説が多いアントニオ・タブッキらしく、ペソアの夢が一番生き生きと描かれていた。知っている有名人の夢が特に面白い。ゴヤ、コウルリッジ、コッローディ、スティーヴンソン、ランボーチェーホフドビュッシーロートレックフロイトなど。知らなくても面白かったのはダイダロスジャコモ・レオパルディの夢。レオパルディの夢は高潔な人格が想像できて素晴らしかった。
読了日:11月25日 著者:アントニオ・タブッキ
エスパー魔美 (5) (小学館コロコロ文庫)エスパー魔美 (5) (小学館コロコロ文庫)感想
再読。「スズメのお宿」「生きがい」が素晴らしかった。F先生が描く人間は暖かくて好き。でも本当の悪人が描かれるととても怖い。
読了日:11月24日 著者:藤子・F・不二雄
エスパー魔美 (4) (小学館コロコロ文庫)エスパー魔美 (4) (小学館コロコロ文庫)感想
再読。高畑さんがかっこいい四巻。「学園暗黒地帯」で頑張るのも、「恋人コレクター」でナンパ男を言い負かすのも、「サマー・ドッグ」で「まあみててよ。生まれてはじめてぼくは死にものぐるいになるぞ」と野犬の群れに立ち向かうのも、黒沢に襲われそうになったマミを助けるのもかっこいい。「恋人コレクター」から急激に鼻と体型がジャイアンになってるけど…!そういうのを差し置いても、名作の多い巻だった。やはり「サマー・ドッグ」のチビと伸一のシーンは泣く。物語のオチにも。素晴らしかった。
読了日:11月24日 著者:藤子・F・不二雄
エスパー魔美 (3) (小学館コロコロ文庫)エスパー魔美 (3) (小学館コロコロ文庫)感想
再読。名作が多い巻。「電話魔はだれ?」「雪の降る街を」「高畑くんの災難」「地下道おじさん」「凶銃ムラマサ」がよかった。特に改造モデルガンの話「凶銃ムラマサ」は禍々しさが際だっていて引きつけられた。「雪の中の少女」と「オロチが夜くる」のオチに不意を突かれて笑ってしまった。しかしマミは惜しげもなく裸になり、パンツ見せるなぁ。でも全くいやらしくない。
読了日:11月22日 著者:藤子・F・不二雄
エスパー魔美 (2) (小学館コロコロ文庫)エスパー魔美 (2) (小学館コロコロ文庫)感想
再読。「魔女・魔美?」の回が素晴らしい。クラスメイトに脅迫状が届き、どうやら彼女は誰かに見張られているらしい。マミが犯人にされてしまい、皆に仲間外れにされてしまう。でもそこで高畑さんの名言が。「(自分が犯人じゃないと思ってくれているのか訊くマミに対し)あたりまえだろ!」「理くつじゃないんだよ、人をしんじるってことは」高畑さんは本当にいい友達だ。この巻からクラシック音楽マニアの富山さん以外のクラスメイトが登場し始める。幸子さんとそのボーイフレンドの竹長さんがよく出てくるような。色々あって楽しい巻。
読了日:11月22日 著者:藤子・F・不二雄
エスパー魔美 (1) (小学館コロコロ文庫)エスパー魔美 (1) (小学館コロコロ文庫)感想
何度目かわからない再読。名言や感動が詰まった一巻。父の絵のヌードモデルをやっている、かわいくてあっけらかんとした性格のマミが、エスパーの能力で様々な事件を解決していく一話完結型のシリーズ。まずマミがとにかくかわいい。顔もかわいくてスタイルがよくて、性格も明るい。私は女で、本作のセクシーな部分にはそこまで反応しないのだけど、マミには女性でも好きになる要素がたくさんある。他も特にマミの相棒高畑さんが知的で熱くて芯が通っていて、好きにならないわけがない。いずれジャイアン体型になっていくけど、高畑さんは見た目じゃ
読了日:11月22日 著者:藤子・F・不二雄
八月の恐竜 (ほるぷ創作文庫)八月の恐竜 (ほるぷ創作文庫)感想
何年か前に古本で購入後、ようやく読み始めて読了。三田村信行は「お父さんがいっぱい」「ぼくが恐竜だったころ」系の作品が好きで何冊か読んでいるが、これも面白かった。冗長さが全くなく、最初から引き込まれた。児童書なのに読み手の子供に全く容赦しないのは相変わらず。群像劇で、脅しで金を稼ぐ犯罪者集団の描写が三分の一くらいあるのには驚いた。夢も希望もない主人公、死んじゃう大人、悲惨な結末など、「ぼくが恐竜だったころ」の人の作品だなぁという感じ。
読了日:11月22日 著者:三田村信行
たった、これだけ デキるヘアアレンジ 超基礎編: mer特別編集 (Gakken Mook)たった、これだけ デキるヘアアレンジ 超基礎編: mer特別編集 (Gakken Mook)感想
髪が伸びるにつれ髪型に困りだしたので購入。ちゃんとした情報がほしいならお金払って本を買うのは大事だなーと思った。ネットには詳しいやり方が載ってないので…。最初は「くるりんぱって何(笑)」と笑いまくってたけど、最後まで読んだら慣れたのもあって、「くるりんぱって大事だなー」と思った。くるりんぱとはヘアアレンジの技法名です。まともな髪型にパターンがなかったので(暑いときと寒いときの二通りだけ…)、この本を見ながら頑張ろうと思った。
読了日:11月16日 著者:
逆さまゲーム (白水Uブックス―海外小説の誘惑)逆さまゲーム (白水Uブックス―海外小説の誘惑)感想
アントニオ・タブッキの短篇集。須賀敦子訳。久しぶりのタブッキだが、とても面白かった。説明しすぎない作品が多く、状況から色々推察する楽しみがあってよかった。須賀敦子の翻訳も古びた感じがなく、今もなお新しいと思う。印象的だった作品は「カサブランカからの手紙」「芝居小屋」「土曜日の午後」「空色の楽園」。特に「空色の楽園」は語り手とその他の設定とがバランスよく配置されていて、咄嗟の言葉とオチがうまく作用していると感じた。とてもいい短篇集だった。
読了日:11月15日 著者:アントニオタブッキ
おこりんぼママおこりんぼママ感想
再読。ママに怒られたショックで体がバラバラになり、宇宙やジャングルなどあちこちに散ってしまった。「ぼく」は足だけになって途方に暮れながら歩き回る。体のパーツがないから誰かに助けを求めることもできないし、翼(主人公は鳥、というかペンギン?)はジャングルにあるし…というわけでどうしようもない。でもママがすごい登場の仕方をして「ぼく」を助けてくれる。子供と親の強い繋がりを描いた絵本。インパクトがあって、子供は好きだろうな。私は大人なので色々メタファーなど探ってしまった。絵柄もダイナミックで面白い。
読了日:11月8日 著者:ユッタバウアー
おおきな なみ―ブルックリン物語おおきな なみ―ブルックリン物語感想
再読。アメリカで成功したドイツ系の一族を描いた絵本。主人公は絵を描くのが好きな女の子。パパはママに贈るものが最高のものじゃなきゃ気が済まないとか、パパが突然広大な土地に建ったお城のような家を買ったり、一家でホテル暮らしをしたり、とにかく上流階級の暮らしを描いている。大きくてかわいい建物がクーニーの優しいタッチでたくさん描かれていて、目が喜ぶ絵本。ストーリーも、ただ豪華な暮らしを描くのではなく、お裁縫や女の子らしいことが苦手な主人公が本格的に画家を目指すようになるという内容で盛り上がりがある。大好きな絵本。
読了日:11月8日 著者:バーバラクーニー
不幸な子供不幸な子供感想
約十年ぶりの再読。裕福な家のお嬢様だったシャーロットの転がり落ちる様が凄まじくて、ページをめくる度に不幸になっていくから次のページが段々怖くなってきた。最後まで読んでも救いはない。でもこれがゴーリーの味の一つで、悪趣味すれすれの面白さがある。フィクションをフィクションとして感じられないと、「悪趣味すれすれ」ではなく「悪趣味」になってしまうんだろうな。ゴーリーらしい作品。
読了日:11月8日 著者:エドワードゴーリー
まったき動物園まったき動物園感想
約十年ぶりの再読。表紙絵のものすごい手の込みように驚きつつ読んだ。ゴーリー流の空想上の動物たちを生態と共に描いた絵本。ゴーリーらしい陰気で不気味な生物も多々あれど、ヴィーズィーとかトウィビットとかポスビーは一般受けしそうなかわいいビジュアルかも。クィンガワガやヨーフルは不気味寄り。レイッチやモークのような上品な生物はいかにもゴーリーらしい生物。結構たくさん動物が載っていて楽しかった。ゴーリー再読デー、なかなかいい。
読了日:11月8日 著者:エドワード・ゴーリー
うろんな客うろんな客感想
約十年ぶりの再読。背が色褪せていて悲しい。ゴーリー的なかわいさがある本書は、不思議な「うろんな客」なる二足歩行の生き物が不幸そうな一家のところに押しかけて好き勝手やるという内容。キャラクターとして人気なだけあって、主役の謎の生物はとてもかわいい。ハイカットの白いスニーカーを履き、黄色と白のしましまマフラーを巻き、真っ黒なペンギンのような感じ。一家はこの生物に常にかき回されているが、意外と楽しいんじゃないかと思える程度には悪戯にかわいげがある。素敵な絵本。
読了日:11月8日 著者:エドワードゴーリー
優雅に叱責する自転車優雅に叱責する自転車感想
十年くらいぶりに再読。大事に読んでいたので、どこもかしこもぴかぴかだった。白いシュールとも形容すべきゴーリーの絵本。「ギャシュリークラムの…」が黒いユーモアならばこちらはそうかなぁと。「火曜日の翌日で 水曜日の前日」が始まり。二人の子供が不思議な自転車を見つけて旅をする。ただ、子供らしい夢あふれる冒険譚ではない。巨大なカラスらしい鳥に警告され、あわや雷に撃たれそうになる。二人の子供は持ってもいなかったものを無くしたと言って惜しんでいるし、謎だらけ。でもそんな不可解な出来事は自転車をこぐときのようにすいすい
読了日:11月8日 著者:エドワードゴーリー
裏面: ある幻想的な物語 (白水Uブックス)裏面: ある幻想的な物語 (白水Uブックス)感想
すごい小説だった。学生時代の友人が作った夢の国に招かれた主人公。奇妙な人々が奇妙なやり方で秩序を保って暮らしているその国は、最初興奮を以て彼を楽しませていたが、あるアメリカ人の登場からそれは歪み始めてしまう。夢の国が本当に創造主パテラの夢によって成り立っているように思える描写と、秩序を失った人々の滅茶苦茶な行動が印象的。創造主の死という発想は、創造主(神)をイメージしやすいキリスト教圏の人にとってはすごく怖いものなのかもしれない。私は怖くはなかったけれど、最後の辺りに神秘的な印象を抱いた。面白かった。
読了日:10月26日 著者:アルフレートクビーン
単純な脳、複雑な「私」 (ブルーバックス)単純な脳、複雑な「私」 (ブルーバックス)感想
読みかけたまま数年放置していた本書を、何となく手に取ってみたらめちゃくちゃ面白かった。今も「さあファッション誌読もう」と思っていたはずがいつの間にかこれを読み終えていたので、その魅力はいかばかりか。脳の単純な仕組みによって「私」が生まれるという講義録集。特にリカージョンの話が面白かった。脳のリカージョンによって有限無限を認識し、「私」を意識する。脳のリカージョン作業に限界を作る、短期記憶の容量の限界が広がったら、何か面白いことにならないかなーと想像してみたり。いい本だった。
読了日:10月9日 著者:池谷裕二
蜂蜜秘密蜂蜜秘密感想
楽しく読んだ。後半は一気読み。少しことの顛末がくどい感じだけど、結構好き。萩尾望都の「ポーの一族」を思い出した。レオの印象がエドガーっぽい。健康にいい蜂蜜で有名なポロウの村にやってきた天才少年レオと、村の代々花と蜂蜜を守る家系に生まれたサリーとジャックの物語。欧米のファンタジーっぽかった。こういうのはあまり読まないけど、装幀の可愛さに惹かれて買ってしまった。買ってよかった。
読了日:9月30日 著者:小路幸也
キャラコさん 11 新しき出発キャラコさん 11 新しき出発感想
キャラコさん最終回。キャラコさんは最後まで親切だった。まさかの他人の出産でラスト。でも今までの人物が勢揃いって感じで賑やかな回だった。キャラコさん、楽しい読書をありがとう!
読了日:9月25日 著者:久生十蘭
キャラコさん 10 馬と老人キャラコさん 10 馬と老人感想
みすぼらしい馬を愛おしげにする貧しい老人と話したいがために、人参を持って公園にやってきたキャラコさん。老人の、馬に対する愛情が悲しいくらい大きい。色んなキャラコさんシリーズがあるけど、この話は特別悲しい。
読了日:9月25日 著者:久生十蘭
キャラコさん 09 雁来紅の家キャラコさん 09 雁来紅の家感想
キャラコさん恋をする。ドイツ語の先生のところに通うために、骨董屋のの前を通るキャラコさん。その骨董屋の中に置かれた絵画の青年に恋をした。始まりからオチまで素晴らしい。何てロマンチック。さすがは久生十蘭
読了日:9月24日 著者:久生十蘭
キャラコさん 08 月光曲キャラコさん 08 月光曲感想
キャラコさんの手紙の形を取った短編。切なく、悲しい話。自分を愛してくれない母の、父に対する復讐のために家に閉じ込められ、ろくな食べ物も与えられず一人で過ごしている少年「ボクさん」。ある日キャラコさんが訪ねていくと、二人はとても仲良くなる。少年とキャラコさんは少年の母の目を盗んでこっそり会う。しかし少年の心は現実世界から離れていく…。オチは本当にホッとした。キャラコさんシリーズはこういうのがあるからやめられない。
読了日:9月23日 著者:久生十蘭
キャラコさん 07 海の刷画キャラコさん 07 海の刷画感想
戦時中の雰囲気が表れてるなぁ。こういうのが歓迎される時代もあったのねって感じだけど、キャラコさんシリーズにしては今ひとつ。
読了日:9月23日 著者:久生十蘭
キャラコさん 06 ぬすびとキャラコさん 06 ぬすびと感想
善人の中の善人・キャラコさんが悪事を働くというのでびっくりした。スリリングで面白い回。しかし緋娑子と悦二郎の関係とか緋娑子の性格がガラリと変わった経緯とかその後どうなったかとか、毎回のことだけど大事なことが投げっぱなしになることが多い。最終話で説明されることもないような気がする。
読了日:9月22日 著者:久生十蘭
キャラコさん 05 鴎キャラコさん 05 鴎感想
キャラコさんで初泣き。キャラコさんが今度やってきたのはフランス系カナダ人のアマンドさんの回遊船。豪華な外国人の中に一人、キャラコさんはいる(フランス人とのハーフのイヴォンヌさんも日本人だと思ったら、国籍が違うのかな?)。アマンドおじに引き取られたレエヌさんは、すごく嫌な女。母が日本人で父がフランス人の、とても美しいがやたらにキャラコさんに張り合ってくる面倒な奴…と思ったらあの結末。あの時代に混血であるということは、今よりも更に辛いことだったのだろう。
読了日:9月21日 著者:久生十蘭
キャラコさん 04 女の手キャラコさん 04 女の手感想
「女の手」って、怖い意味かと思ったらそういうことか!戦時中らしく、兵士並みに自分を追い込んで成果を上げたい学者四人と親切なキャラコさんが一緒に暮らす話。キャラコさんの料理までの過程があまりにもパワフルで笑えてくる。七人の小人たちと白雪姫って感じで微笑ましい。従軍看護婦はかくあるべしと言っているような話でもある。戦時中だからなぁ。
読了日:9月20日 著者:久生十蘭
キャラコさん 03 蘆と木笛キャラコさん 03 蘆と木笛感想
切ないラスト。キャラコさんの心映えの美しさが佐伯氏の心を開かせた。親切な少女というのは何万カラットの宝石もかなわない美しさがある。こうでありたいものだ(少女じゃないけど)。
読了日:9月20日 著者:久生十蘭
キャラコさん 02 雪の山小屋キャラコさん 02 雪の山小屋感想
ホントはKindleではなくキャラコさんシリーズ全てを製本して読んでいるけど登録。素敵な終わり方だけど、チャーミングさんはどうなったのかな。キャラコさんは今回も親切。しかも気取った親類の中にいるのとは違って、周りに頼られている。キャラコさんがやったことは、大きな心がなければできない。梓さんのそばにいるだけ。けれどキャラコさんのような人でなければできない。途中の女学生たちの会話は今でも通じるところがある。女にとって古い時代は終わったのに、新しい時代が始まっていない。さすがにこのころの女学生よりは結婚以外の選
読了日:9月20日 著者:久生十蘭
キャラコさん 01 社交室キャラコさん 01 社交室感想
本当は青空文庫のデータを印刷して読んだんだけど…。面白かった!キャラコさんの爽やかで明るくしなやかな心が美しかった。キャラコさん自身がやったことはちょっとした親切がいくつか。ただそれだけ。なのに話が盛り上がって読む気分まで爽やか。時代は戦時中なのかな?金持ちの伊豆の高級ホテルに集まってのやりとりが、今のセレブの感じではなくて面白い。虚飾に満ちた金持ち、意地悪で美しい従姉、眉目秀麗の従兄、乞食のような老人、様々な登場人物が巻き起こす、シンプルな騒動。収まり方が昭和の作品ならではって感じですっきりしていい。最
読了日:9月17日 著者:久生十蘭
ガラスの街 (新潮文庫)ガラスの街 (新潮文庫)感想
別の翻訳者の翻訳作品「シティ・オヴ・グラス」はずいぶん前に読んでいたのだが、柴田氏の訳でも読んでみたくて少し前に買って、先月からちまちま読んでいた。「シティ・オヴ・グラス」を読んだときよりは、ただ内容を頭に流し込むだけでなく物語の色々なシグナルを受け取ることができた気がするし、色々考えることができた。作中のオースターがドン・キホーテについて語ったことがクインに重なるように思えたり、自分自身に興味がなくなり意識しなくなる(アイデンティティを失う?)過程がつぶさに書かれていて様々なことが脳裏をよぎった。確かに
読了日:9月10日 著者:ポールオースター
クマの豆本製造ライン_01クマの豆本製造ライン_01感想
登録するのをすっかり忘れていた!初めてのKindle本。いわゆるコピー本(家で作る同人誌のこと)の作り方を紹介した本で、ステープラーとマスキングテープを使った簡易製本や、中綴じ製本、雑貨のような仕上がりになる特殊な製本など載っていて面白かった。でも一番の目当てはグルーガンを使ったペーパーバックを作る製本方法。真似して作ったらなかなかかっこいいペーパーバックができた。青空文庫にある作品を次々製本して読む予定。
読了日:9月9日 著者:くまっこ
かわいいカルトナージュ (レディブティックシリーズ)かわいいカルトナージュ (レディブティックシリーズ)感想
今まで読んだカルトナージュの本と比較すると、生活に密着したアイテムが多くて気軽に作れそう。ファッション誌を買いに行って、いいのがなかったので代わりに買ったのだけど、買ってよかったかも。特にジュエリーケースは他の本にこのタイプ(上の段は上に開き、下の段は引き出し)がなかなか見つからなかったので嬉しい。メモパッドケースやマスクケースなど、こんなのも箱を作って入れちゃうのか!と呆れつつも、確かにあると見た目がいいな、と作りたくなってくるものが多い。カルトナージュは一つしか作ったことがないけど、また挑戦しようと思
読了日:8月31日 著者:
ダンジョン飯 2巻 (ビームコミックス)ダンジョン飯 2巻 (ビームコミックス)感想
面白かったあ!ゴーレムを耕す、オークと交流、虫を食う、たまに妹を思い出す、絵に入って食事、チルチャック一人で頑張る、センシきれいになる。チルチャックのリアルな年齢ときれいになったセンシにばかうけだった。ライオスは相変わらず変人。勢いが増した気がする。同時に物語が進む方向も見えてきたような。三巻も楽しみ。
読了日:8月17日 著者:九井諒子
いちばんわかる手製本レッスン―手でつくる本と基本技法いちばんわかる手製本レッスン―手でつくる本と基本技法感想
本を作る必要が生じるたびに借りるのが面倒で、ついに買ってしまった。和本の作り方など本当に丁寧。洋本も、製本用の布の作り方など他の手製本の本にない情報が載っていて便利。くるみ綴じ(和本)と角背上製本(洋本)は作ったので、次は丸背上製本(洋本)にチャレンジしたい。
読了日:8月17日 著者:
ジャッキーつきへいく: くまのがっこうジャッキーつきへいく: くまのがっこう感想
かわいい。さすがはジャッキー、お散歩が壮大。常に笑顔の赤鼻ビリーがとてもかわいかった。というかひっくり返ったロケットの横で、アントンとウーリーが泣いていた。文章では触れられていない辺り、ジャッキーが気にしてないなと気づいた(文章はジャッキー視点なので)。
読了日:8月10日 著者:あいはらひろゆき
贖罪 下巻 (2) (新潮文庫 マ 28-4)贖罪 下巻 (2) (新潮文庫 マ 28-4)感想
これは衝撃的。ブライオニーの罪は作家の罪、創作家の罪。上巻同様「お菓子とビール」を思い出した。
読了日:8月8日 著者:イアンマキューアン
贖罪〈上〉 (新潮文庫)贖罪〈上〉 (新潮文庫)感想
ショッキングすぎるラスト。下巻でははっきりするのかな。少女ブライオニーは創作することに強迫観念的なまでに強く惹かれている。子供ではなくなったとふと感じた日、事件に関わった彼女はその性質を大いに発揮してしまう…という内容。創作者は罪深いということを描いた作品が他にもあったなーと思ったら、モームの「お菓子とビール」だ、と気づいた。あれは小説家だったけれど、ブライオニーもどうやら作家になりそう。ブライオニー、子供の潔癖さでそこまでやってはいかんよ…とハラハラしてしまった。
読了日:7月24日 著者:イアンマキューアン
増補 夢の遠近法: 初期作品選 (ちくま文庫)増補 夢の遠近法: 初期作品選 (ちくま文庫)感想
先月終わりから昼休みの短い時間を費やしてこつこつ読んでいたが、やっと読み終えた。五年ほど前に読んだ国書版では最初の「夢の棲む街」にのぼせ上がってしまって、続きもすごいと思いながら全く集中して読めていなかったが、今回は「山尾悠子作品集成」を読むことを経てのちくま文庫版なので、かなり冷静に読めた。世界で一番好きだと思い詰めた「夢の棲む街」はやはり爆発力のある作品だが、今回は「遠近法」が面白く感じた。
読了日:7月5日 著者:山尾悠子
星を賣る店星を賣る店感想
クラフト・エヴィング商會が作る架空のものが割と好きで、瓶や雲母を使った魅力的な物の写真に惹かれてふらふらと買ってしまった。けれど、どちらかというと装幀業のほうが面白いと感じてしまった。私が大好きなミルハウザーエドウィン・マルハウス」やちくま文庫の内田百 のシリーズやあれやこれやはクラフト・エヴィング商會が作ってたのか!と衝撃。いい感じのシンプルさでとっても好みです。ちくまプリマー新書もずっと担当しているようで、お洒落かつかわいい装幀はよく惹きつけられて買いそうになる。
読了日:6月13日 著者:クラフト・エヴィング商會
八本脚の蝶八本脚の蝶感想
二十歳を少し過ぎたくらいのころに、ブログを読んでいた。そのときの二階堂奥歯の言葉が、私の思考のそこかしこに強く影響を与えているのだと、本を読んで気づいた。驚くほど影響力の強い人だ。
読了日:6月13日 著者:二階堂奥歯
世界一の美女になるダイエット世界一の美女になるダイエット感想
まさか再読するとは。ふと思い立って探したら、本棚にあったので読んだ。忘れていたのでたくさんメモした。水をたくさん摂るべき(飽きるならレモン汁やリンゴジュースを入れる。あるいは緑茶やハーブティーなどカフェインの少ないものを飲む)、間食したいならナッツ類やドライフルーツを手のひらに乗る量食べる(太りにくいおやつ)、オリーブオイルなど良質の油を摂る(肌に潤いが得られる)、卵はコレステロール値を上げない、たんぱく質をたくさん摂る(筋肉になり、燃焼しやすい体になる)、白砂糖は中毒性が高い、早食いの人は普通の人より三
読了日:6月1日 著者:エリカアンギャル
宝石の国(4) (アフタヌーンKC)宝石の国(4) (アフタヌーンKC)感想
お面白い〜!変わってしまったフォス(体の材料の問題だけでなくアンタークのようになりたがっている?)、秘密を抱えた先生、かわいい犬のようなもの。盛り沢山な上楽しかった。終わり方が毎回ドキドキする。フォスがお調子者から普通の落ち着いた性格に変わってしまっても、おまけ漫画まで面白い。新しく活躍中のアレキが好きになってきた。「見たことない月人ばっかりだ」「あっそれは 私の考えたオリジナル月人帳」
読了日:5月25日 著者:市川春子
マイナークラブハウスは混線状態―minor club house〈3〉 (ポプラ文庫ピュアフル)マイナークラブハウスは混線状態―minor club house〈3〉 (ポプラ文庫ピュアフル)感想
ぴりかが恋に落ちるだけで死屍累々。悲惨な有り様に見せかけつつも、少年少女を変化させるきっかけになるのかもしれないと思わせる。解説にもあったし作品内でも示されるが、ぴりかはこの物語の巫女だ。他人の穢れを引き受け、世界を浄化する。そういう本筋もよかったけれど、親に期待される「いい人」の遠野、祖母や両親の言葉に右往左往してしまう紗鳥の話も心に刺さった。思春期はさなぎの時期で、一度さなぎの中でぐちゅぐちゅに融けないとちょうちょになれないという話も刺さりまくった。
読了日:5月15日 著者:木地雅映子
からくりアンモラル (SFシリーズ Jコレクション)からくりアンモラル (SFシリーズ Jコレクション)感想
少女と性愛を組み合わせたものが多い短編集。今まで読んだSF小説のように、世界観や設定を細かく表現するような作品ではないが、あっさりした文章が読みやすくて最後までストレスを感じずに楽しく読めた。百合ものが多いが、人間の少女と猫とのハイブリッドの少年の恋を描いた「いなくなった猫の話」や人間より長く生きるレプリカントが過去を語る「レプリカント色ざんげ」、ジゴロの父について書かれた「ナルキッソスの娘」のような話のほうが面白かった。百合ものもよかったけど。
読了日:5月8日 著者:森奈津子
はじめての手製本 製本屋さんが教える本のつくりかたはじめての手製本 製本屋さんが教える本のつくりかた感想
スケジュール帳を作りたくて、色々な手製本の本を読んでいるところ。これは七冊ほど読んだ中でも一、二位を争うほど面白い本。和綴じ(日本に昔からある本の綴じ方)も面白いし、フランス装(装丁を変えやすい簡易な製本方法)は何かかわいいし、肝心のハードカバーは丸背も載っているし。ここの本の綴じ方はボンドを使ったもので、難しそうだけど面白そう。文庫本をハードカバーに直す方法もしっかり載っている。第二章は製本の現場や職人の仕事について文章で書かれていて、とても面白い。中途半端な気持ちで手製本の職人はできないんだな。
読了日:5月1日 著者:美篶堂
いちばんわかる手製本レッスン―手でつくる本と基本技法いちばんわかる手製本レッスン―手でつくる本と基本技法感想
ハードカバーのスケジュール帳を作りたいなーと思って読んだ。難しそうだけど、しっかり読めばわかってきた。布張りのハードカバーの本を作る方法を教えてくれる本。やはり布張りだから仕上がりがとてもかっこいい。思い出の写真を写真用紙に印刷して製本、だとか子供が自作した絵本を製本、というときにもよさそう。カルトナージュと似通うところもあって、できそうな予感がする。
読了日:4月27日 著者:
象られた力 kaleidscape (ハヤカワ文庫 JA)象られた力 kaleidscape (ハヤカワ文庫 JA)感想
面白い!飛浩隆の過去の作品をまとめた中短篇集。シャム双生児のピアニストの中に潜んだ恐ろしい「何か」に対峙する調律師を描いた「デュオ」、ゲームっぽい世界で記憶が欠けた偉丈夫と陽気な老人が出会う「呪界のほとり」、地球化されたある惑星で泥から生まれる少女を見ようする男たちを描いた「夜と泥の」、物がそこにあるということの感じ方をひっくり返してくれる「象られた力」が収録されている。「象られた力」が素晴らしくて震えた。SF小説に求める話というのはこういう作品だと実感した一編。
読了日:4月24日 著者:飛浩隆
こちらあみ子 (ちくま文庫)こちらあみ子 (ちくま文庫)感想
単行本を持っているのだが、単行本の未収録短編が入っているので読んだ。「こちらあみ子」で大袈裟な泣き方をした。壊れたトランシーバーへの「応答せよ。応答せよ。こちらあみ子」の世界の答えを見た瞬間、涙が出た。兄と坊主頭のクラスメイトのような人がいてよかった。「ピクニック」と「チズさん」は、視点が不思議な作品だと思った。「ピクニック」では変わった人である七瀬さんの周りの人物に視点があり、「チズさん」ではチズさんではなくチズさんにつきまとう謎の人物に視点がある。
読了日:4月2日 著者:今村夏子
“少女神”第9号 (ちくま文庫)“少女神”第9号 (ちくま文庫)感想
面白い!現代日本では誕生することが難しいであろうまさしく現代アメリカのティーン向け小説で、ゲイの少年とつき合っている少女の話や、両親が二人とも女性である女の子が父親を探しにアメリカを旅する話などある。「マンハッタンのドラゴン」「ピクシーとポニー」「ウィニーとカビー」のような仕掛けのある話もよかったが、「トゥイーティースイートピー」のような幼児期のひと夏を描いた短い作品もいいなと思った。比喩がポップだったり、刹那的な生き方のティーンネイジャーを描きつつも、重みのある短編集だった。
読了日:3月22日 著者:フランチェスカ・リアブロック
不思議屋/ダイヤモンドのレンズ (光文社古典新訳文庫)不思議屋/ダイヤモンドのレンズ (光文社古典新訳文庫)感想
しばらく集中力がなくて読むのに苦労したけど、振り返ってみれば面白かった。勧善懲悪のハッピーエンドなのは気持ちがいい。気に入ったのは中国を舞台にしたファンタジー「手品師ピョウ・ルーが持っているドラゴンの牙」と、飢え死に寸前なのに明るく振る舞う夫婦の食卓を描いた「ハンフリー公の晩餐」の二つ。他の作品もテンポが速くて無駄がなくよかった。著者オブライエンの経歴もなかなか面白い。
読了日:3月12日 著者:フィッツ=ジェイムズオブライエン
むしのほんむしのほん感想
かわいいけど不吉なゴーリーの絵本。親戚同士のカラフルな虫たちが、よそからやってきた黒い虫と一応仲良くしようとしてうまく行かなかったので、黒い虫を…という内容。前のページから次のページの「うまく いきませんでした」への移り方が何か笑えてくる。それにあのあと何故封筒に入れたんだろう。皆で団結して悪を倒すという感じではなく、邪魔者を排除する内容に取れるから、この明るい雰囲気は却って不吉だ。久々のゴーリー絵本だけど面白かった。
読了日:2月25日 著者:エドワードゴーリー
小説の技巧小説の技巧感想
再読。小説を書く上で何か手助けになるかもしれないと思って。再読なのでつまみ食いのような読み方をした。「書き出し」「視点」「意識の流れ」「内的独白」「異化」「場の感覚」「天気」「描写と語り」「信用できない語り手」「言外の意味」「物語構造」「結末」をとても楽しく読んだ。小説をただ楽しむだけでなく、分解して構造や部品を眺める手助けになると思う。小説を書くのが好きな人にも読み方を深めたい人にもおすすめできる一冊。翻訳も読みやすい。色々読み返したくなった。
読了日:2月19日 著者:デイヴィッドロッジ
君曜日2 ─鉄道少女漫画3─君曜日2 ─鉄道少女漫画3─感想
甘酸っぱさが濃厚だった。アコちゃんのちょっとした笑顔や服装や仕草で耳まで真っ赤になる小平君がかわいい。アコちゃんも気持ちに気づいたらしい。青春(を傍から見るの)は楽しいなぁ。
読了日:2月7日 著者:中村明日美子
ゼバスチアンからの電話[新版]ゼバスチアンからの電話[新版]感想
少女の精神的自立について書かれたドイツの少女小説。主人公ザビーネはボーイフレンドのゼバスチアンのことばかり考えるようになり、そのために辛さを覚えるようになって別れてしまう。家では父がいつも決定権を握り、母は反対していても父が決めたことにいずれ同意してしまう。物語はザビーネがゼバスチアンと別れ、父が家族に相談なしに田舎に家を買ったことを重要なきっかけとして動き出す。ザビーネと父の関係、父と母の関係の変化は特に興味深い。私が色々考えるきっかけになった。1980年代の作品。
読了日:2月2日 著者:イリーナコルシュノフ
ハローサマー、グッドバイ (河出文庫)ハローサマー、グッドバイ (河出文庫)感想
面白かったー!恋愛・青春・SF小説。地球ではない星に生きる地球人ではない少年アリカ・ドローヴを主人公兼語り手としたボーイ・ミーツ・ガールもの。ヒロインはパラークシ・ブラウンアイズという美少女。二人のいちゃいちゃっぷりがたまらなくにやにや笑いを誘う。ブラウンアイズの友人であるリボンを交えての三角関係ははらはらする。でも終わりのほうになるとそういう素晴らしい夏の一連の出来事は終わり、厳しい冬がやってくる。驚くべき事実と共に。
読了日:1月30日 著者:マイクル・コーニイ
アロマテラピーの教科書―いちばん詳しくて、わかりやすい!アロマテラピーの教科書―いちばん詳しくて、わかりやすい!感想
とてもわかりやすく、情報量もすごい。最近、風邪予防のために以前よりも精油をよく使うようになったので読んでみた。基礎知識、セルフケア基本ガイド、精油・キャリアオイルガイド、セルフケア症状別ガイドがあって、精油を使ったケアがもっと有効に楽しくなりそうな内容だった。精油・キャリアオイルガイドでは今まで使っていなかった精油に興味が湧いた。セルフケア症状別ガイドも、持病の肩こりに効きそうなアロマクリームの作り方使い方が載ってて、やりたくなった。
読了日:1月25日 著者:和田文緒
ダンジョン飯 1巻 (ビームコミックス)ダンジョン飯 1巻 (ビームコミックス)感想
評判に違わぬ素晴らしい作品。RPG風の世界で、飢えた冒険者一行がダンジョンの魔物を調理して食べる。世界観はゲームなどでありがちなように感じるが、設定が独特。冒険者一行のリーダーである剣士ライオスの、魔物を食すことについての執着が気持ち悪いレベル。それが却って面白さを作り出している。鍵開けの専門家チルチャックの「アイツ 魔物の話になると早口になるの 気持ち悪いよな……」というセリフはごもっとも。目がイっちゃってるし。
読了日:1月18日 著者: