らくだの日記

読んだ本の感想や、書いている小説についてのあれこれを語ります。

先月読んだ本。

 二階堂奥歯「八本脚の蝶」が分厚くて二段組だったため、結構時間がかかってしまいました。後半は山尾悠子「増補 夢の遠近法」を読み始めたため、内容が濃いこちらにも時間がかかってやっぱり次々には行けなかったですね。でも濃くていい月でした。

2015年06月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:920ページ
ナイス数:38ナイス

▼6月に読んだ本一覧
http://bookmeter.com/u/75218/matome?invite_id=75218

 クラフト・エヴィング商會「星を賣る店」は硬質なイメージのオブジェなどがたくさん載った、クラフト・エヴィング商會のいいとこ取りの本。特に装幀業が面白く、様々な有名作品やレーベルのデザインはこの人たちがやっていたのか!と衝撃を受けるのでおすすめです。個人的にはちくま文庫の内田百 のシリーズの装幀がびっくりでした。
 エリカ・アンギャル「世界一の美女になるダイエット」はダイエットしたいがために再読。栄養士さんの本なので、食べるものや食べ方や普段の生活から見直せる本です。「あばらの浮いたミス(美人コンテストのミスですね)はいません!」はドキッとしました。痩せりゃーいいと思って貧しい食事をしている人におすすめ。
 二階堂奥歯「八本脚の蝶」は濃かった……。私の脳みその二割くらいは二十代前半に読んだこの人のブログからできていることが発覚。二階堂さんはかなり私の思考にフィットし、かつ突き刺す人です。女であること、生きること、自死をすること、全てに苦しんでいた人です。そして物語を愛した人です。かつてブログを読んだときはさっぱりわからなかった彼女の読了本は、今かなりの数が私の読了本になっています。彼女が私の一部を作っています。そのことを強く意識しますね。

星を賣る店

星を賣る店

世界一の美女になるダイエット

世界一の美女になるダイエット

八本脚の蝶

八本脚の蝶

 今読んでいるのは先程書いた通り山尾悠子「増補 夢の遠近法」です。濃いわー。上半身が退化した踊り子、娼館の人魚や天使や侏儒。これは「夢の棲む街」のイメージです。東南アジアの水や湿気の多い街をイメージさせる「ムーンゲイト」もよかったけれど、今読んでいる「パラス・アテネ」という中編がくっそ面白いです。弱々しい男の子が繭ごもりをし、残酷な少年に生まれ変わる辺りが素晴らしい小説的描写だなーと思います。というか好みだ。全部単行本の「夢の遠近法」や「山尾悠子作品集成」で一度や二度読んでいるのですが、やっぱり素敵だ。まだ半分だけど楽しく読み終えます。
夢の遠近法 山尾悠子初期作品選

夢の遠近法 山尾悠子初期作品選

山尾悠子作品集成

山尾悠子作品集成

 今月はたくさん本を買いたいので頑張って節約します。