らくだの日記

読んだ本の感想や、書いている小説についてのあれこれを語ります。

二階堂奥歯「八本脚の蝶」。

 昼休みにちびちび読んで、まどろっこしいので今日帰ってから一気に読みました。それでも半分ちょい……。二段組ですしね。

八本脚の蝶

八本脚の蝶

 死んでしまった人のブログを読むのは奇妙な気分です。それも買ってまで読むのだから相当奇妙です。ブログは数年前に読んだのですが、そのときに二階堂氏の言葉が私の中に焼きつけられたのだなと思う箇所がちらほら。木地雅映子作品を読み始めたのは完全に彼女の影響だしね。
 読み始めと比べて苦しさを覚える文章が増えてきました。ピエロちゃんについての箇所は私もわかります。
 私は彼女ほど優秀な人間ではないけれど、彼女と私はそれぞれ違うパラレルワールドにいる同じ人間ではないかという気がします。つまり私は死に向かってはいないし彼女より長く生きているけれど、それ以外が似ている気がするのです。そう感じる人がいるからこそ、この本は復刊されたのかもしれませんね。