らくだの日記

読んだ本の感想や、書いている小説についてのあれこれを語ります。

読んだ小説。

 創作の話ばかりも何なので、読んだ本の話。昨日から今日の午前二時までに読んだ二冊。

もうひとつの街

もうひとつの街

 「もうひとつの街」には野生化した図書館員はちょっとしか出ませんでした。印象的なのは「蟹と化したピアノ」が床を這い回る場面と、船を停泊させる場所から水を抜くと壁から現れる窓の群れの場面。幻想小説だと誰もが納得する作品。最初は入り込みにくかったけどいつの間にかハマってました。
 「開かせていただき光栄です」は本格ミステリらしく、謎解きにページを割きすぎて皆川博子らしさが少なかったような。もっと人間を掘り下げてほしかったな。解剖学が認知されていなかった昔のロンドンで、解剖医とその弟子五人が盗んだ死体を解剖していたら、謎の死体が二つ現れてさあ大変、という内容。解剖医も弟子も皆個性に溢れていて好きでしたね。仲がいいし。同じ著者の皆川博子が書いた「死の泉」を思い出させるBL要素があるので、人によっては印象悪いかも。匂わせる程度ですけどね。でも殺された人たちのイメージがあまり湧かないのですよね。弟子たちのイメージは生き生きしてるのに。そこが残念でした。
 今度こそ「夢宮殿」読みます。「ruby red」書き終えたから、真似してしまう心配はありませんし。