らくだの日記

読んだ本の感想や、書いている小説についてのあれこれを語ります。

服を着たうさぎの絵本。

 シルバニアファミリーが好きなように、「ピーターラビット」シリーズも好きです。好きすぎて全集を買ってしまいました。

 やんちゃ坊主のピーターラビットがマクレガーさんという農夫の畑に忍び込んで大変なことになる話から始まります。ピーターのお父さんが肉のパイにされたことが明かされる衝撃の回です。でも「ピーターラビット」シリーズは一貫してそんな感じですよね。動物と人間、食べる者と食べられる者の距離が現実世界と同じです。このシリーズではピーターがずっと主役というわけではなく、アヒルやら猫やらハリネズミやらも出てくるし、時間も経過します。ビアトリクス・ポターは色々な事情で創作できなくなっていくわけですが、全集の最後辺りは白黒だったり絵が少なくなったりします。読んでいると後期には周囲がポターをせっついて書かせる図が見えてきます。人気があると大変ですね。
 服を着たうさぎの絵本でもう一つ好きなのがアリソン・アトリーの「グレイ・ラビット」シリーズ。
グレイ・ラビットのおはなし―絵本

グレイ・ラビットのおはなし―絵本

 「ピーターラビット」シリーズと違ってグレイ・ラビットという一貫した主人公がいます。グレイ・ラビットは雌のアナウサギで、一軒家でヘア(ノウサギ・雄)とスキレル(リス・雌)と共に暮らしているのですが、ヘアとスキレルは威張りん坊でグレイ・ラビットをこき使います。しかし二人の窮地をグレイ・ラビットが救ったことから友情が深まり……という話。絵がふわふわでかわいいです。カシコイ・フクロウという森の賢者に相談をするときは停戦の白旗を振るというのが何とも面白い。皆でお酒を作ったり、慎ましやかな性格のグレイ・ラビットが楽しくて思わず宙返りをしたり、細々とした描写が心に迫ります。
 「グレイ・ラビット」シリーズは「ピーターラビット」シリーズよりも手に入れにくいです。シリーズの他の話も読みだいなあ……。グレイ・ラビットたちがスケートをする話などあるようです。

追記
 上記の「絵本グレイ・ラビットのおはなし」に二つ話を足した絵本が出るらしいです。

Little Grey Rabbit Treasury

Little Grey Rabbit Treasury

 日本版よりはるかに安いな……。