らくだの日記

読んだ本の感想や、書いている小説についてのあれこれを語ります。

第五回文学フリマ福岡に出ます(ブース番号い-34)。

 文学フリマ福岡は、お客さんとして行ったり、行かなかったり、去年は売るほうとして行ったりしてましたが、今回も何だか行きたい気分になり、売るほうとして行くことにしました。

 まず最初に書いとくべきことはみっつ。

 

  1. 文学フリマというのはどういうものか。
  2. 開催日時
  3. 開催場所

 

 1を説明して文学フリマを知らない人をゲットする手はずです。

 と言ってもわたしもそんなにわかってないんですよね。わたしが売りたいものを売れるみたいだから行ってみる的な感じで。わたしが売りたいものとは小説とか短歌とかですかね。文学フリマの公式サイトを見ると、「文学だと思えるものなら何でもOKの即売会」と言ってるみたいなので、小説・詩歌・評論・戯曲とかは当然入るとして、文学だと思える表現の漫画とかイラストとかもいけるのかな。漫画とイラスト集は見たことがあります。とにかく懐は広いみたいです。わたしなら周囲の人に説明するとしたら、「自分で書いた小説とかの作品を売れる、同人誌即売会ってやつですね~」と言いそう。言う機会ないけど。

 

 2と3。これはまとめて書きます。今年(2019年)10月20日(日)の福岡県中央区天神のエルガーラホール8階大ホールにて行われます!

 10月20日だからちょっと先ですね。日曜日の明るい時間(11:00~16:00)に行われるので来やすいんじゃないでしょうか。わたしは福岡県民じゃないので(しかも遠方から来るわけでもないのでホテルからあっという間に行けるわけではない)、朝早くなりますけどね。朝苦手だから起きられるかなあ。

 天神の有名なホールみたいだから(よく知らない)、行きやすいと思います。この間から何度もルートを検索してるんですけど、Googleマップによると県外から来る人は博多駅から地下鉄で天神まで行ってそこから歩くとか、博多駅からバスに乗るとか色々手段はあるみたいです。でも方向音痴なので大丈夫かなあ。

 

 というわけで参加します。わたしが持って行く作品は、これだ!

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おしながき

 おなじみ、「はつかねずみの小説家」にピイの子供の話を足した増補版、ダークで病んでるファンタジーYA風作品「砂糖細工の船―The Despiteful Ghosts―」、あとちょっとしかない「わたしのバーバ・ヤガー」の三冊ですね。

 

 「はつかねずみの小説家」はねずみしか出てこないほのぼの恋愛小説で、児童文学風を銘打っていますが大人向けに書かれていますので、言葉が難しいかもしれません。小説家の少女、桜の木ピイが恋をしたり成長したりする、ある意味安心して読める話だと思います。

 連作短編集で、かなり分厚いです。扉絵を頑張って描いたので、それもお楽しみいただければ。というかイラストを人に頼む勇気と覚悟がないので、イラストは全部わたしが描いています。

 

 「砂糖細工の船―The Despiteful Ghosts―」は、いじめられた中学一年生の少年が、首吊り自殺するところから始まるダークファンタジーなYA(ヤングアダルト)風作品です。今度こそ「YAです!」と堂々と言いたかったのですが、暗すぎて夢も希望もないので「風」と濁しています。ハッピーエンドと言えばハッピーエンドです。自殺後に自分が辛いと思っていた世界が壊れていくのって、ハッピーと言えばハッピー。

 こちらは改稿前のバージョンが読めます。→https://ncode.syosetu.com/n0060ew/

 

 「わたしのバーバ・ヤガー」は魔女の伯母さんと生活する、似たような話があるけど読んだことはないという不思議な巡り合わせの本なのですが、あと2冊しかなくて持ってくる意味を考えてしまうほど。多分もう本にすることはないので、貴重な2冊と言えばそうですね。

 

 というわけで、行くのでよろしくです。ブース番号を書いときます。「い-34」です。壁に近いけど壁じゃない、入り口に近いと言えば近いけど、そんなに近くない「い-34」です。よろしくおねがいします。

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配置図

 では当日のご来場、心よりお待ちしております!

先月読んだ本。

 先月読んだのは10冊くらいかな? 最近わりと読む。

 

7月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:1170
ナイス数:28

町田くんの世界 7 (マーガレットコミックスDIGITAL)町田くんの世界 7 (マーガレットコミックスDIGITAL)感想
町田くんの人助けの集大成みたいな最終話。猪原さんの過去も本当の過去となって、人間関係が進む。静かなんだけど心温まるいい漫画だった。
読了日:07月01日 著者:安藤ゆき
小さなお茶会 完全版 第5集 (クイーンズセレクション)小さなお茶会 完全版 第5集 (クイーンズセレクション)感想
なんっていい漫画なんだ!出会いやちょっとした悲しみや優しさが描かれているだけなのに、心が癒される。猫の夫婦の物語。外国に旅行に行ったり、妻のぷりんが夫もっぷが書いた本を楽しみにしたり、友達に会ったり。最後の短編もよかったな。自分が作った作品を、わかってくれるひとに初めて見せる喜びを描いている。続きも楽しみ。
読了日:07月03日 著者:猫十字社
メタモルフォーゼの縁側(1) (カドカワデジタルコミックス)メタモルフォーゼの縁側(1) (カドカワデジタルコミックス)感想
Web連載のマンガ。いいところで終わったなー!続き気になる。友達のいないBL好きの女の子が、たまたまBLマンガを買ったおばあさんと交流を深め、友達として出かけたりするようになる話。おばあさん側の年齢のリアリティーや、女の子側の家庭や人間関係の事情、色んなことがリアル。おばあさんと友達になる話なだけあって、落ち着いた優しい話。何となく寂しさも感じて、それはおばあさんの年齢的なものなんだろうなあ。
読了日:07月06日 著者:鶴谷 香央理
メタモルフォーゼの縁側(2) (カドカワデジタルコミックス)メタモルフォーゼの縁側(2) (カドカワデジタルコミックス)感想
BLファンの女子高生とおばあさん(二人は友達)、初めて同人誌即売会に行くの巻。BLはあんまり読まないんだけど、自分が好きなものを語り合える相手がいるってとても楽しいことだと思う。女子高生のほうのうららさんと、幼馴染みの男の子つむっちとの関係もとても気になる。
読了日:07月06日 著者:鶴谷 香央理
メタモルフォーゼの縁側(3) (カドカワデジタルコミックス)メタモルフォーゼの縁側(3) (カドカワデジタルコミックス)感想
おばあさん(雪さん)が明るく引っ張っていくことで、内気なうららさん(高校生)もどんどん活動的になっていく。でも雪さんはそこここで年齢を感じさせるところを見せるので、うららさんも遠慮したりする。でも雪さんは人生をどんどん楽しんでいるので、うららさんもおずおずとながら足を踏み出せるようになってきている…という三巻。読みながら笑ったり泣いたりするような作品ではないのだけど、目が離せないマンガ。
読了日:07月06日 著者:鶴谷 香央理
ストレッチ・発声篇 (高校生のための実践演劇講座)ストレッチ・発声篇 (高校生のための実践演劇講座)感想
創作の資料本として読んだ。なかなか面白い。演劇をするためのストレッチ、発声に加え、劇評教室まである。演劇を(俳優として)やるには自分を大きく開いて出さねばならないのだなあ。変な動きをしながら変な声を出す発声練習のページを見ながら感心してしまった。だからベテランの役者さんはどっしりと構えている感じもするのかな。年を取っても体を痛めずにやれるストレッチなど、ふつうの読者にも参考になった。劇評教室が面白かった。自分の理想とする劇を持っていて、それを塗り替えるような作品に出会ったら素直に理想を変える、など。
読了日:07月07日 著者:北島 義明,扇田 昭彦,荒井 正人,岡野 宏文
恋と嘘(9) (マンガボックスコミックス)恋と嘘(9) (マンガボックスコミックス)感想
仁坂の恋のきっかけと結末の巻。ネジとの関係が丁寧に描かれ、その後のネジのことも丁寧に変化させていく。同性を好きになるって、相手は異性愛者のパターンが多いから、苦しいことが多いんだろうな。仁坂の表情に力が入っていて、見ごたえのある巻だった。
読了日:07月09日 著者:ムサヲ
BEASTARS(14) (少年チャンピオン・コミックス)BEASTARS(14) (少年チャンピオン・コミックス)感想
熱い展開〜!!BEASTARであるヤフヤとの出会いも無茶苦茶だけど、ハルとの関係や最後の新しい敵みたいなのもよい。イヌ科部屋メンバーと再開したときの賑やかさや、おまけ漫画のハルの足を踏んでしまったレゴシの「世界が終わってしまった」と言わんばかりの反応もとてもよかった(ハルの反応も年上の彼女っぽくて好き)。好きだなー、この漫画。レゴシと似たような出自で将来のレゴシとハルの子供がそうなってしまうのではないかと不安を抱かせる敵の存在、いいところを突いてくるなーと思う。カバー下漫画もよかった。
読了日:07月13日 著者:板垣巴留
うつくしい繭うつくしい繭感想
4つの短編が収められているが、どれも緩やかに場所や人や先祖で繋がっている。海外を舞台にした作品が主で、東ティモールラオス、インド、日本の西南諸島とバラバラだが、どれも繋がりを感じさせる。「苦い花と甘い花」の苦いラストのせいでしばらく続きを読めなかったり、「うつくしい繭」のラストに人生を深読みしたり前向きに見たりする楽しさや明るさを得た気がした。ラストの「夏光結晶」は少しコミカルだが、それでも人の繋がりや歴史を想像させる魅力があった。これでデビューって、化け物か。信頼がおける落ち着いた書きぶりでよかった。
読了日:07月14日 著者:櫻木 みわ
舞台美術・照明・音響効果篇 (高校生のための実践演劇講座)舞台美術・照明・音響効果篇 (高校生のための実践演劇講座)感想
小説の資料本。演劇の裏方のやり方を書いてある。舞台美術、照明、音響効果の三項目。とても参考になった。やはり戯曲に寄り添って、観客のことを考えるのが大事であるらしい。実践することも大事。読み物としてもふつうに面白い。
読了日:07月21日 著者:石井 強司,山本 能久,山口 暁

読書メーター

 

 「町田くんの世界」最終巻はよかったです。やさしいお話だ。孤独や他人との断絶だけでなく、こういう、人を受け入れることを描いた話がもっと増えれば、世界は平和になるんじゃないかと思ったり思わなかったり。

 

 「小さなお茶会」もよかったですね。夫の小説を妻が読み、それがとても面白くて夫への尊敬の念が湧く、みたいな妻・ぷりんのかわいさ気ままさがよかった。わたしも小説を書くので夫・もっぷの気持ちもわかる。嬉しいよね。

 

 「メタモルフォーゼの縁側」は、孤独な女子高生(BL好き)がおばあさんと出会い、二人でBL愛をはぐくむうちに、段々行動的になってくるという内容の漫画。ほんのり切なさがあり、淡々と進んでいくストーリーのアクセントになって読めてしまいます。

 

 「高校生のための実践演劇講座」シリーズはあと3巻を残して全部読みました。これはためになる。まあわたしは演劇のシーンを小説に描くために読んでるだけなんですけどね。

 

 「恋と嘘」はとてもよかったです。仁坂という男の子と、主人公の男の子の関係を丁寧に描いた巻。当事者に対しても、キャラクターに対しても、作者の誠実さを感じました。わたしは仁坂が一番好きです。

 

 「BEASTARS」は隅々まで楽しめました。段々ヒューマンドラマではないような気がしてますが(バトル漫画とかとも違うなあ。青春ファンタジー?)、面白いです。ハルのあのハキハキした感じ、段々癖になってきますね。肉食獣の彼氏との関係に、覚悟を決めて踏み込もうとしてるのも好感持てます。しかしレゴシの歯はどうなるのか。

 

 唯一の小説、「うつくしい繭」。そうか。小説は1冊しか読んでなかったか。これはとてもいいSF作品集です。舞台は様々な国で、シリアスからコミカルな話もあります。表題作がとても印象的でしたね。何よりも文章に質感があり、わたしこの作者さん追っかけます。アンソロジーで別の作家さんとSFを書いていたので、それも読みましたがそれもよかったですね。

 

     ***

 

 というわけで、たくさん読みました。今月は小説をもう少し読んでるけど、全体の冊数が少ないかな。八月初めが夏バテなのか全然フィクションの気分じゃなくて。ただ2冊は読み終わりました。

百島王国物語 滅びの王と魔術歌使い (星海社FICTIONS)

百島王国物語 滅びの王と魔術歌使い (星海社FICTIONS)

 

 「百島王国物語 滅びの王と魔術歌使い」は、ネット小説でずっと追いかけていた作者さんの商業デビュー作です。自分の応援が100万分の1くらいは貢献したような気がして嬉しいです。気のせいですが。

 魔術歌という音楽を用いた魔術が国によって規定されている世界で、運命の出会いを果たす孤独な男女の物語とでも言えばいいのでしょうか。胸が絞めつけられるような孤独と喜びの描写がとてもいいです。わたしが滅多に読まない本格ファンタジーです。

 

 「アステリズムに花束を」は百合SFアンソロジーkindleで読みました。色んな作者さんがいますが、それぞれカラーが違って、百合の解釈やSFの種類も個性が出てて面白かったです。百合を限りなくリアルな女性同士の同性愛に近づけるか、ファンタジー的に描くか、濃い友情として、憧れとして描くかなど、色々あって面白かったです。

 それぞれの読書歴も反映されていそうな感じもしましたね。伴名練の「彼岸花」は昔わたしがハマった吉屋信子の「花物語」をしっかり読んだんだろうなと思いました。あの出だし! 「彼岸花」は濃厚で面白かったです。文章の手触りもよかった。ねっとり。

 

 今はこれ読んでます。

歪み真珠 (ちくま文庫)

歪み真珠 (ちくま文庫)

 

 何だかピンとこなかったので(昔単行本を夢中で読んだのに!)、気分を変えてまた続きを読もうと思ってます。この間何となく読んだら気分が乗りました。夏バテだったのかな? 何だかわかりませんが山尾悠子には絶対に飽きたくない。

 

     ***

 

 先月は同人誌ができて届いた月でもありました。ちょーっと失敗しています。表紙も中身も。やっぱりせっかちにデザインは向いてねえな! かわいくはできたとは思うのですが。

 通販も検討中。でもわりとめんどくさいので、まだわかんないです。

 というわけで、再来月の文学フリマ福岡、楽しみです。

Kindleで出ている猫十字社「小さなお茶会」を毎回読んでます。

 猫十字社の猫漫画「小さなお茶会」は、何年か前からずっと好きな作品です。確か元々ネットの情報で知っていて、わたしは動物漫画が好きなので記憶に残っていたんですよね。そして、TSUTAYAで紙の本としての「小さなお茶会」と出会ったのです。

新装版 小さなお茶会 1

新装版 小さなお茶会 1

 
新装版 小さなお茶会 2

新装版 小さなお茶会 2

 

 すごくよかったです。猫の夫婦の日常の漫画なのですが、優しくて静かでファンタジーで、ぷりん奥さんの言動や心の中を覗くたび、彼女が死に近づくすれすれを行っているような危うげな少女の感覚があることも当時感じていました。一発でとりこになりました。わたしは世代ではないので、猫十字社さんの人間の絵は合わないなあって感じなのですが、シンプルな猫の絵なのですんなり入り込めて。

 

 残念ながらこの宝島社版は二冊しか出てません。今後出るのかな?

 

 というわけでその後何年か続きを読めずにいたのですが、最近読書メーターの新刊案内に「小さなお茶会」のKindle版が出ることをお知らせされたので驚きました。

 わたし、読書メーターは気に入った本を新刊案内に出るように設定しているのですが、忘れたころに新刊や復刊が出てくるのでありがたいです。そんなわけでわたしは「小さなお茶会」の続きを読めています。

 

 Kindle端末を買ったばかりなので(Kindle Paperwhite)、それで読んでます。続きってこうなってたんですね!相変わらず優しい世界。

 

 今回読んだ第5集がとてもよかったです。

 二人で外国に旅行に行ったり、ぷりんがもっぷの出版した小説を愛読したり(どうやら普段ぷりん奥さんはもっぷの本をあんまり読まないみたいですね。もっぷの喜びようともっぷが当たり前のように本を直接渡さない辺り)、もっぷのへんくつな友達に会いに行ったり。

 最後の短編がよかった。自分が作ったものを自分以外の人にわかってもらえるって、すごく嬉しいことです。わたしも小説を書いているのでわかります。創作している人はほっとできる短篇じゃないかな。

 

 続きも出るみたいです。

 楽しみですねー。

先月読んだ本。

 先月はけっこう読みました。

 

6月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:2164
ナイス数:57

小さなお茶会 完全版 第4集 (クイーンズセレクション)小さなお茶会 完全版 第4集 (クイーンズセレクション)感想
読んだことのない辺りに突入。ファンタジーみが増してきた。今までと比べてこれと言って印象的な場面はないのだけれど、読んでいるだけで優しい気持ちになれるような素敵な猫漫画。続きも楽しみ。
読了日:06月01日 著者:猫十字社
もののあはれ (ケン・リュウ短篇傑作集2)もののあはれ (ケン・リュウ短篇傑作集2)感想
すばらしい。ケン・リュウの想像力を刺激する、エモーショナルなSF短編集。日本人の滅亡を描いた「もののあはれ」は日本人の性質に寄り添いつつも、「全滅を堪え忍んだ」という(想像上の)父の台詞や、滅びを容易に受け入れるかのような日本人の主人公に皮肉を感じる。「円弧」の不老不死をテーマにした作品は、不老不死となった女が何十年も時間が過ぎてから出会うある人との関係に感情を動かされる。「波」が人類の好奇心と勢いを感じさせる作品でよかった。選択の仕方が、どちらを選ぶにしろ人間らしさを感じさせた。
読了日:06月03日 著者:ケン リュウ
わたしが少女型ロボットだったころわたしが少女型ロボットだったころ感想
何となく積み本を開いて、読みふけってしまった。自分は少女型ロボットなのだと「気づいて」、食べることをやめてしまった摂食障害の女の子の話。摂食障害になって、今までよく構ってくれていた男の子が彼女を受け入れ、手を引いてくれるように明るいほうへ導く様子が何か泣けてしまった。人との距離の取り方が適切な大学生と話し、ずっと会っていない祖母や誰なのかわからない自分の父親のことを考え、母親の恋人と対話する。それだけで少しずつ前進していく。摂食障害にはなったことがないけれど、思春期の危機というものは知っているつもりなので
読了日:06月11日 著者:石川宏千花
水曜日のシネマ(1) (コミックDAYSコミックス)水曜日のシネマ(1) (コミックDAYSコミックス)感想
24歳年上のレンタルビデオ店店長に恋をしたバイトの18歳の女の子の話。映画を何も知らない女の子が、映画好きの店長におすすめしてもらっていくうちに店長のことが好きになる。切ない話だ。映画はわたしも好きだし今のところ紹介されてる作品は全部観てるので、それも楽しみのひとつとなっている。店長は魅力的だし、今夜まとめ買いしてしまった続きが楽しみ。
読了日:06月15日 著者:野原多央
水曜日のシネマ(2) (コミックDAYSコミックス)水曜日のシネマ(2) (コミックDAYSコミックス)感想
真夜中なのに読むのが止まらない!その恋は「間違っている」と店長に拒絶された主人公。でもここから店長のほうがたじたじになるほどの逆襲劇が…。相変わらず色んな映画が紹介され、映画を観たくなってくるなあ。
読了日:06月15日 著者:野原多央
水曜日のシネマ(3) (コミックDAYSコミックス)水曜日のシネマ(3) (コミックDAYSコミックス)感想
ベタな展開で切ないラスト…!店長が過去の夢と向き合えないまま(向き合えそうになったのにそこまでたどりつかないまま)こんなことにー。藤田さんは絶対室井さんのこと好きじゃないしむしろバイト仲間のオタクの人のほうが可能性あるくらいだから店長諦めないで!(夢も)夜が更けていくのに読むのをやめられないままここまで来てしまった。もう最新刊も読むしかない。
読了日:06月15日 著者:野原多央
水曜日のシネマ(4) (コミックDAYSコミックス)水曜日のシネマ(4) (コミックDAYSコミックス)感想
いいお話。生き生きと映画を撮っていた大学時代から何十年も経ち、夢の端っこ(レンタルビデオ店)に居座ることでかろうじて夢を諦めずにいた店長。自分の人生をシネマに例えることもできないくらいに見栄や照れがあり、素直になれない。だがしかし!な4巻。店長はヒロインなのかもしれない(独白多いし)。5巻早く読みたい。
読了日:06月15日 著者:野原多央
町田くんの世界 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)町田くんの世界 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)感想
いいっ!素晴らしい!町田くんという眼鏡なのに勉強が出来なくて、かといって運動もできず、けれど人が好きだという高校生男子の日常。無表情だけど優しくて、子供たちにも愛され、人嫌いの同級生女子の心を自然に開こうとする。すてきだなあ。町田くん目線の話だから世界が全て優しい。続きが楽しみ。
読了日:06月20日 著者:安藤ゆき
町田くんの世界 2 (マーガレットコミックスDIGITAL)町田くんの世界 2 (マーガレットコミックスDIGITAL)感想
無表情だけど人が大好きな町田くん。次々に人を幸せにしていくのは、町田くんが愛されて育ったからだなあ。猪原さんと早くくっつけ。
読了日:06月20日 著者:安藤ゆき
町田くんの世界 3 (マーガレットコミックスDIGITAL)町田くんの世界 3 (マーガレットコミックスDIGITAL)感想
読みきり短編もよき。町田くんを中心にみんなが優しくなれる巻。これは名作だぞ…。
読了日:06月20日 著者:安藤ゆき
町田くんの世界 4 (マーガレットコミックスDIGITAL)町田くんの世界 4 (マーガレットコミックスDIGITAL)感想
町田くん、モデルの同級生よりちょっと小さいだけってことは、タッパあるのではないだろうか。さすが陰のアイドル。今回も話だった。町田くんは少々恋に鈍すぎ。
読了日:06月20日 著者:安藤ゆき
町田くんの世界 5 (マーガレットコミックスDIGITAL)町田くんの世界 5 (マーガレットコミックスDIGITAL)感想
ドルオタのひとの恋、とてもよかった。町田くんの機転ナイス。町田くんの中でもなにかが始まった化のようなラスト。
読了日:06月20日 著者:安藤ゆき
町田くんの世界 6 (マーガレットコミックスDIGITAL)町田くんの世界 6 (マーガレットコミックスDIGITAL)感想
思わず追加購入…。町田くんの人たらし業務が遂行される合間に進む、町田くんの恋。いいお話だ…。
読了日:06月20日 著者:安藤ゆき
wisの夏目漱石 10 「文鳥/僕の昔/初秋の一日/他4編」wisの夏目漱石 10 「文鳥/僕の昔/初秋の一日/他4編」感想
オーディオブック。誇張がなく、淡々とした小説。なのにとても面白い。「文鳥」が一番好き。
読了日:06月25日 著者:夏目 漱石
火曜クラブ (クリスティー文庫)火曜クラブ (クリスティー文庫)感想
安楽椅子探偵の元祖(?)、ミス・マープルものだけの短編集。とても面白かった。シンプルながらまとまっていて、なおかつ結末が訪れるとやるせなかったり恐ろしかったり様々な感情を掻き立てられる。トリックや動機は今ではメジャーなものが多いのでわたしでもわかるものが多かったが、それでもハッとなる話が多かった。やはり登場人物たちの魅力によるものが大きいだろう。ミス・マープルは特に魅力的で、たまには嫌味を言うけれど、親切で目端のきく人でとてもよかった。
読了日:06月28日 著者:アガサ・クリスティー,中村 妙子

読書メーター

 

 「小さなお茶会」は今月出た5巻も買いました。kindleで毎月出てるんですよね。毎月の癒しとなってます。

 

 ケン・リュウ作品は最高ですよね。情に訴えつつも理や知を用いて語る感じ。これも読んですぐに最近出た短編集「母の記憶に」を買いに走りました。未読ですけど。

母の記憶に (ケン・リュウ短篇傑作集3)

母の記憶に (ケン・リュウ短篇傑作集3)

 

 

 「わたしが少女型ロボットだったころ」はYA(ヤングアダルト)小説で、悩める十代の子たちにおすすめしたい。摂食障害になったとみなされている女の子は、自分をロボットだと認識していた、という話。一人で自分を育ててきた母に恋人がいて、母は何でもその人に話してしまう。自分と母だけの秘密がなくなってしまう。そうしてご飯を食べられなくなった彼女を、皆が摂食障害だと思う。でも、彼女は自分をロボットだと思っている。まるちゃんという男の子は、彼女の言葉を否定しなくて、という流れです。優しくてリアルめのYAでした。

 

 「水曜日のシネマ」は年の差ものの漫画です。四十代のレンタルビデオ店店長に、18歳の女の子が恋をしてしまうのです。店長は夢を追いかけて挫折した人なので、いい意味で少年っぽさが残っていて、わりとお似合いだと思ってしまいます。次が最終巻のような気がするんですがどうなるんだろう。

 

 「町田くんの世界」はさっき最終巻を読み終えました。勢いで買った作品だけどよかったです。飛び抜けたものはなく、見た目も冴えず、けれど常に人への愛に溢れている町田君。全てが町田君の優しさで変わっていく様は、愛って偉大だな、とフィクションながら思ってしまいます。

 

 オーディオブックは最近わりとよく聴きます。通勤中めちゃくちゃ暇なんですよね。音楽も飽きるときがあるし、ラジオもradikoに有料ユーザーとして登録して聴いたりしますがそれも飽きるしお気に入りの番組は決まってるので、最終手段としてオーディオブックを聞きます。今まで小川洋子作品とか聴いてましたがそれにも飽きて夏目漱石に手を出したのです。むかーし読んだ作品ばかりですが、漱石の作品は誇張が感じられなくていいですね。お経を聴いたあとのような落ち着いた気分になります。わたしは「文鳥」が気に入ってます。

 

 「火曜クラブ」はミス・マープルもの。四日間くらいで読み終わりました。面白かったですね。これもkindleで買ったのですが、寝しなに読むのにはぴったりでした。kindle端末、軽いし。一番最後の事件と、女優が語る謎かけの回がはっとして面白かったですね。人間模様がまじでよいです。どろどろしてます。ミス・マープルの観察眼を磨いたという小さな村ってどんな殺人村なんだ……。

 

 あとは同人誌を二冊読みました。鹿紙路さんの「翼ある日輪の帝国」。古代の帝国アッシリアを舞台にした連作短編集で、これはかなりすごかった。兵士や亡国の姫や王妃や石工、はては王に至るまでがそれぞれの話の主人公なのです。わたしは「兵士の物語」の心が回復していく人間の様子がたいへん感動的だと思いましたが、言葉として印象に残っているのは「石工の物語」の最後の女の悲痛な言葉ですね。

 同人誌通販のboothで売ってるので、気になった人は買ってみて読んでみてください。

 

 二冊目の同人誌は漫画もあります。ささやかさんくみさんの「メンダコ1/4」という本です。

 親族にメンダコがいて顔がメンダコの少女が主人公のお話。こういうの同人誌でないと読めない感じですね。ストーリーは孤立して無表情だと揶揄されがちな女の子小海ちゃんが、初めてもらった言葉で呼吸ができたかのような安心感をもらう、という真面目な話です。小説版も繊細でよいです。

 

      ***

 

 今はこれ読んでます。

うつくしい繭

うつくしい繭

 

 作家の飛浩隆さんが絶賛していたので、つい単行本を買ってしまいました。まだ四分の一、短編集の第一話しか読んでいないけれど、面白いです。初めての作家さんなのですが、文章が淡々として、誠実な感じがして、安心して読めます。こういう要素って最近いいなと思い始めました。派手な作品や突飛な作品も面白いですが、やはり淡々としていても読める、筆力のある作家さんは信頼に値します。物語を楽しめるのはそういうのが前提ですしね。

 第一話の「苦い花と甘い花」は東ティモールを舞台にしていて、この時点でわたしは絶対書けないやつ。作者さんは海外で働いていたみたいな情報を見たのですが、それは絶対に日本にしかいない人間には書けないものを書けてしまいますね。最後がとてもざわざわして、主人公の心の底にある欲を急に見せられた形で慌ててしまいました。それからちょっと休んでます。強い物語だ……。続きも楽しみです。

 

 今月もたくさん読みたいですね。最近YAをたくさん読みたいと思ってるんですよ。元々たくさん持ってるけど、大人向けの本の合間に読んでいこうと思います。

先月読んだ本。

 久々の更新。先月は漫画(しかもKindle)ばかり読みました。

 

5月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:2118
ナイス数:55

多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。感想
猫の漫画と文章で「人間関係に疲れやすい人」のためにアドバイスを与えてくれる本。これだ!と思って読んでみたけどすごくピンと来るわけではなく(特にページを割いてあるSNSの章は、普段タイムラインが荒れないように気をつけているからかピンと来なかった)、たまに「ほう!」と納得するトピックがある感じだった。多分わたしはそこまで人間関係に疲れてないのかな。うっすら当てはまるけど今の環境はまあまあいいようだ。解説の「無意識には主語がなく、他人に悪口を言ったつもりが自分の人格が荒んでくる」という科学的な話が面白かった。
読了日:05月01日 著者:Jam
小さなお茶会 完全版 第1集 (クイーンズセレクション)小さなお茶会 完全版 第1集 (クイーンズセレクション)感想
よかった。宝島社の大判の紙の本でも2巻まで持っているので新鮮味はないのだけれど、猫のもっぷ・ぷりん夫婦の日常がメルヘンに切なく優しく過ぎていくのは精神衛生によい。そうかあ、もっぷは詩人だったか。だから優しいのかな?もっぷはとても優しく思いやりのある夫。ぷりんは無邪気なところのあるかわいい妻。二人が寄り添い、一軒家でゆったりと過ごす様子は何かちょっと泣ける。巻末のなれそめ漫画もよかった。紙の本は古本でしか最後まで読めないみたいだけど、このKindle版は読めるみたいなので楽しみ。
読了日:05月03日 著者:猫十字社
小さなお茶会 完全版 第2集 (クイーンズセレクション)小さなお茶会 完全版 第2集 (クイーンズセレクション)感想
すばらしい。柔らかく甘く優しく切なく、時に哲学的な猫の少女漫画。猫の夫婦が主人公だというところがひと味違うけど、まさしく少女漫画だ。巻末の美人の友人とぷりんの関係を描いた話もとてもよかったけれど、夫もっぷの好きな美しい女優のブロマイドを見つけた妻ぷりんが少女に戻ったように悲しむ話や、姪っ子のみとんがやって来ての一挙一動もよかった。大人と子供を対比したみとん目線のストーリーは、鋭くてたまにどきっとする。この作品、永遠に読んでいたいなあ。
読了日:05月04日 著者:猫十字社
小さなお茶会 完全版 第3集 (クイーンズセレクション)小さなお茶会 完全版 第3集 (クイーンズセレクション)感想
優しいファンタジーだ。理想の詰まったファンタジー。ちょっと合わない相手や気難しい相手がいても、もっぷやぷりんは「まあまあ」と互いを慰めてやり過ごす。子供に手作りのミトンを配る話、もっぷが詩の会でぷりんのために書いた詩を朗読して、ぷりんがコンプレックスに思っている女優びおら・ぱおらの称賛を受ける話がよかった。登場するのが猫だからいやみなく読めるのだと思う。人間だったら非現実的で入り込めない。四巻を読みたいけど来月頭に配信だ。
読了日:05月05日 著者:猫十字社
I【アイ】(1) (IKKI COMIX)I【アイ】(1) (IKKI COMIX)感想
神様を探す浮浪児イサオと、自分が何なのかわからない裕福な家の子雅彦の二人旅。「見ればそうなる」がけっこうぞっとするなー。新しい場面を見るたびにぞわっとした。最初は謎のやり方で死にたい人を次々死なせていたイサオだったけど、途中からその能力で新興宗教の始まりみたいな展開になるのが面白い。不気味なんだけど、何故か惹きつけられる。紙の本で読んだときは不気味すぎて手放したけど、これは続きが気になる。ただし気力がいる。
読了日:05月06日 著者:いがらしみきお
I【アイ】(2) (IKKI COMIX)I【アイ】(2) (IKKI COMIX)感想
和尚殺しでイサオが捕まり、雅彦は自分の取り調べをしていた刑事の紹介で「人間農場」に入団する。いやー、気持ち悪かった。団長の洗脳の手法も気持ち悪いし、それが団長の親世代以上から続いているらしいことが不気味。雅彦は初めて愛を知るが、みなちゃんがワケがわからない子なので単なる肉欲や執着のような気もする。そして現れるイサオ。トモイと神様の真実は意外だったけど、事態は次の展開へ。ふつうに続きが気になる。
読了日:05月08日 著者:いがらしみきお
I【アイ】(3) (IKKI COMIX)I【アイ】(3) (IKKI COMIX)感想
神様とは何か。結論が出た。津波のあとのシーンは涙がじわじわ止まらないし、そこで出会う少年健太がそのあとも健やかであってほしいと思う。イサオと雅彦、それぞれ同じ結論に至ったということでいいのかな。いい作品だった。というか雅彦の父が立派。浮浪児のイサオを家に入れて世話をし、雅彦がわけのわからないことになっても決して見捨てない。加代子がとても気の毒だったけど、彼女は彼女で一生懸命生きていた。
読了日:05月08日 著者:いがらしみきお
ダンス・ダンス・ダンスール(13) (ビッグコミックス)ダンス・ダンス・ダンスール(13) (ビッグコミックス)感想
面白すぎるー!「眠りの森の美女」のオーディションに挑む潤平と夏姫。才能ある二人がペアとしてがんばるのだけど、精一杯やって、人を惹きつけ、それでもこの結果。この巻では伏せられた海咲と響のペアはどう踊ったのだろう。まさに自分を卑下してばかりの響が眠りの森の美女のように目覚める回だった。早く響たちの演技が観たいなー。
読了日:05月15日 著者:ジョージ朝倉
群青にサイレン 9 (マーガレットコミックスDIGITAL)群青にサイレン 9 (マーガレットコミックスDIGITAL)感想
再読(一読目は紙の本のほうに登録してしまった)。掲載誌が休刊になって一旦まとまりよく終わってる巻。リトルリーグでいじめに遭っていた孤独な角ヶ谷が出会った、太陽のように明るい少年修二が、中学で出会うと影のある野球嫌いになっていた。とても辛いけど、その暗さや陰鬱さは群青にサイレンらしい。メインの修二と空の確執もほどけかけ、修二のキャッチャーとしての道に焦点が当たっていくのかな。暗くて自己中だけど懸命にがんばる野球少年を見たいなら群青にサイレンを読むべき。
読了日:05月16日 著者:桃栗みかん
しろくまカフェ today's special 3 (マーガレットコミックスDIGITAL)しろくまカフェ today's special 3 (マーガレットコミックスDIGITAL)感想
ひさびさに出た続き。ほのぼのするなあ。新キャラ(というかパンダ君の弟)ディディがいとおしい…。理系の子パンダ。
読了日:05月24日 著者:ヒガアロハ

読書メーター

 

 いがらしみきお「I」は気持ち悪いんだけど人間の根源を見ているようなここちよさがあり、とてもよかったです。ただ何度も読みたいタイプの話ではないなあ。目を焼いた火箸で突くとかいう「ギャー」となるものが描かれるので。ただそんな人の恐怖心をえぐってくる作品なんですが、人を救うのは愛なんだということを実感させてくれる作品です。忘れがちなことですけど。
 
 猫十字社小さなお茶会」は毎月の楽しみとなっています。猫の夫婦が静かに暮らす様子を描く日常漫画なんですが、こちらの心の弱いところを撫でてくるような、優しさがある作品です。昔の作品だけど、今となっても絵柄がかわいいし、少女のような妻と優しい夫の日常、というだけで心休まります。もちろんこんな夫婦は現実にはいないんだろうけども、フィクションの中にいるだけでも嬉しい気がするではありませんか。
 
 ジョージ朝倉ダンス・ダンス・ダンス―ル」は大変よかった。男の子のバレエ漫画なんですが、身体表現っていいなあと思いました。わたしなんかは身体表現がくそ苦手で高校の授業の創作ダンスで同級生に居残りさせられて踊らされたくらいなので絶対にできないんですが、何かしらの身体表現をしてみたいなと思わせてくれますね。演劇とか、朗読とか、そういうのやってみたいなとか。
 内容は、「眠りの森の美女」の主役争いの回です。主人公があんなことになったものの、ライバル海咲たちがとても見事な人間ドラマを演じてくれたので、ぼかぁ満足だよ。
 
 桃栗みかん「群青にサイレン」は再読です。掲載誌休刊で一旦完結している巻。最近雑誌が休刊になりまくってますが、不安になりますね。わたしもずっと単行本派なんですが、特定の漫画ばかり応援しても駄目だなと思わされますね。でもそこまで漫画ファンじゃないし、疲れてるから読んで心地いいおなじみの作品しか読みたくないしってことで、悩みますね。「群青にサイレン」は「ジャンプ+」とかいう集英社のアプリで続きを読めるみたいです。
 わたしはここ数年、青春の苦みを描いた作品が大好きなんです。群青にサイレンの、コンプレックスまみれの主人公や、挫折を味わった先輩のような、明るいところ以外の人たちを描いた作品がとても胸に響くんです。多分わたしはそっち側の人間だと思ってるんだな。最新刊は主人公の友人がいじめに遭っていたころの話を描いていて、どう彼が進んでいくのかが楽しみで、おすすめです。
 
     ***

 今は文学フリマ福岡で出す、新刊を改稿してます。「砂糖細工の船 ―The Despiteful Ghosts―」という、十年以上前からずっと書いてきた「砂糖細工の船」シリーズの完結版です。砂糖細工の船の中で狂気と共に暮らしていた人たちが関わり合い、元の現実世界に戻されて、みたいなストーリーが基本でしたが、今回は見方ががらりと変わりまして、新しい砂糖細工の船はかなり違う意味合いを持っています。まあ読んでのお楽しみです。
 
 あとは読み合いっこの短編をちょっとずつ書いてますね。自分らしくない話のような、やっぱり自分らしいような、そんな伝奇ホラーです。

 他人様の同人誌を読んでみたり。これは結構楽しいです。クオリティーがわかっているものを読んでるので、安心感があるし、皆進歩してるなーって感じの喜びがあります。今は鹿紙路さまの「翼ある日輪の帝国」をちびちび読んで、連作集なんですがあと三篇です。
 
     ***
 
 今度はこれ読もうと思ってます。
うつくしい繭

うつくしい繭

 
歪み真珠 (ちくま文庫)

歪み真珠 (ちくま文庫)

 
火曜クラブ (クリスティー文庫)

火曜クラブ (クリスティー文庫)

 
 今読んでててこずってるアイルランドの実験小説。 

 って感じですね。

「ボク、ただいまレンタル中」と「ひとりぼっちのロビンフッド」。

 さっき突然思い出し、内容が頭の中で上映されまくって止まらないので、子供のころに読んだ児童書について書いてみる。

 

 

ボク、ただいまレンタル中

 

 この作品は、多分従姉からもらいました。わたしはあんまり本を買ってもらえる子供ではなく、もらった本と学校の図書室の本で読書欲を満たしていたのでした。図書室の本でも印象的でのちに絶版になっているのを購入した本などありますが(坂東眞砂子「メトロ・ゴーラウンド」など)、もらった本で一番印象的なのは「ボク、ただいまレンタル中」と「ひとりぼっちのロビンフッド」ですね。どちらも課題図書のシールがついていたので、従姉も読書感想文コンクール用に買ってもらったんでしょう。

ボク、ただいまレンタル中 (新・こども文学館)

ボク、ただいまレンタル中 (新・こども文学館)

 

 どうっすか、この胡散臭い感じのおじさんと、あどけない少年。

 この二人は「レンタルまご」の仕掛け人と、アルバイトとしてレンタル孫をする少年です(名前は失念。本が手元にないのです)。今から書くのは、わたしの記憶の中の「ボク、ただいまレンタル中」です。

 

 少年は絵を描くのが好きなんですが、お父さんも絵描きだったのです。でもお父さんは被爆者で、被爆のために亡くなっており、少年はお母さんと二人で暮らしています。お母さんは少年が絵を描くのをあんまり好んでいなかった記憶があります。お父さんはあんまり有名な人とかじゃなかったみたいだし、絵の道に進んでほしくないんでしょう。

 そんな少年の元に現れたおじさん。おじさんはレンタル孫という仕事で、お年寄りを幸せにしてあげたいみたいなことを言って少年に協力を呼びかけます。少年はお母さんの許可を取り、お小遣い稼ぎにレンタル孫を始めます。

 

 最初に派遣されたのは、金さんという在日朝鮮人のおじいさんがいる病院。金さんは怖い感じのおじいさんで、在日朝鮮人として辛い思いをしながら生きてきた人でした。金さんは、日本人を敵として生きて、血がにじむ思いでお金持ちになり、息子にも「日本人には絶対に負けるな」と言って厳しく育ててきました。でも、息子はそんなお父さんに反発し、日本人の女性と結婚して出ていきます。息子には子供がいます。レンタル孫の少年は、息子に似ているのだそうです。

 おじいさんは少年を見ながら泣きます(もうこれを書くだけでわたしも泣けてくる)。少年はおじいさんのために、仕込まれた「アリラン」を歌ってあげます。

 

 何度も読んだのにここ十五年ほど読めてないので記憶が曖昧ですが、こんな感じ。細部を思い出したいので本を見つけたいんですが、どこ行っちゃったんだろう……。

 

 続いて、少年は日系アメリカ人のおばあさんのところに派遣されます。おばあさんはお金持ちで、しゃべり方が何となく特徴的。

 おばあさんは、戦時中のアメリカで日系人収容所に入れられていて、息子をそこで亡くしていました。おばあさんは息子の代わりとして少年をレンタルしたのです。

 一日一緒に出歩いたあと、少年は絵を描いて、おばあさんにあげます。おばあさんは大喜び。

 家に帰って何かすごいものが届いた気がするんだけど、思い出せない……。確かおばあさんの経済力で高級絵具かイーゼルか何かを買ってもらったような。在日朝鮮人のおじいさんからもらったんだっけ?

 

 今まではお金持ちのおじいさんおばあさんのところにレンタルされていったのですが、最後は田舎に住む普通の老夫婦のところへ。おばあさんのほうが孫がほしい孫がほしいと騒いで、確か勝手にレンタル孫を頼んだような。おじいさんは乗り気じゃなかったのです。田舎の人の「すぐそこ」は遠いので、迎えに来たおじいさんが「すぐ着く」と言うわりには遠い。

 おばあさんは大喜びで色んなものを食べさせてくれます。仏壇には位牌。

 おじいさんがおばあさんに責められるシーンが印象的。おじいさんは教師で、戦時中多くの若者を戦地に向かわせる教育をしていました。息子の「勝利」にも同様に。息子は戦死。おばあさんは「おじいさんが息子に死んで勝て」と言わなかったらうちには本当の孫がいた(わたしの記憶なのでご容赦を)と責めます。おじいさんは黙っています。勝利さんは一人息子で、結婚することなく亡くなりました。

 少年はおじいさんが墓参りするところを見てしまいます。おじいさんは墓の前で身も世もなく泣いていました(もうこれだけでわたしも泣く)。

 

 この村でのシーンは、他のレンタル孫と接するシーンが印象的。よその畑に入ってトマトを泥棒して持ち主に怒られたり(他のおじいさん)、川で遊んだり、いじめたりいじめられたり……。これ全てレンタル孫です。この村では若者が戦死したため、孫世代もいないのです。全部レンタル孫だとわかったときは結構ぞっとしました。トマトを泥棒するのも、村のおじいさんおばあさんたちは喜んで怒っているのです。孫世代がいたらこういうことをしていただろう的な。

 

 と、ここまで思い出しましたが、最後に印象的だったのが、レンタル孫仕掛け人のおじさんが詐欺師として逮捕されるところ。この人も何かあったのかなあ(戦災孤児だったような気がしているのですが、何しろ本が手元になく)。

 この本は単純に反戦を訴えるのではなく、戦争の被害者や、その後の困難な人生だけでなく、加害者加担者も描いているところがすごいと思います。後悔とif(もしも)の世界で生きる老人たちを描きながら、少年の目を通して書くあたりがいい作品って感じ。老人だけを書いたら伝わりにくいエピソードも、少年が描くと変わります。

 

 あー、また読みたい。本当にどこにあるんだろう……。

 

 

ひとりぼっちのロビンフッド

 

 これまた何度も読んだ本です。

ひとりぼっちのロビンフッド (きみとぼくの本)

ひとりぼっちのロビンフッド (きみとぼくの本)

 

 勇ましい猟犬で飼い犬の「テツ」と出かけた武。何と巨大イノシシと出くわし、崖から落ちた(かな?)ショックで体から魂が抜け出て、テツの体に同居してしまいます。体は見つかりましたが、昏睡状態。魂はテツの中にいるのだから当然です。

 少年は、テツの中から出て体に戻るための呪文を「金目大王」という巨大イノシシから手に入れるため、修行を始めます。

 

 この作品はわりとユーモラスです。テツが一番ユーモラス。自分のことを「アタイ」と言うし、お前オスだし勇ましいイメージだったのに……とがっかりする武にくすっと笑えます。でもテツはかっこいいんですよ。武のために一匹で(魂は武も一緒ですが)戦うんですから。

 

 武が昏睡状態で、父が、母が、泣きはらしたような疲れた顔で登場するのが印象的。武が好きだった「翼をください」を小学校の同級生たちが歌ってテープで聞かせるシーンとか。武は絶対に戻ろうとします。

 

 金目大王との戦いは、テツの中に武がいるので人間臭い動きをしたり、犬に戻ったり、面白いんだけど迫力があります。

 

 こちらは自然とのつき合い方について書かれた作品で、金目大王の正体も考えさせられました。ただのイノシシではなかった。

 

 最後に武の通夜が行われ、そこに飛び込むテツ、そして……というのがよかった。あーまた読みたい。どこに行ったんだ。

 

 

最後に

 

 子供のころであっても、感銘を受けた本はなくしたり処分したりするべきではないです。皆さん本は大事にしましょう。処分するのは壁本くらいにしとこうね……。

東京旅行の記録。

 東京行ってきました。2泊3日。目的はライブです。

 

 

一日目。実感も湧かず、ぼんやりしながら飛行機に乗り、現地入り。

 

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Instagramに載せたおしゃれ加工のスーツケースの写真。

 朝が早く、5時半起きで、色々張り切っているというよりは「え? 今日が本番?」って感じで戸惑いながら準備。飛行機は11時で全然早くないんですが(朝が苦手なのと送迎してくれる親を早く起こすのがしのびなく、11時にしました)、何だか実感が湧かないまま電車に。博多駅に向かいます。

 

 博多駅も最近はよく行くので映画観に来たとか買い物に来たとかそんな感覚で、本当に実感が湧かず。地下鉄に乗って、いつもは天神に行くのですが今日は福岡空港に行くよってことで変化が生まれるかなーと思うけれどもやっぱりぼーっとしていました。ちなみに福岡市はコンパクトにまとまった都市なので、博多から地下鉄で2駅で福岡空港に行けます。便利。

 

 福岡空港ではジェットスター航空というLCC(格安航空)を利用。受付開始は2時間前からでそれはいいんですが、出発の30分前で受付が締め切られるので早めに受付。カウンターの数に比べて係の人が少なく、しかも急ぎの人が優先なので、混んでるときは大丈夫なのかなと一瞬心配になりましたがわたしは大して待たなかったのでまあいいか。

 スマホで予約の番号を見せて、チケットを発行してもらい(自動発券機でもできるらしいけど使い方がいまいちわからずカウンターで出しました)、スーツケースを預けました。スーツケースは追加料金を払って15キロまで預けられるようにしていたのですが、7キロくらいだったので惜しいことをしました。

 ジェットスター航空は結構厳しく機内持ち込み荷物(手荷物)の重さを量るってことだったので(7キロまで無料)、3キロ未満のリュックを持って行き、スーツケースを量るついでにはかってもらい、OKのサインとしてタグのシールを巻き付けられました。このときはこんなもんだと思っていたのですが、帰りは全く手荷物の重さを量られず、なぜ……となったり、荷物重そうだったからラッキーとなったりしました。

 

 飛行機気持ち悪かったです……。吐くかと。機内で一番七面相をしていたと思います。安定するまでの間も、着陸態勢に入ってからも気持ち悪い。安定してる間も落ち着かず暇。一時間半くらいで成田空港に到着。隣の人のひじ掛けを奪っていたのですが(無意識に)、隣の人親切で、わたしがベルトのバックルを開けずにいて、助けを求めたら無言で開けてくれました。ありがとう。そしてごめん。

 

 成田から東京へは色んな交通手段があるのですが、一番安い「東京シャトル」を選びました。ジェットスターの機内で100円引き900円のチケット引換券が買えます。いわば高速バスなのですが、とりあえず空港内の京成バス?のカウンターでチケットと交換。予約もします。成田は広いので遠いのですが、頑張ってスーツケースを引いてバスに到着。

 

 千葉県から東京都に向かう道中では車のナンバーを見て楽しみました。スマホは車酔いするしGoogle Map使いたいので電池保持を優先。ほほー、多摩! ほほー、品川! よそだなあ。って感じで。

 東京駅に到着。人が多い感じはあまりせず。博多駅のほうが混んでるかもしんない。それだけ利用人数に対応できている広さってことだと思うけど。とりあえず広大な東京駅を歩き回り、一番象徴的な赤レンガの外観を撮りに向かいます。これ見せると家族とか地元の人とか喜ぶと思うんで。

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これとか大喜びっしょ。

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わたしはこの角度が好き。

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十二支のある天井。

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これとかいいと思う。

 満足したのでホテルに向かいます。丸の内線の入口を探し、ネットを駆使して見つけます。地下鉄の入口当たりのカウンターで東京メトロ24時間使いたい放題カード(名前はわたしがつけた)を600円で購入。900円くらいで地下鉄全線の使いたい放題カードが買えたのですが、まさか東京メトロを出ないだろうと思い、選びませんでした(のちに後悔)。

 

 地下鉄で丸の内線に乗るのですが、いまいちわからず。福岡の地下鉄路線図はX型になっててちょうシンプルなのですが、東京の地下鉄路線図は入り組んでてわからず。ライブ会場がマイナビBLITZ赤坂なので赤坂駅のすぐ近くのホテルを予約していたのですが、赤坂駅、見つからず。とりあえず似たような名前の赤坂見附を目指します。

 着いたけど、やっぱりわからず。駅員さんに訊いて、国会議事堂前に行って、千代田線に乗り換えたら一駅で赤坂に行けるとのことで、ややこしいけどとりあえず乗り換えました。

 赤坂だ。意外に人少ないです。休日の博多・天神(殺人的に混む)を基準に考えていたので拍子抜け。平日の博多より少ないかも。でもこのくらいがちょうどいいです。

 

 Google Mapのお力を拝借してホテルへ。近ーい。いい感じのホテルで、部外者は入れないしちゃんとオートロックだし、24時で施錠されるし(でもキーを持ってれば入れる)、中もきれいでダブルベッドだし、家に帰って来たかのような安心感。写真はないです。ホーム感ありすぎて忘れました。

 夜はオフ会なのですが、5時半に起きて朝食を取ってからは何も食べてなかったので近くのローソンへ。もぐもぐ。

 

 夜までぼーっとして、時間になってからGoogle Mapを使って赤坂見附のお店へ歩きます。明るーい。こりゃ闇に沈み込んだわが町の夜のほうが危険だぞ(イノシシとかの動物が襲ってきたりするからね!)。お店は雑居ビルの2階でした。一番に到着。

 オフ会は楽しかったです。ほほーう、皆さん実体を持った人間だったと今更ながら確認。わたしはというと、究極の人見知りなので言うことなすこと全部外してしまいましたが、5年~8年くらいのつき合いのフォロワーさんばかりだったので初対面にしてはましだったのではないかと思います(これで? って感じですが)。

 全員からおみやげをもらいました。わたしはあんなに迷ったのにブラックモンブランのお菓子を買ってなかったことをめちゃくちゃ後悔。ブラックモンブランは九州では大人気のチョコレートアイスで、そのお菓子版らしかったのです……。空港にあったのです。

 次会うときは会話の感じをチューニングしておみやげも買っていくので、よろしくお願いします(5年後とかに)。

 

 という充実した1日目でした。

 

 

2日目。東京メトロの外側でうろうろする。

 

 朝7時半に起き、ホテルの朝食を食べ、部屋の清掃をしてもらいたいので10時から15時くらいまで出かけました。

 

 目的地は全く決めていなかったのですが、とりあえず神保町に(東京メトロの外なので、あのカードは「ピーッ」と鳴ってはじき返されました)。古本屋でこれがほしかった。

トラディショナル ポプリ―英国の香りと彩りを味わう

トラディショナル ポプリ―英国の香りと彩りを味わう

 

 でも、神保町の街って独特なんですよねー。外壁が本棚でそこに本がずらっと並んでたりしてすげーとなりました。中に入る勇気が全くなく、外の本を目で舐めて終わり。演劇関係の古本屋さんに惹かれました。「ユリイカ」の過去の号、いいなーと思って眺めますが、気を引き締めてうろつき、結局勇気が湧かないままリュックがくそ重いので珈琲館という喫茶店で茶をしばく。珈琲館ブレンドのコーヒーおいしかったです。

 

 もういいか。荷物重すぎるし休む方向で行こう……と当初から行くつもりだったブックカフェへ向かおうとして、さっきは空いてなかった児童書系のブックカフェが開いていることに気づく。ふらっと入ってふらっと本を手に取ってふらっと買ってしまったよ。

リンドバーグ: 空飛ぶネズミの大冒険

リンドバーグ: 空飛ぶネズミの大冒険

 

 荷物重いって言ってるのに何で大型絵本を買う? って思いましたがどうしてもほしかったので……。本は一期一会なので……。絵が緻密で素敵なんですよ。あとショーン・タンだと勝手に思ってたけど今見たら別の人やん。

 

 そして初台駅に行きます。このときは気づいてなかったけど、赤坂からどんどん離れていっている。

 そしてとても行きたかったブックカフェ、フヅクエ(fuzkue)へ。Google Mapが目的地に着いたって言ってるけどどこにあるのか全くわからなかったので、公式のサイトに行ってアクセスを見たら、床屋さんの上の階にあるとのことで、あのトリコロールのくるくるを探してみたら確かにあって、「え、この上⁉」って感じでした。でも階段(狭い)の壁には確かに2階にあるって書いてある。

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2階にあるそうです。

 男の人がその階段を下りてきて、何かしてて、「どうぞ」というので、「あっ、お店の人!」となりました。いきなり店長さんらしい人に遭遇。

 中に入って「予約してないんですけど」と恐る恐る言ったら、「大丈夫ですよ。お好きな席にどうぞ」とのお返事で、ありがたく一番よさげなおおきな椅子に座りました。

 お店の決まりみたいなのを渡され、「これがネットで言われていたやつ……」と思いながら熟読。カジュアルな口調で無理のない程度の決まりを説明してあって、数ページに渡るものです。ここに本を読みに来るくらいの人なら苦痛ではないと思います。

 注文の仕方とかメニューとかのページを読んでるうちにだんだんお腹が空いてきました。でもここは椅子。移動したい。ってことで店長さんにチキンカレーを注文するついでに席移動しますと宣言して窓際の席に移動。

 これを読んで待ちました。

零號琴

零號琴

 

 これ面白いです。でも多分600頁くらいあるので進まない……。

 チキンカレーはスパイシーかつ辛くない感じで、イメージを超えてくる感じでした。おいしかったです。お腹が満ちたところで再び読書。

 結局2時間近く居座って、零號琴も150から200頁くらい進んだような。すごく集中できました。落ち着くを通り越して本の世界しかない感じになりました。

 いやー、よかったです。地元には絶対ない感じの店で、また来たいけど東京にはそうそう来られないので5年後とかに。

 帰るとき、Google Map(大活躍)を見て「えっ、赤坂まで25分⁉」となって驚きました。神保町に行き、そこからの初台だったので実感がなかったのです。とりあえず東京メトロはあのカードがあるので東京メトロとの乗り換え駅(新宿三丁目)までの切符を買い、どうにか最小限の出費で済ませました。ふう。

 

 夜から本番のライブです。いかにも「ファンです」みたいなライブTシャツを着て行きました。東京めっちゃ暑かったのでこれにロングTシャツで充分でした。

 人が多い……。これ全部ファンか……と戸惑いながら並びます。わたしの番号はかなりあとです。グッズ購入の列がえげつない。

 フォロワーさんとTwitterでやりとりしながら待つ。会ってないけど同じライブに来られていたので助かりました。暇だったのでTwitterしたりLINEで友達とやりとりしたりInstagramに「会場に着いた。あと他の東京っぽい写真」みたいな感じで投稿したり。

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マイナビBLITZ赤坂。人が多くてえげつない。

 ついには母と電話したりしました。会場前の階段で響き渡る九州弁……。

 ライブは、待ち時間でも隣の人が前に重なろうと徐々に来たり、ライブが始まるとどっと人が前に押し寄せたり、「あちゃー、前のほうに行けてラッキーと思ってたけど失敗だー」と思いながら過ごしました。ライブ前は全部見えるいい場所だったのに、ライブ中は前の人の頭しか見えない。びっちりと囲まれすぎて体動かせなくてつらいし。

 ライブのパフォーマンスはよかったです。新曲はどれも今までのを超えてきてる感じ。ファンクラブ限定のライブだったこともあり、アーティストはリラックスした様子でいつもだったら見られない感じだったし。

 ただファンクラブ限定ライブを本当に舐めてました……。みんな情熱がすごすぎて、ついてけない。帰りの混雑でも情熱がほとばしっていて、500円払ってもらったドリンクチケットを飲み物と交換することもできない。CDを予約してライブ後のイベントに参加したい人のむんむんとした熱気がつらい……。ついには混雑の中誰かから固いものをぶつけられたと思ったら、すれ違う人全てに肘鉄を食らわす人までいて、「こわい! かえる!」となってドリンクすら諦めて帰りました。

 そのような辛い2日目の最後でしたが、新曲よかったなあ、早くアルバム手に入れたい、と思えているので、パフォーマンスはホントによかった。

 

 さあ、あとは帰るだけだ。

 

 

3日目。悪天候

 

 曇っている……。飛行機が飛ぶのか心配しながらホテルを出ました。

 東京駅に着いてどうにか帰りの東京シャトルのチケットを買い、何だかよく意味がわからなかったので、小雨の中働いている東京シャトルの係員らしい人に質問。「うん、この時間に乗れるんじゃない? それまで時間があるから大丸でうろうろしたら? エスカレーターを降りると地下街が楽しいよ」と親切に教えてくれ、「東京の人は優しいなあ」と思いながら大丸へ。

 みやげを一つだけ買い(経済力の限界)、また戻るとさっきのおじさんはいない。仕方なく東京シャトルの発着所に行くと、「ああ、このチケットなら時間早められますよ」と言われ、ええっとなる。何かがおかしいぞ、と思ったけど、よく考えたら衣装違うし、さっきのおじさんは自転車整理の人だったみたいです。関係ない人に質問して、てきとーに返事されたみたいです。でも親切に話してくれたから、OKです。

 

 飛行機に乗る前に保安検査場にて飲み物を目の前で飲むように言われたときは驚きましたが、とりあえずクリアして飛行機のゲートに。

 ジェットスターではモバイルアプリをチケットとして使えるのですが、ちょうどそのときソフトバンクの回線で通信障害が起こっていたらしく、ソフトバンクの人のモバイルチケット的なものが読み取れないのか何なのか、飛行機がしばらく飛ばないという事態に。仕方なく零號琴を読む。

 やっと飛ぶのですが、ずーっと読んでました。飛ぶときにライトが消えて暗くなっても読んでました。めっちゃ面白いです。お腹が空いたのでフライトの後半はどら焼き食べたあとぼーっとしてましたけど。行きと比べて慣れてリラックスできてました。

 14時50分ごろ発の飛行機だったのに、福岡空港に着いたのはけっこう遅かった気がします。博多駅に着いたのが18時半くらいだったので。

 ちなみに東京にいる間は完全にリラックスしていて、多分夢か竜宮城に来ていたイメージだったのですが、博多駅に着くと完全にいつもの感じに戻りました。日常だ。

 

 地元に駅に向かい、親に迎えに来てもらい、家には9時に着きました。

 日常感半端ない家で、「おみやげだよ」と出した空港で買ったキットカットとおかき、その夜のうちに全部食いつくされました。食べるの好きな家族だな!

 荷ほどきもご飯の前に済ませて、お風呂にもじっくり入って、安心しました。どっと出る疲労

 今日はそんなに疲れてないです。むしろ東京思っていたよりも相性がよかったです。また行きたいなあと思います。今回泊まったホテル、本当によかったので次もそこで。わくわく。

 以上です。