らくだの日記

読んだ本の感想や、書いている小説についてのあれこれを語ります。

先月読んだ本。

 先月はそんなに読んでないです。インフルエンザのせいもあるかな。新刊の漫画が出なかったこともあるでしょう。

 

1月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1066
ナイス数:37

BEASTARS(17) (少年チャンピオン・コミックス)BEASTARS(17) (少年チャンピオン・コミックス)感想
うわ、うわあっ!すごく面白い…!今回はかなりジェットコースター的スピーディーな展開で飽きさせることもなく進んだ。ルイ先輩はおゲロまで美しいのか(擬音まで)とか、ハルちゃんの顔芸が芸術の域に達している(これはアニメでは見られないよね)とか、それぞれが興味深く、それすらも乗り越えるレゴシとハルちゃんの一夜とかレゴシの後悔の涙とかキスとか興奮状態でのメロン確保とか、メロンまでハルちゃんに執着するのかとか、ハルちゃんはご褒美みたいな女の子だけど芯が通っててかっこいいなとか…。ぐちゃぐちゃに考えてしまう巻だった。
読了日:01月10日 著者:板垣巴留
母の記憶に (ケン・リュウ短篇傑作集3)母の記憶に (ケン・リュウ短篇傑作集3)感想
途中で長いこと読むのを休んだが、段々また面白くなってきて、最後の「レギュラー」は久しぶりに夢中で読んだ。今までのケン・リュウ作品に比べ、SF色が濃い作品集。「ループの中で」「残されし者」などピンと来る作品もあったが、やはり「レギュラー」がよかった。中編程度のSFミステリー。緊張感がたまらず、サスペンスが強く、娘を事件で喪った母親の理由を説明できない執心で終わりに向かう物語がとても切なく悲しくでも作品として面白い。映画一本できそう。ケン・リュウはまだ未読の作品があるのでそれが楽しみ。
読了日:01月19日 著者:ケン リュウ
天才を考察する―「生まれか育ちか」論の嘘と本当天才を考察する―「生まれか育ちか」論の嘘と本当感想
「知能とはプロセスである」「才能とは遺伝子×環境であって遺伝子+環境ではない」という立場から、科学的根拠を元に平凡な人たちを励ます本、という印象。確かにこれは謎の発奮がある。だって「平凡なあなたも正しい努力をしてライバル等を得れば天才になれるかもしれない」と言ってあるのですよ。本国では2010年に出版されたらしいが、十年経った今はまた研究に変化や進歩があるのだろう。それも知りたいし、別の立場からのきちんとした本も読みたいと思った。また、統計はやりようによって色んなものを誤らせると知った。
読了日:01月20日 著者:デイヴィッド シェンク
自生の夢 (河出文庫)自生の夢 (河出文庫)感想
単行本を読んでそんなに経ってないのにめっちゃくちゃに面白い。言葉や文字によって人を狂わせたり殺したりする「自生の夢」は、自殺した過去の作家を三十年後に蘇らせる驚異の作品。彼を電脳空間(貧弱な語彙ではこれしかない)に蘇らせたのが誰なのかを知ると、脳みそに快楽物質が行き渡る感じがする(そしてそれは数段階に分かれて明かされていく)。「海の指」もなんとも気持ち悪くて惹きつけられる作品。昭和風の世界、新婚の男女、女に暴力を振るっていた元の夫は死んだ…そんな世界が人が最小単位まで分解されるSF世界だというのは、
読了日:01月27日 著者:飛浩隆

読書メーター

 

 どれも面白かったです。

 

 「BEASTARS」最新刊は衝撃的だったので、まだまだ勢いが衰えないなと感動しました。

 

 「母の記憶に」は今までのエモーショナルで中国っぽさを押し出していたケン・リュウの作品とは違い、SF感満載のクールで未来感抜群の作品ばかりでした(近未来ものが多いですけどね)。わたしはエモーショナル側のケン・リュウが好みかなーとは思うのですが、これもまた面白し。途中飽きて読まなくなった時期もありましたが、「レギュラー」という最後の作品でガーンと殴られたような面白さでした。

 

 「天才を考察する」は十年近く昔の本なので最新の情報扱いしてはだめですね。凡人をひたすら励ましてくれるので元気は出るのですが。とても興味深い本でした。

 

 「自生の夢」は単行本も持っているけれど好きなんで買っちゃいました。「海の指」の気持ち悪さが何とも癖になって。あと単行本で読んだときはそんなでもなかった「自生の夢」(表題作)はすんごい面白いですね。やっぱり再読は大事ですよ。読むたびに作品は顔を変える。優れた作品ならより一層変わる。

 

 というわけで活字がわりと多かったかな。そんなに読めてない感覚はないんですよ。活字読めたから。休日だけじゃなく平日も疲れなくなって、たくさん本を読みたし。

 

     ***

 

 今はこれ読んでます。

あまりにも騒がしい孤独 (東欧の想像力 2)

あまりにも騒がしい孤独 (東欧の想像力 2)

 

 この本、しばらくお休み中です。濃いんですもん。読むの疲れる。でも作者が地下出版してでも出した意義は感じますよ。社会主義体制下のチェコで書かれた作品。

 東欧の作品は他にこの二つを読んでます。

もうひとつの街

もうひとつの街

 
夢宮殿 (創元ライブラリ)

夢宮殿 (創元ライブラリ)

 

 東欧の作品って独特の空気感ありますね。暗いしねっとりしているけれど幻想味があって美しい。わたしはシュルレアリスム好きなので「もうひとつの街」好みでした。

 

 最近はBEASTARSkindleでの買い直しが進んでいます。9巻まで買いました。これで夜中もベッドから出ずに突然読めるぞ。

BEASTARS 1 (少年チャンピオン・コミックス)

BEASTARS 1 (少年チャンピオン・コミックス)

 
BEASTARS 9 (少年チャンピオン・コミックス)

BEASTARS 9 (少年チャンピオン・コミックス)

 

 あと突如として「カンビュセスの籤」が読みたい。最近まで存在を忘れていたけど、これは「ミノタウロスの皿」に匹敵するか上回るくらいの傑作ですよねー。

 今月はわりと読めているような読めていないような……。読みます!

今年の抱負とか予定とか。

 インフルエンザA型から無事生還! 酒田です。インフルエンザA型の予防接種を受けていたのに罹患し、普通より軽くなるかと思いきや5日間高熱にうなされました。熱が下がったあとも3日間廃人でした(漫画や小説やTVを鑑賞しても何も感じない。何もやる気が起きない)。病院が休みの年末年始だったのもあり、自然に治そうと頑張ったのもよくなかったのかも。早く仕事に行きたいなら救急外来に行くべきでしたね。

 

 という話はまあどうでもいい。熱がある間、わたしの作品なんてこの世に存在してもしょうがないのでは……つまらないのでは……レベルが低いのでは……等々のネガティブ思考に支配されていましたが、元気になったからわたしの作品はこの世に存在していいんです! モードになっているからいいんです! それより今年の抱負と予定なんです。

 

抱負:公募に出す

  Twitterで何度も何度も表明している通り、昔から考えてるSF連作集「COLORS」をハヤカワSFコンテストに出します。正直読み返したらすっごくテキトーに書かれていてどうしようもないのですが、今そこを修正して、本当にどうしようもない部分は完全に書き直したりしている最中です。

 今便利に使ってるのはスマホのWordアプリで、紙で出してチェックするのは最後にするとして、今のところはWordアプリでOneDriveに入ってる改稿データを読み直して変なところを洗い出したりしてます。紙で出したデータをチェックして修正するのと同じ要領で、ツールを変えると誤字脱字や奇妙な文章のねじれなどが見えやすくなるんですよね。内容のチェックもできるし、こりゃ便利。3年もアプリ入れててようやく活路を見出しました。

 ハヤカワSFコンテストなのは何でかっていうと、ハイ、山尾悠子さんが受賞した新人賞だからですー。もちろん今やってるのとは違って、「ハヤカワ・SF・コンテスト」ってやつなのですが、今やってるのもそれを受け継いだものと思いますので、わたしは敬愛する山尾悠子さんの真似っこをして出すことにしました。山尾さん大好き―。

 あと、わたしは自分が書くジャンルがうまく掴めないのですが、SFならジャンルに合わせたらしいものが書けそうだなって思ってまして、最近はSFを意識したものをよく書いています。最近やった競作2作(「いけにえ」と「Lost」)もSFイメージですしね。

 更に、中国SFアンソロジー「折りたたみ北京」の表題作や「百鬼夜行街」などの女性作家の作品がとてもよくって、漫画もそうなんですが女性作家が書く骨太な作品がとても好きなんですよね。百合SFアンソロジー「アステリズムに花束を」の麦原遼さんや櫻木みわさんの合作もピーーーーンと来ましたしね。わたしもこういうの書いてみたいと思っちゃう。

アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー (ハヤカワ文庫JA)

アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー (ハヤカワ文庫JA)

 

 というわけで、今直している最中です。1章はもうOKにしないときりがないけど、3章ラストと4章の全体の見通しが気になるところ。5章はこれから書きます。資料がいる。

 

 今年からはネットじゃない公募をもっと頑張っていきたいと思います。

 

予定1:同人誌を出す。

 同人誌は今年2冊出したいなあと思ってます。1冊は上記の「COLORS」を改稿したもの。まさか最初っから受賞するとかは思わないので、同人誌にして文学フリマ福岡で売りたいなあなどと思ってます。アドバイスもらえるくらいには上に行けたらいいんですけど。

 デザインも大体決まってて、イラストはなしで。文字と色だけで行きます。男性にも手に取ってもらいたいのですよ。本当に今までのデザインがかわいい感じに偏りすぎてて手に取ってもらえない。

 まあ「COLORS」の改稿版は確実に仕上がると思うので、問題は2冊目ですね。2冊目は「瀬名くんちのバラ」というバーネットの「秘密の花園」を日本に置き換えたような話を書きたいと思ってます。短編か中編くらいになるかな。小さくて安い本にしたい。中学生とかが買ってくれるような。

 わたしのサークルはYA中心なので、中学生くらいの女の子たちがときどき買ってくれるんですよ。真っ直ぐにやってきてお母さんに本を買ってもらう子とかいるので、そういう子たちに向けた、シリアスすぎない前向きになれるような作品を書きたい。それは「COLORS」では力不足ですからね。暗い話ですし。ただ書けるかどうかが不透明なので、とりあえず公募に間に合ったあと考えましょうねって感じですね。

 というわけで、2冊出したいですね~。

 

予定2:「蜂蜜製造機弐号」を進める。

 恋愛青春小説「蜂蜜製造機弐号」の改訂版を、三年生編の最初の辺りくらいまで進めたいですね。これも10代後半くらいの人たちに向けた作品なんですが、なかなか進まん! ちょっと描写が思い通りに行かなかったような気になると、何か月も放置したりしてしまう。10代の人たちの恋愛や友情や夢について、わたしなりに頑張って書いているのですが、なかなか大変。

 まあ、これも頑張ります。

 

まとめ

 とりあえず3月末の公募の締め切りまでがむしゃらに頑張り、そのあとは適度に頑張ったりしようと思います。必死すぎると今回みたいに突然病気になったときに変に気に病んで落ち込んでしまうので。まあ、楽しく!

今年の読んだ本ベスト20。

 久しぶりのブログとなりました。ではでは今年の読んだ本ランキングを。

bookmeter.com

 

 中国SFがわりと強い一年でした。と言っても、アンソロジー「折りたたみ北京」とケン・リュウとSF百合アンソロジー「アステリズムに花束を」くらいですが。今年もそんなに読めていないですね。積ん読ばかりが溜まっていって、焦ることが多い一年でした。Kindle買ったのもデカい。kindle本ばかり読んでしまって、紙の本が全然減らない。kindleで買うのはお試しとか一番読みたいわけではない本とか、そういうのばっかりなんですけどね……。

もののあはれ (ケン・リュウ短篇傑作集2)

もののあはれ (ケン・リュウ短篇傑作集2)

 
アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー (ハヤカワ文庫JA)

アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー (ハヤカワ文庫JA)

 

 印象に残った本としては、「うつくしい繭」「零號琴」「熊本くんの本棚」「百島王国物語」「あるあるデザイン」「荊の城」が挙げられますかねえ。

 

 「熊本くんの本棚」「百島王国物語」は、ネットで読んでひっくり返った小説の(あるいはそれを元にした)商業本なのです。本になる前から好きだったので思い入れ深いです。

 「熊本くんの本棚」は語り手の女の子と熊本くんとの恋愛要素はなく、親子の確執、宗教などが絡んで強烈な作品となっております。去年の大晦日から元旦の明るくなる前まで、ずっと読んでたもんね、わたし!

 「百島王国物語」は何年も推しのネット作家さんの渾身のファンタジーだから、めちゃくちゃ面白かったです。ある男性と女性の、切っては切り離せない、ただ恋愛関係とは言い切ってしまえない関係を描いた壮大な作品。続編あるのかなあ。ファンタジーでこんなに楽しみなの、初めてなのですが。

 

 「うつくしい繭」はSF作家の飛浩隆さんがおすすめしていた新人作家さんの最初の作品集です。才能の塊! すごいなあ。表題作がすごく好きでした。振り返れば奴がいる的な……(古い……)。この方も次の作品が楽しみな、作家買いしそうな作家さんです。

 

 「零號琴」は分厚くて東京旅行でも持ち歩いてたけど読み切れずな記憶がありますが、とうとう読み切ったときのすっきり感は忘れられないですね。壮大なSF作品。ラノベ的なノリでわたしが読みなれない出だしなんですが、やっぱり飛浩隆作品、そこからはすごかった。ラストあたりはけっこうぞっとしましたよね。

 

 「荊の城」は韓国映画「お嬢さん」の原作らしいですが、けっこうえぐかったですよね。でも寝る前の布団の中で一気読みしました。kindleで。こういう女性主人公の歴史もの、ハマりそう。「忘れられた花園」もすごくよかったし。「湖畔荘」も買わな。

 

 「あるあるデザイン」はかなり同人誌のデザインのヒントになりそうです。うふふ。

うつくしい繭

うつくしい繭

 
零號琴

零號琴

 
熊本くんの本棚 ゲイ彼と私とカレーライス

熊本くんの本棚 ゲイ彼と私とカレーライス

 
百島王国物語 滅びの王と魔術歌使い (星海社FICTIONS)

百島王国物語 滅びの王と魔術歌使い (星海社FICTIONS)

 
あるあるデザイン〈言葉で覚えて誰でもできるレイアウトフレーズ集〉

あるあるデザイン〈言葉で覚えて誰でもできるレイアウトフレーズ集〉

 
荊の城 上 (創元推理文庫)

荊の城 上 (創元推理文庫)

 
忘れられた花園〈上〉 (創元推理文庫)

忘れられた花園〈上〉 (創元推理文庫)

 
湖畔荘 上

湖畔荘 上

 

 

 さて、わたしは来年公募に出すとか出さないとか思ってます。まだ悩んでますがとりあえず改稿は順調に進んでいます。これを改稿しているのですが結構はちゃめちゃな作品で、めちゃくちゃびっくりしました。間違いだらけ……。間違いを正すだけでも大変だし、物語の筋を変えるのもわりと大変。でもまあ、来年正月から最終章を書くし、間に合いそうな気はします。ドキドキ! この作品です。

kakuyomu.jp

 しいたけ占いでは来年上半期は「狩人モード」なんだそうですわたし。色々狩っていくぞ。

第五回文学フリマ福岡に出ます(ブース番号い-34)。

 文学フリマ福岡は、お客さんとして行ったり、行かなかったり、去年は売るほうとして行ったりしてましたが、今回も何だか行きたい気分になり、売るほうとして行くことにしました。

 まず最初に書いとくべきことはみっつ。

 

  1. 文学フリマというのはどういうものか。
  2. 開催日時
  3. 開催場所

 

 1を説明して文学フリマを知らない人をゲットする手はずです。

 と言ってもわたしもそんなにわかってないんですよね。わたしが売りたいものを売れるみたいだから行ってみる的な感じで。わたしが売りたいものとは小説とか短歌とかですかね。文学フリマの公式サイトを見ると、「文学だと思えるものなら何でもOKの即売会」と言ってるみたいなので、小説・詩歌・評論・戯曲とかは当然入るとして、文学だと思える表現の漫画とかイラストとかもいけるのかな。漫画とイラスト集は見たことがあります。とにかく懐は広いみたいです。わたしなら周囲の人に説明するとしたら、「自分で書いた小説とかの作品を売れる、同人誌即売会ってやつですね~」と言いそう。言う機会ないけど。

 

 2と3。これはまとめて書きます。今年(2019年)10月20日(日)の福岡県中央区天神のエルガーラホール8階大ホールにて行われます!

 10月20日だからちょっと先ですね。日曜日の明るい時間(11:00~16:00)に行われるので来やすいんじゃないでしょうか。わたしは福岡県民じゃないので(しかも遠方から来るわけでもないのでホテルからあっという間に行けるわけではない)、朝早くなりますけどね。朝苦手だから起きられるかなあ。

 天神の有名なホールみたいだから(よく知らない)、行きやすいと思います。この間から何度もルートを検索してるんですけど、Googleマップによると県外から来る人は博多駅から地下鉄で天神まで行ってそこから歩くとか、博多駅からバスに乗るとか色々手段はあるみたいです。でも方向音痴なので大丈夫かなあ。

 

 というわけで参加します。わたしが持って行く作品は、これだ!

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おしながき

 おなじみ、「はつかねずみの小説家」にピイの子供の話を足した増補版、ダークで病んでるファンタジーYA風作品「砂糖細工の船―The Despiteful Ghosts―」、あとちょっとしかない「わたしのバーバ・ヤガー」の三冊ですね。

 

 「はつかねずみの小説家」はねずみしか出てこないほのぼの恋愛小説で、児童文学風を銘打っていますが大人向けに書かれていますので、言葉が難しいかもしれません。小説家の少女、桜の木ピイが恋をしたり成長したりする、ある意味安心して読める話だと思います。

 連作短編集で、かなり分厚いです。扉絵を頑張って描いたので、それもお楽しみいただければ。というかイラストを人に頼む勇気と覚悟がないので、イラストは全部わたしが描いています。

 

 「砂糖細工の船―The Despiteful Ghosts―」は、いじめられた中学一年生の少年が、首吊り自殺するところから始まるダークファンタジーなYA(ヤングアダルト)風作品です。今度こそ「YAです!」と堂々と言いたかったのですが、暗すぎて夢も希望もないので「風」と濁しています。ハッピーエンドと言えばハッピーエンドです。自殺後に自分が辛いと思っていた世界が壊れていくのって、ハッピーと言えばハッピー。

 こちらは改稿前のバージョンが読めます。→https://ncode.syosetu.com/n0060ew/

 

 「わたしのバーバ・ヤガー」は魔女の伯母さんと生活する、似たような話があるけど読んだことはないという不思議な巡り合わせの本なのですが、あと2冊しかなくて持ってくる意味を考えてしまうほど。多分もう本にすることはないので、貴重な2冊と言えばそうですね。

 

 というわけで、行くのでよろしくです。ブース番号を書いときます。「い-34」です。壁に近いけど壁じゃない、入り口に近いと言えば近いけど、そんなに近くない「い-34」です。よろしくおねがいします。

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配置図

 では当日のご来場、心よりお待ちしております!

先月読んだ本。

 先月読んだのは10冊くらいかな? 最近わりと読む。

 

7月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:1170
ナイス数:28

町田くんの世界 7 (マーガレットコミックスDIGITAL)町田くんの世界 7 (マーガレットコミックスDIGITAL)感想
町田くんの人助けの集大成みたいな最終話。猪原さんの過去も本当の過去となって、人間関係が進む。静かなんだけど心温まるいい漫画だった。
読了日:07月01日 著者:安藤ゆき
小さなお茶会 完全版 第5集 (クイーンズセレクション)小さなお茶会 完全版 第5集 (クイーンズセレクション)感想
なんっていい漫画なんだ!出会いやちょっとした悲しみや優しさが描かれているだけなのに、心が癒される。猫の夫婦の物語。外国に旅行に行ったり、妻のぷりんが夫もっぷが書いた本を楽しみにしたり、友達に会ったり。最後の短編もよかったな。自分が作った作品を、わかってくれるひとに初めて見せる喜びを描いている。続きも楽しみ。
読了日:07月03日 著者:猫十字社
メタモルフォーゼの縁側(1) (カドカワデジタルコミックス)メタモルフォーゼの縁側(1) (カドカワデジタルコミックス)感想
Web連載のマンガ。いいところで終わったなー!続き気になる。友達のいないBL好きの女の子が、たまたまBLマンガを買ったおばあさんと交流を深め、友達として出かけたりするようになる話。おばあさん側の年齢のリアリティーや、女の子側の家庭や人間関係の事情、色んなことがリアル。おばあさんと友達になる話なだけあって、落ち着いた優しい話。何となく寂しさも感じて、それはおばあさんの年齢的なものなんだろうなあ。
読了日:07月06日 著者:鶴谷 香央理
メタモルフォーゼの縁側(2) (カドカワデジタルコミックス)メタモルフォーゼの縁側(2) (カドカワデジタルコミックス)感想
BLファンの女子高生とおばあさん(二人は友達)、初めて同人誌即売会に行くの巻。BLはあんまり読まないんだけど、自分が好きなものを語り合える相手がいるってとても楽しいことだと思う。女子高生のほうのうららさんと、幼馴染みの男の子つむっちとの関係もとても気になる。
読了日:07月06日 著者:鶴谷 香央理
メタモルフォーゼの縁側(3) (カドカワデジタルコミックス)メタモルフォーゼの縁側(3) (カドカワデジタルコミックス)感想
おばあさん(雪さん)が明るく引っ張っていくことで、内気なうららさん(高校生)もどんどん活動的になっていく。でも雪さんはそこここで年齢を感じさせるところを見せるので、うららさんも遠慮したりする。でも雪さんは人生をどんどん楽しんでいるので、うららさんもおずおずとながら足を踏み出せるようになってきている…という三巻。読みながら笑ったり泣いたりするような作品ではないのだけど、目が離せないマンガ。
読了日:07月06日 著者:鶴谷 香央理
ストレッチ・発声篇 (高校生のための実践演劇講座)ストレッチ・発声篇 (高校生のための実践演劇講座)感想
創作の資料本として読んだ。なかなか面白い。演劇をするためのストレッチ、発声に加え、劇評教室まである。演劇を(俳優として)やるには自分を大きく開いて出さねばならないのだなあ。変な動きをしながら変な声を出す発声練習のページを見ながら感心してしまった。だからベテランの役者さんはどっしりと構えている感じもするのかな。年を取っても体を痛めずにやれるストレッチなど、ふつうの読者にも参考になった。劇評教室が面白かった。自分の理想とする劇を持っていて、それを塗り替えるような作品に出会ったら素直に理想を変える、など。
読了日:07月07日 著者:北島 義明,扇田 昭彦,荒井 正人,岡野 宏文
恋と嘘(9) (マンガボックスコミックス)恋と嘘(9) (マンガボックスコミックス)感想
仁坂の恋のきっかけと結末の巻。ネジとの関係が丁寧に描かれ、その後のネジのことも丁寧に変化させていく。同性を好きになるって、相手は異性愛者のパターンが多いから、苦しいことが多いんだろうな。仁坂の表情に力が入っていて、見ごたえのある巻だった。
読了日:07月09日 著者:ムサヲ
BEASTARS(14) (少年チャンピオン・コミックス)BEASTARS(14) (少年チャンピオン・コミックス)感想
熱い展開〜!!BEASTARであるヤフヤとの出会いも無茶苦茶だけど、ハルとの関係や最後の新しい敵みたいなのもよい。イヌ科部屋メンバーと再開したときの賑やかさや、おまけ漫画のハルの足を踏んでしまったレゴシの「世界が終わってしまった」と言わんばかりの反応もとてもよかった(ハルの反応も年上の彼女っぽくて好き)。好きだなー、この漫画。レゴシと似たような出自で将来のレゴシとハルの子供がそうなってしまうのではないかと不安を抱かせる敵の存在、いいところを突いてくるなーと思う。カバー下漫画もよかった。
読了日:07月13日 著者:板垣巴留
うつくしい繭うつくしい繭感想
4つの短編が収められているが、どれも緩やかに場所や人や先祖で繋がっている。海外を舞台にした作品が主で、東ティモールラオス、インド、日本の西南諸島とバラバラだが、どれも繋がりを感じさせる。「苦い花と甘い花」の苦いラストのせいでしばらく続きを読めなかったり、「うつくしい繭」のラストに人生を深読みしたり前向きに見たりする楽しさや明るさを得た気がした。ラストの「夏光結晶」は少しコミカルだが、それでも人の繋がりや歴史を想像させる魅力があった。これでデビューって、化け物か。信頼がおける落ち着いた書きぶりでよかった。
読了日:07月14日 著者:櫻木 みわ
舞台美術・照明・音響効果篇 (高校生のための実践演劇講座)舞台美術・照明・音響効果篇 (高校生のための実践演劇講座)感想
小説の資料本。演劇の裏方のやり方を書いてある。舞台美術、照明、音響効果の三項目。とても参考になった。やはり戯曲に寄り添って、観客のことを考えるのが大事であるらしい。実践することも大事。読み物としてもふつうに面白い。
読了日:07月21日 著者:石井 強司,山本 能久,山口 暁

読書メーター

 

 「町田くんの世界」最終巻はよかったです。やさしいお話だ。孤独や他人との断絶だけでなく、こういう、人を受け入れることを描いた話がもっと増えれば、世界は平和になるんじゃないかと思ったり思わなかったり。

 

 「小さなお茶会」もよかったですね。夫の小説を妻が読み、それがとても面白くて夫への尊敬の念が湧く、みたいな妻・ぷりんのかわいさ気ままさがよかった。わたしも小説を書くので夫・もっぷの気持ちもわかる。嬉しいよね。

 

 「メタモルフォーゼの縁側」は、孤独な女子高生(BL好き)がおばあさんと出会い、二人でBL愛をはぐくむうちに、段々行動的になってくるという内容の漫画。ほんのり切なさがあり、淡々と進んでいくストーリーのアクセントになって読めてしまいます。

 

 「高校生のための実践演劇講座」シリーズはあと3巻を残して全部読みました。これはためになる。まあわたしは演劇のシーンを小説に描くために読んでるだけなんですけどね。

 

 「恋と嘘」はとてもよかったです。仁坂という男の子と、主人公の男の子の関係を丁寧に描いた巻。当事者に対しても、キャラクターに対しても、作者の誠実さを感じました。わたしは仁坂が一番好きです。

 

 「BEASTARS」は隅々まで楽しめました。段々ヒューマンドラマではないような気がしてますが(バトル漫画とかとも違うなあ。青春ファンタジー?)、面白いです。ハルのあのハキハキした感じ、段々癖になってきますね。肉食獣の彼氏との関係に、覚悟を決めて踏み込もうとしてるのも好感持てます。しかしレゴシの歯はどうなるのか。

 

 唯一の小説、「うつくしい繭」。そうか。小説は1冊しか読んでなかったか。これはとてもいいSF作品集です。舞台は様々な国で、シリアスからコミカルな話もあります。表題作がとても印象的でしたね。何よりも文章に質感があり、わたしこの作者さん追っかけます。アンソロジーで別の作家さんとSFを書いていたので、それも読みましたがそれもよかったですね。

 

     ***

 

 というわけで、たくさん読みました。今月は小説をもう少し読んでるけど、全体の冊数が少ないかな。八月初めが夏バテなのか全然フィクションの気分じゃなくて。ただ2冊は読み終わりました。

百島王国物語 滅びの王と魔術歌使い (星海社FICTIONS)

百島王国物語 滅びの王と魔術歌使い (星海社FICTIONS)

 

 「百島王国物語 滅びの王と魔術歌使い」は、ネット小説でずっと追いかけていた作者さんの商業デビュー作です。自分の応援が100万分の1くらいは貢献したような気がして嬉しいです。気のせいですが。

 魔術歌という音楽を用いた魔術が国によって規定されている世界で、運命の出会いを果たす孤独な男女の物語とでも言えばいいのでしょうか。胸が絞めつけられるような孤独と喜びの描写がとてもいいです。わたしが滅多に読まない本格ファンタジーです。

 

 「アステリズムに花束を」は百合SFアンソロジーkindleで読みました。色んな作者さんがいますが、それぞれカラーが違って、百合の解釈やSFの種類も個性が出てて面白かったです。百合を限りなくリアルな女性同士の同性愛に近づけるか、ファンタジー的に描くか、濃い友情として、憧れとして描くかなど、色々あって面白かったです。

 それぞれの読書歴も反映されていそうな感じもしましたね。伴名練の「彼岸花」は昔わたしがハマった吉屋信子の「花物語」をしっかり読んだんだろうなと思いました。あの出だし! 「彼岸花」は濃厚で面白かったです。文章の手触りもよかった。ねっとり。

 

 今はこれ読んでます。

歪み真珠 (ちくま文庫)

歪み真珠 (ちくま文庫)

 

 何だかピンとこなかったので(昔単行本を夢中で読んだのに!)、気分を変えてまた続きを読もうと思ってます。この間何となく読んだら気分が乗りました。夏バテだったのかな? 何だかわかりませんが山尾悠子には絶対に飽きたくない。

 

     ***

 

 先月は同人誌ができて届いた月でもありました。ちょーっと失敗しています。表紙も中身も。やっぱりせっかちにデザインは向いてねえな! かわいくはできたとは思うのですが。

 通販も検討中。でもわりとめんどくさいので、まだわかんないです。

 というわけで、再来月の文学フリマ福岡、楽しみです。

Kindleで出ている猫十字社「小さなお茶会」を毎回読んでます。

 猫十字社の猫漫画「小さなお茶会」は、何年か前からずっと好きな作品です。確か元々ネットの情報で知っていて、わたしは動物漫画が好きなので記憶に残っていたんですよね。そして、TSUTAYAで紙の本としての「小さなお茶会」と出会ったのです。

新装版 小さなお茶会 1

新装版 小さなお茶会 1

 
新装版 小さなお茶会 2

新装版 小さなお茶会 2

 

 すごくよかったです。猫の夫婦の日常の漫画なのですが、優しくて静かでファンタジーで、ぷりん奥さんの言動や心の中を覗くたび、彼女が死に近づくすれすれを行っているような危うげな少女の感覚があることも当時感じていました。一発でとりこになりました。わたしは世代ではないので、猫十字社さんの人間の絵は合わないなあって感じなのですが、シンプルな猫の絵なのですんなり入り込めて。

 

 残念ながらこの宝島社版は二冊しか出てません。今後出るのかな?

 

 というわけでその後何年か続きを読めずにいたのですが、最近読書メーターの新刊案内に「小さなお茶会」のKindle版が出ることをお知らせされたので驚きました。

 わたし、読書メーターは気に入った本を新刊案内に出るように設定しているのですが、忘れたころに新刊や復刊が出てくるのでありがたいです。そんなわけでわたしは「小さなお茶会」の続きを読めています。

 

 Kindle端末を買ったばかりなので(Kindle Paperwhite)、それで読んでます。続きってこうなってたんですね!相変わらず優しい世界。

 

 今回読んだ第5集がとてもよかったです。

 二人で外国に旅行に行ったり、ぷりんがもっぷの出版した小説を愛読したり(どうやら普段ぷりん奥さんはもっぷの本をあんまり読まないみたいですね。もっぷの喜びようともっぷが当たり前のように本を直接渡さない辺り)、もっぷのへんくつな友達に会いに行ったり。

 最後の短編がよかった。自分が作ったものを自分以外の人にわかってもらえるって、すごく嬉しいことです。わたしも小説を書いているのでわかります。創作している人はほっとできる短篇じゃないかな。

 

 続きも出るみたいです。

 楽しみですねー。

先月読んだ本。

 先月はけっこう読みました。

 

6月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:2164
ナイス数:57

小さなお茶会 完全版 第4集 (クイーンズセレクション)小さなお茶会 完全版 第4集 (クイーンズセレクション)感想
読んだことのない辺りに突入。ファンタジーみが増してきた。今までと比べてこれと言って印象的な場面はないのだけれど、読んでいるだけで優しい気持ちになれるような素敵な猫漫画。続きも楽しみ。
読了日:06月01日 著者:猫十字社
もののあはれ (ケン・リュウ短篇傑作集2)もののあはれ (ケン・リュウ短篇傑作集2)感想
すばらしい。ケン・リュウの想像力を刺激する、エモーショナルなSF短編集。日本人の滅亡を描いた「もののあはれ」は日本人の性質に寄り添いつつも、「全滅を堪え忍んだ」という(想像上の)父の台詞や、滅びを容易に受け入れるかのような日本人の主人公に皮肉を感じる。「円弧」の不老不死をテーマにした作品は、不老不死となった女が何十年も時間が過ぎてから出会うある人との関係に感情を動かされる。「波」が人類の好奇心と勢いを感じさせる作品でよかった。選択の仕方が、どちらを選ぶにしろ人間らしさを感じさせた。
読了日:06月03日 著者:ケン リュウ
わたしが少女型ロボットだったころわたしが少女型ロボットだったころ感想
何となく積み本を開いて、読みふけってしまった。自分は少女型ロボットなのだと「気づいて」、食べることをやめてしまった摂食障害の女の子の話。摂食障害になって、今までよく構ってくれていた男の子が彼女を受け入れ、手を引いてくれるように明るいほうへ導く様子が何か泣けてしまった。人との距離の取り方が適切な大学生と話し、ずっと会っていない祖母や誰なのかわからない自分の父親のことを考え、母親の恋人と対話する。それだけで少しずつ前進していく。摂食障害にはなったことがないけれど、思春期の危機というものは知っているつもりなので
読了日:06月11日 著者:石川宏千花
水曜日のシネマ(1) (コミックDAYSコミックス)水曜日のシネマ(1) (コミックDAYSコミックス)感想
24歳年上のレンタルビデオ店店長に恋をしたバイトの18歳の女の子の話。映画を何も知らない女の子が、映画好きの店長におすすめしてもらっていくうちに店長のことが好きになる。切ない話だ。映画はわたしも好きだし今のところ紹介されてる作品は全部観てるので、それも楽しみのひとつとなっている。店長は魅力的だし、今夜まとめ買いしてしまった続きが楽しみ。
読了日:06月15日 著者:野原多央
水曜日のシネマ(2) (コミックDAYSコミックス)水曜日のシネマ(2) (コミックDAYSコミックス)感想
真夜中なのに読むのが止まらない!その恋は「間違っている」と店長に拒絶された主人公。でもここから店長のほうがたじたじになるほどの逆襲劇が…。相変わらず色んな映画が紹介され、映画を観たくなってくるなあ。
読了日:06月15日 著者:野原多央
水曜日のシネマ(3) (コミックDAYSコミックス)水曜日のシネマ(3) (コミックDAYSコミックス)感想
ベタな展開で切ないラスト…!店長が過去の夢と向き合えないまま(向き合えそうになったのにそこまでたどりつかないまま)こんなことにー。藤田さんは絶対室井さんのこと好きじゃないしむしろバイト仲間のオタクの人のほうが可能性あるくらいだから店長諦めないで!(夢も)夜が更けていくのに読むのをやめられないままここまで来てしまった。もう最新刊も読むしかない。
読了日:06月15日 著者:野原多央
水曜日のシネマ(4) (コミックDAYSコミックス)水曜日のシネマ(4) (コミックDAYSコミックス)感想
いいお話。生き生きと映画を撮っていた大学時代から何十年も経ち、夢の端っこ(レンタルビデオ店)に居座ることでかろうじて夢を諦めずにいた店長。自分の人生をシネマに例えることもできないくらいに見栄や照れがあり、素直になれない。だがしかし!な4巻。店長はヒロインなのかもしれない(独白多いし)。5巻早く読みたい。
読了日:06月15日 著者:野原多央
町田くんの世界 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)町田くんの世界 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)感想
いいっ!素晴らしい!町田くんという眼鏡なのに勉強が出来なくて、かといって運動もできず、けれど人が好きだという高校生男子の日常。無表情だけど優しくて、子供たちにも愛され、人嫌いの同級生女子の心を自然に開こうとする。すてきだなあ。町田くん目線の話だから世界が全て優しい。続きが楽しみ。
読了日:06月20日 著者:安藤ゆき
町田くんの世界 2 (マーガレットコミックスDIGITAL)町田くんの世界 2 (マーガレットコミックスDIGITAL)感想
無表情だけど人が大好きな町田くん。次々に人を幸せにしていくのは、町田くんが愛されて育ったからだなあ。猪原さんと早くくっつけ。
読了日:06月20日 著者:安藤ゆき
町田くんの世界 3 (マーガレットコミックスDIGITAL)町田くんの世界 3 (マーガレットコミックスDIGITAL)感想
読みきり短編もよき。町田くんを中心にみんなが優しくなれる巻。これは名作だぞ…。
読了日:06月20日 著者:安藤ゆき
町田くんの世界 4 (マーガレットコミックスDIGITAL)町田くんの世界 4 (マーガレットコミックスDIGITAL)感想
町田くん、モデルの同級生よりちょっと小さいだけってことは、タッパあるのではないだろうか。さすが陰のアイドル。今回も話だった。町田くんは少々恋に鈍すぎ。
読了日:06月20日 著者:安藤ゆき
町田くんの世界 5 (マーガレットコミックスDIGITAL)町田くんの世界 5 (マーガレットコミックスDIGITAL)感想
ドルオタのひとの恋、とてもよかった。町田くんの機転ナイス。町田くんの中でもなにかが始まった化のようなラスト。
読了日:06月20日 著者:安藤ゆき
町田くんの世界 6 (マーガレットコミックスDIGITAL)町田くんの世界 6 (マーガレットコミックスDIGITAL)感想
思わず追加購入…。町田くんの人たらし業務が遂行される合間に進む、町田くんの恋。いいお話だ…。
読了日:06月20日 著者:安藤ゆき
wisの夏目漱石 10 「文鳥/僕の昔/初秋の一日/他4編」wisの夏目漱石 10 「文鳥/僕の昔/初秋の一日/他4編」感想
オーディオブック。誇張がなく、淡々とした小説。なのにとても面白い。「文鳥」が一番好き。
読了日:06月25日 著者:夏目 漱石
火曜クラブ (クリスティー文庫)火曜クラブ (クリスティー文庫)感想
安楽椅子探偵の元祖(?)、ミス・マープルものだけの短編集。とても面白かった。シンプルながらまとまっていて、なおかつ結末が訪れるとやるせなかったり恐ろしかったり様々な感情を掻き立てられる。トリックや動機は今ではメジャーなものが多いのでわたしでもわかるものが多かったが、それでもハッとなる話が多かった。やはり登場人物たちの魅力によるものが大きいだろう。ミス・マープルは特に魅力的で、たまには嫌味を言うけれど、親切で目端のきく人でとてもよかった。
読了日:06月28日 著者:アガサ・クリスティー,中村 妙子

読書メーター

 

 「小さなお茶会」は今月出た5巻も買いました。kindleで毎月出てるんですよね。毎月の癒しとなってます。

 

 ケン・リュウ作品は最高ですよね。情に訴えつつも理や知を用いて語る感じ。これも読んですぐに最近出た短編集「母の記憶に」を買いに走りました。未読ですけど。

母の記憶に (ケン・リュウ短篇傑作集3)

母の記憶に (ケン・リュウ短篇傑作集3)

 

 

 「わたしが少女型ロボットだったころ」はYA(ヤングアダルト)小説で、悩める十代の子たちにおすすめしたい。摂食障害になったとみなされている女の子は、自分をロボットだと認識していた、という話。一人で自分を育ててきた母に恋人がいて、母は何でもその人に話してしまう。自分と母だけの秘密がなくなってしまう。そうしてご飯を食べられなくなった彼女を、皆が摂食障害だと思う。でも、彼女は自分をロボットだと思っている。まるちゃんという男の子は、彼女の言葉を否定しなくて、という流れです。優しくてリアルめのYAでした。

 

 「水曜日のシネマ」は年の差ものの漫画です。四十代のレンタルビデオ店店長に、18歳の女の子が恋をしてしまうのです。店長は夢を追いかけて挫折した人なので、いい意味で少年っぽさが残っていて、わりとお似合いだと思ってしまいます。次が最終巻のような気がするんですがどうなるんだろう。

 

 「町田くんの世界」はさっき最終巻を読み終えました。勢いで買った作品だけどよかったです。飛び抜けたものはなく、見た目も冴えず、けれど常に人への愛に溢れている町田君。全てが町田君の優しさで変わっていく様は、愛って偉大だな、とフィクションながら思ってしまいます。

 

 オーディオブックは最近わりとよく聴きます。通勤中めちゃくちゃ暇なんですよね。音楽も飽きるときがあるし、ラジオもradikoに有料ユーザーとして登録して聴いたりしますがそれも飽きるしお気に入りの番組は決まってるので、最終手段としてオーディオブックを聞きます。今まで小川洋子作品とか聴いてましたがそれにも飽きて夏目漱石に手を出したのです。むかーし読んだ作品ばかりですが、漱石の作品は誇張が感じられなくていいですね。お経を聴いたあとのような落ち着いた気分になります。わたしは「文鳥」が気に入ってます。

 

 「火曜クラブ」はミス・マープルもの。四日間くらいで読み終わりました。面白かったですね。これもkindleで買ったのですが、寝しなに読むのにはぴったりでした。kindle端末、軽いし。一番最後の事件と、女優が語る謎かけの回がはっとして面白かったですね。人間模様がまじでよいです。どろどろしてます。ミス・マープルの観察眼を磨いたという小さな村ってどんな殺人村なんだ……。

 

 あとは同人誌を二冊読みました。鹿紙路さんの「翼ある日輪の帝国」。古代の帝国アッシリアを舞台にした連作短編集で、これはかなりすごかった。兵士や亡国の姫や王妃や石工、はては王に至るまでがそれぞれの話の主人公なのです。わたしは「兵士の物語」の心が回復していく人間の様子がたいへん感動的だと思いましたが、言葉として印象に残っているのは「石工の物語」の最後の女の悲痛な言葉ですね。

 同人誌通販のboothで売ってるので、気になった人は買ってみて読んでみてください。

 

 二冊目の同人誌は漫画もあります。ささやかさんくみさんの「メンダコ1/4」という本です。

 親族にメンダコがいて顔がメンダコの少女が主人公のお話。こういうの同人誌でないと読めない感じですね。ストーリーは孤立して無表情だと揶揄されがちな女の子小海ちゃんが、初めてもらった言葉で呼吸ができたかのような安心感をもらう、という真面目な話です。小説版も繊細でよいです。

 

      ***

 

 今はこれ読んでます。

うつくしい繭

うつくしい繭

 

 作家の飛浩隆さんが絶賛していたので、つい単行本を買ってしまいました。まだ四分の一、短編集の第一話しか読んでいないけれど、面白いです。初めての作家さんなのですが、文章が淡々として、誠実な感じがして、安心して読めます。こういう要素って最近いいなと思い始めました。派手な作品や突飛な作品も面白いですが、やはり淡々としていても読める、筆力のある作家さんは信頼に値します。物語を楽しめるのはそういうのが前提ですしね。

 第一話の「苦い花と甘い花」は東ティモールを舞台にしていて、この時点でわたしは絶対書けないやつ。作者さんは海外で働いていたみたいな情報を見たのですが、それは絶対に日本にしかいない人間には書けないものを書けてしまいますね。最後がとてもざわざわして、主人公の心の底にある欲を急に見せられた形で慌ててしまいました。それからちょっと休んでます。強い物語だ……。続きも楽しみです。

 

 今月もたくさん読みたいですね。最近YAをたくさん読みたいと思ってるんですよ。元々たくさん持ってるけど、大人向けの本の合間に読んでいこうと思います。